ふむ・・・

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2019年4月6日 12時05分

タイで日本人をねらった振り込め詐欺グループの拠点とみられる住宅が摘発された事件で、タイ警察のその後の調べや押収された資料から被害者は関東から九州に及ぶ100人以上、被害額は２億円を超えるとみられるほか、この拠点で行われていたとみられる詐欺の組織的で巧妙な手口が浮き彫りになってきています。

タイの警察は先月29日、中部のパタヤで振り込め詐欺グループの拠点とみられる住宅を捜索し、その場にいた22歳から54歳までの日本人の男15人を不法就労の疑いで逮捕しました。

警察のその後の調べや押収された資料からこのグループによる詐欺の被害者は関東から九州に及ぶ100人以上、被害額は２億2000万円以上に上るとみられることがわかりました。

さらに摘発された拠点で行われていたとみられる詐欺の組織的で巧妙な手口も浮き彫りになってきています。

警察によりますと15人は住宅から出ることがほとんどなく、食事も出前で済ませていたため人目につきにくく、近所の人たちから怪しまれることがなかったということです。

また押収された資料からは被害者一人一人について、健康状態や生活環境、最寄りのコンビニエンスストアなどの情報を細かく記録したメモやだませなかったケースでは失敗の原因を分析し今後の対策を記したメモまで見つかっています。

逮捕された15人は全員が黙秘を続けているということで、捜査の責任者はＮＨＫの取材に対して「若い容疑者もいるが、みな落ち着いていて不安そうな様子も見せないことに驚いている。非常に訓練された集団だ」との見方を示しています。

タイの警察は今後、日本の警察と押収資料を共有し、必要な手続きが済めば15人の身柄を引き渡すなどして捜査を支援していくことにしています。

タイで増える振り込め詐欺の拠点

タイの警察によりますと、タイ国内でも振り込め詐欺の摘発は増加していて、2017年12月からことし３月にかけて511件、被害額はおよそ９億円に上っています。

これらはすべて加害者も被害者もタイ人どうしのケースですが、このほかにも中国や台湾、マレーシアの出身者がそれぞれの国や地域の人をねらうために設けた振り込め詐欺の拠点もたびたび摘発されています。

ただ、日本人グループの拠点とみられる場所が摘発されたのは今回が初めてだということです。

タイ警察の捜査責任者は今回の摘発があった中部の観光地パタヤについて「高速インターネットなどのインフラが整っているうえ、外国人が部屋を借りるのも不自然ではない」などと話し、外国人が振り込め詐欺の拠点を設けやすい条件がそろっていることを指摘しました。

そのうえでタイには去年3800万人を超える外国人観光客が訪れたことに触れ、各国の捜査当局と連携し、外国人の拠点に対する取り締まりを強めていく考えを示しました。

押収資料から見える巧妙な手口

タイの警察が振り込め詐欺グループの拠点とみられる住宅から押収した資料はその巧妙な手口をうかがわせています。

メンバー全員に配られていたとみられるマニュアルには実在する会社の名前を組み合わせ、金融機関を思わせる「○○ファイナンス」といった会社名をかたり、有料サイトの利用料として金をだまし取る手順が記されています。

この中には民事裁判の手続きが進んでいるなどと焦りをさそう通告を行うことや被害者が「身に覚えがない」と反応することを前提にそれでも金を振り込まねばならないと思わせるまでの緻密な想定問答も記されています。

またマニュアルには「相手をコントロールせよ」などといった指南役からの助言をうかがわせる手書きのメモが書き込まれていました。

押収資料にはこのほかに、被害者一人一人について「耳が悪い」とか「１人暮らし」といった情報に加えて最寄りのコンビニエンスストアなど本人や家族、自宅周辺の状況まで細かく記したメモがありました。

金をだまし取ることができなかったケースについては失敗の原因を分析し、今後の対策を細かく記したメモが残されていました。

目標金額はメンバーごとに細かく設定しそれぞれの作業の進捗（しんちょく）を示すとみられる一覧表なども押収されています。

タイの警察はこうした資料から詐欺は巧妙な手口で組織的に行われていたとみています。

逮捕の15人 九州出身が多いか

タイの警察によりますと、押収した資料などから逮捕された15人は福岡県を中心に九州の出身が多いとみられるということです。

情報源：タイの振り込め詐欺グループ 緻密な想定問答のマニュアルも | NHKニュース

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はぁ・・・

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