(ひと)渡辺明さん 不調のどん底から三冠に返り咲いた将棋棋士:朝日新聞デジタル

へぇ・・・


2019年7月11日05時00分

渡辺明さん
渡辺明さん

三冠だった豊島(とよしま)将之名人(29)から棋聖を奪い、6年ぶりに三冠に復帰した。将棋界のタイトルは八つ。頂上決戦を制し、数の上では将棋界のトップに立った。

2年前、不調のどん底にいた。年度成績でプロ入り以来初めて負け越した。竜王を失い、名人挑戦権を争うA級順位戦からも陥落した。人工知能(AI)の進化によって流行する戦術が変化したのに対応できず、「古い指し方から簡単に乗り換えられなかった」。

だが、昨年から「負けながら考えていたことが実り始めた」。AIをうまく使い、攻守のバランスを重視する最新の指し方になじんだ。1年でA級に復帰し、棋王を防衛しつつ王将を奪取した。9日には初の棋聖に。「相手より若ければダメでもまた次がある。でも年下が相手だと年々こっちが厳しくなる。このチャンスを生かせるか、大きな勝負だと思っていた」

2000年に中学生でプロ昇段を決め、羽生善治九段(48)が中心の羽生世代に張り合ってきた。20歳で竜王を取ってから無冠になったことがない。だがいまやタイトル保持者の中で最年長だ。「10代のころは、30歳になったら何をモチベーションに指すんだろうと思っていた。30歳になってみたら、それはプライドだった」と話す。

「あと5年で40代に入る。勝てなくなる時期は必ず来る。どれくらい踏ん張れるかです」

(文・写真 村上耕司)

わたなべあきら(35歳)

情報源:(ひと)渡辺明さん 不調のどん底から三冠に返り咲いた将棋棋士:朝日新聞デジタル



ふむ・・・