ふむ・・・
初の開幕投手を務め、カープのエースとして投手陣を牽引し続ける大瀬良大地。
自己最多となる完投数を記録し、先発投手としてさらに迫力を増している。
優勝を目指す戦いが佳境を迎える今、背番号14の熱き思いに迫った。* * * * * *
─ 今シーズン、ここまでの投球について自己評価を聞かせてください。
「開幕からずっと調子が良いというわけではないんですけど、その中でゲームをつくれた登板もありますし、ゲームをつくれなかった登板もあります。まったく満足できていないですが、とりあえずはしっかりとイニングを投げて先発ローテーションを守ることができているという点では、最低限という意味で言うとやれているんではないかと思います」
─ 納得いかない点を挙げるならば、どのようなことですか?
「いっぱいあるんですけどね……やられてしまうときは単調になってしまうことですね。そういった部分を解消するためのバリエーションの幅を広げていければ、もっと良い方向にいくのではないかと思っています」
─ 今季は昨季投げていなかった球種を試す時期もあったようですね。
「今はもう投げていないですけど、シュートを試したりしました。ですが、そこから少し感覚が狂ってしまった部分もありました。まだまだ調整が必要だと思う部分もありますし、キャンプの時に考えていた右打者の内角を狙ったカットボールもまだ試せていない状況です。当然相手打者が僕の対策をしてくる中で、それを上回る状況を場面によって見つけていかないといけないと感じています」
─ 昨季素晴らしい数字を残されただけに、相手チームから研究をされていると感じることがあるのですね。
「そうですね。昨季は自分が思っている以上に投球内容が良かった印象があるんですが、今季はうまくやられるケースが増えてしまっています。なので、打ち込まれることが続いた時期は『ここまでやられるか……』という思いがありました。昨季までは相手への対策というより、自分が良くなっていっている中で残すことができた結果でした。それに対して今季は、相手が僕に対策してくることへのアプローチが課題ですね。プロ6年目になりますけど、そういう意味では相手から研究されていることを一番感じるシーズンかもしれません」
─ 開幕直後から、そのように感じていたのですか?
「序盤からそう感じることはありましたけど、そこで相手の対策を上回ってやっていけている部分はありました。でも今季の僕の投球データだったり、いろんなデータが増えていくなかで、相手の僕に対する対策に、僕自身が上回っていけていない現状というのが、残った数字を見ても現れていますよね。それでも何か考えてやっていかなければいけないと思っています」
─ そんな中でも今季は四球数の少なさが際立っています。
「シーズンが始まってから、被安打の数がどうしても減らない状況が続いていて、『四球を出してしまうと余計にランナーが溜まって苦しい投球になってしまう』と感じていました。その中で『極力ストライクを取る、ストライクゾーンで勝負する』という考えで投げています。それが数として残っているのかなと思います」
(広島アスリートマガジン2019年9月号から一部抜粋・続きは本誌にて掲載)
▼ 大瀬良大地(おおせらだいち)
1991年6月17日生、長崎県出身/187cm・93kg/右投右打/投手/プロ6年目・28歳/長崎日大高-九州共立大-広島(13年ドラフト1位)
情報源:広島 エース・大瀬良大地、相手からの研究をいかに上回れるかが課題(広島アスリートマガジン) – Yahoo!ニュース(コメント)
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