花束を受け取り、ファンの歓声にこたえるエルドレッド氏(撮影・坂田 高浩)

広島に息づくエルドレッド氏のイズム 口癖「ニューデイ」という切り替え方― スポニチ Sponichi Annex 野球

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2019年9月30日 13:00

花束を受け取り、ファンの歓声にこたえるエルドレッド氏(撮影・坂田 高浩)
花束を受け取り、ファンの歓声にこたえるエルドレッド氏(撮影・坂田 高浩)

いまもなお、「カントリー」のイズムは赤ヘルに宿る。昨季に広島を退団し、今季限りでの引退を発表した元広島のブラッド・エルドレッド氏(39)。9月15日のヤクルト戦後に行われた引退セレモニーでは、久々の再会に鈴木、松山らが涙した。
在籍年数7年は、球団助っ人では最長。いつしかチームの精神的支柱を担い、助言は投手にも惜しまなかった。大瀬良は1年目から同僚だった同氏の金言を忘れていない。

「彼の口癖は“ニューデイ”だった。“新しい日が来るんだよ”とよく言っていた。僕がよくないときでも、彼がよくないときでも…。引きずってしまいそうな結果のときもあったけど、“ニューデイ”という言葉に救われました」

来季からは駐米スカウトとして契約した。鈴木清明球団本部長は、「うちは性格も見る。エルドレッドのような選手を獲ってきてほしい」と注文する。同氏も赤ヘルにふさわしい条件は熟知している。「能力の高い選手を日本に送るだけではダメだね。長く一緒にやりたいと思っている選手を探すよ」。日本に助っ人を送り込むのは少し先。いまはメヒアが同氏を思い起こさせる全力疾走と、ときに見せるヘッドスライディングで泥臭い助っ人像を受け継いでいる。

引退セレモニーの日、ナインに残したエールもまた、同氏の姿勢をよく表していた。「現役時代にやってきたことだけど、最後まで諦めずに一生懸命プレーしてほしい。諦めた選手は一人もいない。全力を起こせば何かが起こるかもしれない位置にいる」。今季は勝率5割に終わり、リーグ4連覇はかなわなかった。クライマックス・シリーズ(CS)進出は、30日の阪神の勝敗次第。まさに天国か地獄――。どちらの「ニューデイ」も受け止めなければならない。(記者コラム・河合 洋介)

情報源:広島に息づくエルドレッド氏のイズム 口癖「ニューデイ」という切り替え方(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュースコメント

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