(大志 藤井聡太のいる時代)激闘編:4 白熱した将棋大賞選考。羽生と一騎打ちの末に:朝日新聞デジタル

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2019年7月14日05時00分

将棋大賞選考会では記者ら選考委員が1人ずつ候補者を挙げていく=2018年4月2日、「将棋世界」提供
将棋大賞選考会では記者ら選考委員が1人ずつ候補者を挙げていく=2018年4月2日、「将棋世界」提供

「将棋大賞」は棋士の1年間の活躍に対して贈られる重要な賞だ。その年を代表する棋士は誰になるのか。45回を数える2017年度の選考会は、2人の棋士の目覚ましい活躍によって例年以上に白熱した。

18年4月2日。東京将棋記者会の記者ら12人が東京・将棋会館に集まった。まず、1人ずつ「最優秀棋士賞」の候補者を挙げていく。いつもならタイトル獲得数が基準になるが、この年は違った。プロ2年目の藤井聡太七段(16)が29連勝を達成したからだ。18年2月には朝日杯将棋オープン戦で優勝。対局数、勝率、勝利数、連勝の記録4部門で1位を独占していた。

一方、棋界の第一人者である羽生善治九段(48)の偉業も注目されていた。棋聖を10連覇し、竜王に返り咲いて「永世竜王」の資格を獲得。将棋界で初めて国民栄誉賞を受賞した。

委員からは「永世七冠、国民栄誉賞というのは、将棋界の歴史の中で最初で最後かもしれない」と羽生を推す声と、「記録4部門の独占は羽生さん以来の偉業で、羽生さんよりも若い」と藤井を評価する声がぶつかった。一方、藤井に対しては「タイトル戦にも出ていないのにいきなり最優秀では今後どうなるのか」との慎重論も出た。

結局、欠席者の書面参加も含めた多数決が採られ、羽生が9票、藤井が4票に。羽生の22回目の受賞が決まった。この20年、選考に携わってきた月刊誌「将棋世界」(日本将棋連盟発行)の田名後健吾編集長(52)はこう振り返る。「藤井さんはあれだけのフィーバーを起こしていたので、最優秀でもおかしくなかった。羽生さんの活躍が重なって特別な年だった」

藤井は最優秀に準ずる優秀棋士賞ではなく、羽生と同格の特別賞に選ばれた。同時に新人賞と、名局賞特別賞も受賞した。藤井は「これからも将棋の可能性を追求し、棋力をあげるべく一層精進していきたいと思っております」とコメントを寄せた。

(村上耕司)

◆毎週日曜に掲載します。

情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)激闘編:4 白熱した将棋大賞選考。羽生と一騎打ちの末に(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)激闘編:4 白熱した将棋大賞選考。羽生と一騎打ちの末に:朝日新聞デジタル


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