ふむ・・・
2019年9月25日 05:30
王将戦 挑戦者決定リーグ 最強バトルロイヤル!生き残るのは誰だ!?<4>
豊島時代の到来を予感させる活躍だ。豊島将之名人(29)は昨年の王将戦挑戦者決定リーグで3勝3敗と、2年連続の挑戦こそ逃したものの、今年5月に佐藤天彦九段(31)から名人を奪取した。7月、渡辺明王将(35)に棋聖を奪われたが、王位戦7番勝負では木村一基九段(46)に3勝3敗で防衛を目指している。
竜王戦では決勝トーナメントを勝ち抜き、木村との挑戦者決定3番勝負も2勝1敗で突破した。7番勝負(第1局が10月11、12日)では広瀬章人竜王(32)に挑む。その自己採点を「80点くらいですかね。もうちょっと高いかも」とした。タイトル戦のたびに王者、もしくは挑戦者として将棋盤を挟んだ、かつての羽生善治九段(48)を連想させる活躍。「良い状態をキープするのが難しい。自分の中のストックみたいなものがなくなってきている」
挑戦者争いを勝ち進むほど増える対局。番勝負は地方開催が多く、移動やイベントで研究時間は限定されがちだが、流行の最前線で強敵と持論をぶつけ合う作業が成長の原動力になる。
きょう25日からは王位戦7番勝負の第7局が始まる。今秋の棋界最大の話題が豊島―木村による10番勝負。王位戦7番勝負と竜王戦挑戦者決定3番勝負、2カ月で10局の濃密な時間の積み重ねについて「10局は初めて。飽きることはないですね」と苦笑い。「木村先生は棋風が独特。40代半ばで活躍されるのは、自分もこれからどう長く活躍できるか考えないといけないので勉強になる」
今回が7度目のタイトル挑戦という無冠の帝王に求める教訓。視線の先には、「凄く変わった手を指すという訳ではないが、状況に合わせて最適化する能力が凄く高い。羽生先生もそういうタイプ」とする一回り若い藤井聡太七段(17)への意識があるのは間違いない。
◆豊島 将之(とよしま・まさゆき)1990年(平2)4月30日生まれ、愛知県一宮市出身の29歳。07年に16歳でプロ入りし、平成生まれ初の棋士に。昨年度、最優秀棋士賞を受賞。タイトル獲得は3期。1メートル66。
情報源:豊島名人 見据える「どう長く活躍できるか」― スポニチ Sponichi Annex 芸能
今度はどちらが勝つかな?