(大志 藤井聡太のいる時代)激闘編:11 「1分将棋でも本当に正確」、里見も称賛:朝日新聞デジタル

ふむ・・・


2019年9月22日05時00分

公式戦での初対局に臨む里見・女流四冠(当時)と藤井七段=2018年8月24日、関西将棋会館、筋野健太撮影
公式戦での初対局に臨む里見・女流四冠(当時)と藤井七段=2018年8月24日、関西将棋会館、筋野健太撮影

「すごい暑い日でした」。そう、里見香奈女流六冠(27)は記憶している。2018年8月24日、大阪市福島区の関西将棋会館で藤井聡太七段(17)と初めて公式戦で対局した。「対局室に入ると、また暑かった印象があって……」。午前10時の対局開始を、マスコミ24社、計約50人が待ち構えていた。「報道の方の人数も多くて、その熱気もあったと思います」

棋聖戦の一次予選2回戦。八つあるタイトル戦の一つで、全棋士のほか女流棋士2人が参加できる。当時女流四冠だった里見は1回戦を勝ち、2回戦から登場する藤井七段との対戦が決まった。「女流将棋界の第一人者」と「将棋界の若きエース」の顔合わせと注目された。

16年7月17日。2人はプロ棋士養成機関「奨励会(しょうれいかい)」の最終関門「三段リーグ」で対局し、得意の中飛車で挑んだ里見を藤井が破った。里見は「中盤あたりで私が間違えて、一方的な将棋になってしまいました」と振り返る。その年の9月、藤井は史上最年少でのプロ入りを勝ち取った。一方、その後の里見は年齢制限の壁に阻まれ、奨励会の退会を余儀なくされた。

それから2年余りたち、2人は公式戦で顔を合わせた。里見は楽しみな気持ちで対局に臨んだという。「自分の力を出し切りたいと思い、ある程度の戦型予想をして臨みました」

里見は再び得意の中飛車を採用した。里見は「序盤は決断良く指せた」。藤井は「序盤は少し失敗気味だった」。形勢の差は時間の使い方にも映し出された。持ち時間各1時間。残り時間が里見48分、藤井12分という場面もあった。

だが、午後0時21分、82手で藤井が勝った。里見は「中盤で間違え、一瞬の隙を的確に突かれました。1分将棋の中でも本当に正確」とたたえた。「また藤井さんと対局できる機会があれば、うれしい」。強い相手との対戦を心底喜ぶ、里見らしい言葉だった。=敬称略(佐藤圭司)

◆次週は「大志」を休み、「名人戦ニュース」を掲載します。

情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)激闘編:11 「1分将棋でも本当に正確」、里見も称賛(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)激闘編:11 「1分将棋でも本当に正確」、里見も称賛:朝日新聞デジタル



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