(大志 藤井聡太のいる時代)挑戦編:10 羽生先生と「夢の対決」、隙逃さず勝利:朝日新聞デジタル

ふむ・・・


2019年4月21日05時00分

対局を終えた羽生善治竜王(左)と藤井聡太五段は、ステージ上で対局を振り返った(肩書は当時)=2018年2月
対局を終えた羽生善治竜王(左)と藤井聡太五段は、ステージ上で対局を振り返った(肩書は当時)=2018年2月

「報道陣、いっぱい来ていましたね。お客さんも見ていて、すごく新鮮でした」

羽生善治九段(48)の目には、藤井聡太七段(16)と公式戦で初めて顔を合わせた時の情景が今も焼き付いている。

2018年2月17日。東京・有楽町のホールの舞台上で、当時竜王の羽生と、当時五段で中学3年の藤井が将棋盤を挟んだ。第11回朝日杯将棋オープン戦の準決勝。ファンが観戦できる公開対局として行われた。

共に中学生でデビューし、新たな記録を打ち立ててきた両者。「夢の対決」は、対局前から大きな注目を集め、約580席のチケットは即日完売した。

ファンの視線が一斉に注がれる公開対局だけに、普通の中学生ならガチガチに緊張してもおかしくない。ましてや、目の前に座っているのは、長年第一線で活躍してきた羽生だ。だが、当の羽生は「藤井さんが落ち着いて指されていたのが、印象に残りました」と振り返る。

午前10時30分に始まった対局は、見応えのある攻防が展開された。藤井は、わずかな隙を見逃さなかった。手裏剣のような鋭さで打たれた2度の「▲4三歩」で、羽生陣の守りは大きく弱体化。2時間の勝負の末に勝ったのは、藤井だった。

対局後、藤井はこう語った。「将棋を始めた頃から、羽生先生は憧れで、公式戦で対局するのは一つの夢でした。勝利を収められたのは感無量です」。この後、決勝も制して優勝。中学生が棋戦で優勝するのも、六段に昇段するのも史上初だった。

その後、羽生と藤井は対戦していない。羽生は言う。「多くの棋士は、機会があれば藤井さんと対戦したいと思うでしょう。それは私も同じです」

=敬称略、おわり

(村瀬信也)

◆次回「番外編」は5月12日から掲載予定です。次週は当欄で、囲碁と将棋の「名人戦ニュース」をお届けします。

情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)挑戦編:10 羽生先生と「夢の対決」、隙逃さず勝利:朝日新聞デジタル



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