広島の1番・西川龍馬は7月にプロ野球史上初の4カード連続で先頭打者ホームランを記録した。

誰もが「天才」と呼ぶ西川龍馬。1番打者として開花した広島の才能。 – プロ野球 – Number Web – ナンバー

外野手があってたんだろうな・・・


広島の1番・西川龍馬は7月にプロ野球史上初の4カード連続で先頭打者ホームランを記録した。
広島の1番・西川龍馬は7月にプロ野球史上初の4カード連続で先頭打者ホームランを記録した。

ようやくたどり着いたステージから見た景色も、クールなバットマンにとっては特別なものではなかったようだ。

広島・西川龍馬がプロ4年目の今年、8月17日DeNA戦の3回表の第2打席でシーズンの規定打席到達となる443打席に到達した。シーズン開幕前に掲げた目標の1つをクリアしても、苦しいチーム状況に笑顔なく「初めて達成できてうれしい」と控えめに喜びを口にした。

試合に出続けることで疲労は蓄積され、データを集めた相手からのマークも厳しくなる。だが、そんな周囲の不安など、どこ吹く風。

「疲れはない。やっぱり試合に出られることはいい」

打席にコンスタントに立ち続けられることは、喜びであり、プラスしかないと感じているようだ。

転機となった外野手転向。

これまでも、試合に出れば結果を残してきた。明るく前向きな性格も、自ら進んで表に出るタイプではない。ただ、バットでは雄弁に自己主張してきた。

広島の4番・鈴木誠也と同じ1994年生まれ。高卒の鈴木に遅れること3年。敦賀気比から王子を経て、2015年ドラフト5位で広島に入団した。

入団時から打撃技術を高く評価され、1年目から代打として存在感を発揮した。昨年まで毎年、シーズン成績を伸ばしてきた。出場試合数だけでなく、安打、二塁打、三塁打、本塁打、打点、盗塁、OPS……すべての数字を年々上げてきた。

そして今季、外野手転向をきっかけに大きく飛躍した。

昨季は一時、三塁手の1番手となり自己最多107試合に出場するも、リーグワーストの17失策を記録したことでシーズン終盤からは控えに回ることになった。守備の負担を減らすため、そして高い打力を生かすためのコンバートだった。

周囲が驚くほどのスピードで外野手として成長し、今では広島のセンターラインを形成する中堅を任され、しっかりとこなしている。8月16日DeNA戦では守備固めで入った野間峻祥が左翼に就き、西川がそのまま中堅を守るほどの信頼感を得ている。

マスコットバットさえも握らない。

打撃では、月間20勝の球団記録を打ち立てた5月は5番として、後半戦からは1番として、安打を積み重ねる。スタメンに固定された5月以降の87試合で連続無安打は2試合が最長。出塁ゼロも11しかない。大型連勝と大型連敗を繰り返すジェットコースターのような戦いの中で抜群の安定感を誇る。

周囲が「天才」と表現する高い打撃技術には、独特な感性がある。

使用するバットの型は社会人・王子時代に出会った日本ハムの中田翔モデル。長さ85~85.5センチで重さは905グラムをずっと使い続けている。同じ型でも握った感覚がフィットしなければ、グリップエンドに「×」印をつけて練習用とする。

長さ、重さが異なるほかの選手のバットは「感覚がおかしくなる」と、握ろうとはしない。触るときも、片手で触るだけ。マスコットバットも握らない。

天性の“龍馬ゾーン”。

無駄のない打撃フォームも、シーズン途中に微調整した。打撃始動を「静から動」から「動から動」に変えた。軸足となる左足に残した重心を極端に右足へ一度移して再び左足に戻して打つようになった。スタメンに固定される前の4月30日時点で2割1分7厘だった打率をわずか19試合で3割に上げて見せた。

状態が良ければボール球でもヒットゾーンとなる。6月16日楽天戦では地面すれすれの低めボール球を左前打にすると、7月8日中日戦では内角高めの球を“大根切り”のようなスイングで右前打。7月24日中日戦でも高め直球を右翼席にたたき込んだ。

「勝手に反応してしまう」

狙って打ったものではなく、天性の“龍馬ゾーン”が存在するようだ。

首脳陣も期待する伸びしろ。

高い打撃技術は首脳陣も認めるところだが、東出輝裕打撃コーチは西川により高いレベルを求める。

「求めるものは高いかもしれない。でも、できそうにない選手には言わない。西川ならできると思っているから言っている」

技術だけでなく、相手バッテリーとの駆け引きや狙い球など打撃での課題もまだあるという。ただ、伸びしろがあるからこそ、さらなる成長が期待できる。

緒方孝市監督は「夏場くらいからちょっとメリハリというか、カウント球、追い込まれてからの打撃には工夫が見えるね」と打席を重ねるごとに成長する姿に目を細める。

広島はシーズン終盤になっても、苦しい戦いを強いられている。4連覇は厳しい状況にはあるが、日本一への目標は消えはしない。

球宴期間の連休で、西川は富士山を拝んできたという。日本一の山はやはり特別だった。きっと球界の日本一も特別な景色に違いない。

追い求める打撃道とともに、戦いもまだ、終わってはいない。

情報源:誰もが「天才」と呼ぶ西川龍馬。1番打者として開花した広島の才能。(Number Web) – Yahoo!ニュース

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