なるか、史上最年長初タイトル 木村一基九段が最強・豊島将之王位に挑む“運命の10局目”

なるか、史上最年長初タイトル 木村一基九段が最強・豊島将之王位に挑む“運命の10局目” | AbemaTIMES

泣いても笑ってももこれが最終局、木村九段の初戴冠なるか?
まずは振り駒hで先手を取れるかどうか?


ニュースには最年少棋士の藤井聡太七段(17)や、数々の偉業を達成した羽生善治九段(48)が数多く登場するが、今、最も将棋ファンが熱くなる対局が、明日9月25日から2日間、行われる。王位戦七番勝負第7局、豊島将之王位(名人、29)と木村一基九段(46)の一局だ。豊島王位は勝てば初防衛。対する木村九段が勝てば、史上最年長の46歳3カ月での初タイトルとなる。プロ生活23年目に突入したベテランの悲願達成なるか、という点に多くの注目が集まっている。

この両者、同時期に竜王戦の挑戦者決定三番勝負でも戦ってきた。結果は、こちらもフルセットの末、豊島王位が2勝1敗で、広瀬章人竜王(32)への挑戦権を得た。王位戦七番勝負と合わせた“十番勝負”として、この夏最も注目されてきた。現在、名人・王位の二冠を保持し、渡辺明三冠(35)とともに、将棋界の頂点に君臨している豊島王位。戦前の予想では、最近好調の木村九段とはいえ「豊島優位」の声が多かった。実際、王位戦七番勝負では第1、2局と豊島王位が連勝したこともあってか、「やはり…」という雰囲気が流れていた。

ところがここから、受けと粘りが信条の木村九段が猛反撃を開始する。第3、4局と連勝しタイに持ち込むと、その後は豊島勝ち、木村勝ち。王手をかけられた第6局でも快勝を収め、ついに自身もタイトルに王手をかけた。先述した藤井七段のような新星の出現、羽生九段の“無冠”、さらに20代タイトルホルダーが次々と誕生し、大きな「世代交代」のうねりを感じざるを得ない中、あと一歩のところでタイトルに手が届かなかった木村九段の快進撃によって、ファンの期待も一気に上昇した。

将棋界の中では、知識と経験が噛み合い出す、25歳過ぎからがピークという声がある。近年では、将棋ソフトの発達により、さらに若い時期から才能を開花させる棋士も増えている。ただ、この研究の進歩は、実はベテランにも大きな影響を与えている。木村九段と同世代の屋敷伸之九段(47)に聞けば「40代の棋士でも、しっかりやっていればそれなりに活躍できる」という。「木村九段は研究熱心なので、いろいろとモデルチェンジをされている。新しいものを試している。中終盤の実力はもともとあるので、序盤からうまく力戦模様にして、自分のペースで戦う。今はそれがハマっている」と分析した。序盤は特に、事前の研究がものを言うところ。ここで若手に致命的な遅れを取らなければ、あとはお互い未知の領域に突入する。「千駄ヶ谷の受け師」の異名を持つ木村九段であれば、息詰まる終盤も自分の土俵だ。

両者の“十番勝負”は、泣いても笑っても運命の10局目で終了。屋敷九段が「負けたら、これまでのものがいっぺんに無駄になる」というとおり、何度もタイトル寸前まで行った木村九段からすれば「よくここまで頑張った」という評価ではなく、結果が全て。解説の際には笑顔と軽快なトークでファンを喜ばせてきたベテランは、シリーズ中、勝っても負けても口数は少なかった。最終局を終えて、木村九段が発するのは、どんな言葉か。

情報源:なるか、史上最年長初タイトル 木村一基九段が最強・豊島将之王位に挑む“運命の10局目”(AbemaTIMES) – Yahoo!ニュースコメント

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ちなみに、25日には第61期王位戦の予選で、藤井聡太七段が登場します。こちらもAbemaTVで中継されます。