新元号は「令和」 出典は「万葉集」

新元号は「令和」 出典は「万葉集」

新元号は「令和(REIWA)」、施行は2019/5/1
出典は「万葉集の第5巻」


2019年4月1日 11時42分

平成に代わる新しい元号について、政府は1日の臨時閣議で「令和(れいわ)」とすることを決め、菅官房長官が発表しました。また、「令和」の典拠、いわゆる出典は日本最古の歌集である万葉集であると発表しました。元号は、皇太子さまが天皇に即位される来月1日に「令和」に改められます。

政府は1日午前、総理大臣官邸で、各界の代表や有識者からなる「元号に関する懇談会」を開き、新しい元号の複数の原案を示し意見を聞くなどしたうえで、臨時閣議で新しい元号を「令和」とすることを決定し、菅官房長官が午前11時半すぎからの記者会見で発表しました。

この中で、菅官房長官は「さきほど閣議で元号を改める政令、および、元号の呼び方が閣議決定された。新しい元号は令和であります」と述べ、書を掲げて、平成に代わる新しい元号を「令和」に決定したと発表しました。

そのうえで、「令和」の典拠、いわゆる出典について「『令和』は『万葉集』の梅花の歌、三十二首の序文にある『初春の令月(れいげつ)にして、気淑く(きよ)風和らぎ(やわらぎ)、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披き(ひらき)、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす』から引用したものだ」と述べました。

菅官房長官は記者会見で、新しい元号の考案者について「考案者ご自身が秘匿を希望していることに加え 考案者を明らかにすれば新元号と特定の個人との結びつきが強調されることになりかねないため、お答えは差し控えたい」と述べました。

また、懇談会で出された意見や原案の数について質問されたのに対し、「意見聴取の場でどんなご意見があったかについてお答えすることは差し控えたいと思う」と述べました。

また、「新元号が日本人の生活の中に深く根ざしていくためには、他の案と比較して議論されることは適当でないと考えており、新元号として決定されたもの以外の案については、その数も含めてお答えは差し控えたい」と述べました。

そのうえで、「いずれにしても、今般決定された新元号が広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根ざしていくよう努めていきたい」と述べました。

日本の元号は、研究者によりますと、「平成」までの247すべてが中国の古典を典拠としているとされていますが、日本の古典から引用されたのは初めてだということです。

新元号を定める政令は1日中に天皇陛下の御名・御璽(ぎょめい・ぎょじ)、いわゆる署名・押印を得て公布され、元号は、皇太子さまが即位される来月1日に「令和」に改められます。

令和は「REIWA」

外務省によりますと「令和」の英語のつづりは「R・E・I・W・A」だということです。

情報源:新元号は「令和」 出典は「万葉集」 | NHKニュース


新元号は「令和」 出典は「万葉集」
新元号は「令和」 出典は「万葉集」

2019年4月1日 13時58分

菅官房長官は、新元号の出典は現存する日本最古の歌集「万葉集」と発表しました。

「万葉集」は7世紀から8世紀後半ごろにかけて編さんされたとみられる、現存する日本最古の歌集です。

合わせて20巻からなり、天皇や貴族、防人や農民まで各地の幅広い立場の人たちが詠んだ、およそ4500首がおさめられています。

当時はまだ、ひらがなやカタカナがなかったため、日本語の音を漢字で表記する「万葉仮名」が用いられています。

日本文学史上、極めて高い価値がある和歌集として長く尊重されてきました。

引用されている序文

新しい元号の「令和(れいわ)」の漢字2文字は万葉集の第5巻の中に歌われている梅の花を歌った32首の序文に使われています。

引用されている序文は「初春の令月(れいげつ)にして、気淑く(きよ)風和らぎ、(やわらぎ)梅は鏡前の(きょうぜん)粉を(こ)披き、(ひらき)蘭は(らん)珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」です。

万葉集の研究者「感激だ」

万葉集を研究している奈良大学の上野誠教授は「元号は中国が起源で、これまでは中国の儒教に関わる書物からほとんど取られていたが、今回は日本の歌集から取られた。元号が新しい制度に変わったと思った。万葉集は日本の情感の大切さを伝えてくれる書物で、それにちなんでいるのは感激だ。うららかな春の日のような時代がやってきて欲しいという願いが込められているのだと思う。グローバル化が進めば進むほど、日本人が日本人であることを意識することは難しい。そんなときに日本の書物から元号が取られたのは意味がある」と話していました。

情報源:新元号の出典 「万葉集」とは | NHKニュース


新元号 ネット上の反応は
新元号 ネット上の反応は

2019年4月1日 11時59分

新しい元号が発表されたことを受けて、インターネット上にはさまざまな反応が寄せられています。

新しい元号が「令和(れいわ)」と発表されたことについて、SNSのツイッター上には、「かっこいい」や「なんか渋い」といった反応が見られています。

その一方で、「慣れるまで時間がかかる」とか「違和感しかない」といった書き込みもみられます。

また、「令和、名付けにも使えそうだ。男の子も女の子も使える!」とか「れいわちゃんって名前つける親出てきそう。ひらがなだとちょっとかわいい」など早速、新元号にあやかった子どもの名前を予想する声もありました。

出典の万葉集については「こんな雅な展開になるとは」とか「万葉集ちゃんと勉強しよう」といったツイートが見られ、中には「とりあえず万葉集を買った」という書き込みもあります。

さらに、パソコンやスマホで「れいわ」と打ち込んでもすぐ変更されないことから「新元号、一発で変換できない辞書登録するか」といった現代ならではの“困った声”も聞かれました。

情報源:新元号 ネット上の反応は | NHKニュース


新元号の「令和」 「令」は元号初登場 「和」は20回目
新元号の「令和」 「令」は元号初登場 「和」は20回目

2019年4月1日 12時04分

新しい元号「令和」の「令」という漢字は今回、初めて元号に使われます。一方、「和」は「昭和」や「和銅」など、これまでに19回元号に使われていて今回で20回目になります。

情報源:新元号の「令和」 「令」は元号初登場 「和」は20回目 | NHKニュース


新元号「令和」 官房長官会見(発言全文)
新元号「令和」 官房長官会見(発言全文)

2019年4月1日 12時12分

新元号を発表した菅官房長官の記者会見での発言の全文です。

先ほど閣議で、元号を改める政令および元号の呼び方に関する内閣告示が閣議決定をされました。

新しい元号は「令和」(れいわ)であります。この新元号については、本日、元号に関する懇談会と衆議院および参議院の議長および副議長のご意見をうかがい、全閣僚において協議のうえ閣議において決定したものであります。

新元号の典拠について申し上げます。「令和」は、万葉集の梅花(うめのはな)の歌三十二首の序文にある、「初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、気淑く(きよく)風和ぎ(かぜやわらぎ)、梅(うめ)は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」から引用したものであります。

この新元号に込められた意義や国民の皆さんへのメッセージについては、こののち、安倍総理の会見があります。

Q:新元号は「令和」とのことですが、選定にあたっては、どういった点を最も重視されましたでしょうか。また、考案者はどなたでしょうか。出典は万葉集とのことですが、これまで日本の古典に由来する元号はなく、国文学や東洋史学などの専門家に考案を委嘱された中で、どのような理由で選ばれたのでしょうか、具体的にご説明ください。

A:新元号が制定をされた理由については、こののち総理ご自身から、新元号に込められた意義や国民へのメッセージについて直接お伝えをすることになっております。また新元号の考案者については、考案者ご自身が氏名の秘匿を希望されていることに加え、考案者を明らかにすれば新元号と特定の個人とのむすびつきが強調されることになりかねないため、お答えは差し控えたいと思います。いずれにしても、今般決定された新元号が、広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根ざしていくよう努めて参りたいと思います。

Q:長官は有識者懇談会と正副議長からの意見聴取、全閣僚会議に出席されました。一連の過程の中で意見を聞かれたわけですが、その中で、元号の原案はいくつ示されましたでしょうか。元号の候補名と合わせてご紹介願います。また、それぞれの場で、有識者や正副議長、各大臣からは、どのような意見が出て、「令和」との結論、決定に至ったのでしょうか。具体的に、ご紹介願います。

A:本日、元号に関する懇談会を開催をし、衆参両院の正副議長の意見をうかがったうえで、内閣の責任において、新元号を決定をしたところであります。新元号が選定をされた理由につきましては、のちほど総理から直接お話しがあります。意見聴取の場で、どんなご意見があったかについて、お答えすることは差し控えたいと思います。また、新元号が日本人の生活の中に、深く根ざしていくためには、他の案と比較をして議論されることは適当でないと考えており、新元号として決定をされたもの以外の案については、その数も含めて、お答えは差し控えたいと思います。

情報源:新元号「令和」 官房長官会見(発言全文) | NHKニュース


新元号 首相「心寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味」
新元号 首相「心寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味」

2019年4月1日 12時22分

安倍総理大臣は記者会見で、「『令和』には人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている。万葉集は1200年余り前に編さんされた日本最古の歌集であるとともに、天皇や皇族、貴族だけでなく、防人(さきもり)や、農民まで幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められ、わが国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書だ」と述べました。

「咲き誇る梅の花のように…」

また、安倍総理大臣は「悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然。こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さの後に春の訪れをつげ、見事に咲き誇る梅の花のように一人一人の日本人があすへの希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたいとの願いを込め、『令和』に決定した」と述べました。

「希望に満ちあふれた新時代を」

安倍総理大臣は、「文化を育み、自然の美しさをめでることができる、平和な日々に心からの感謝の念を抱きながら、希望に満ちあふれた新しい時代を国民の皆様とともに切り開いていく。新元号の決定にあたり、その決意を新たにしている」と述べました。

そのうえで、安倍総理大臣は、「5月1日に皇太子殿下がご即位され、その日以降、この新しい元号が用いられることとなるが、国民各位のご理解とご協力をお願いする。政府としても、ほぼ200年ぶりとなる歴史的な皇位の継承がつつがなく行われ、国民こぞってことほぐことができるよう、準備に万全を期していく」と述べました。

さらに、「元号は、皇室の長い伝統と国家の安泰と、国民の幸福への深い願いとともに、1400年近くにわたる、わが国の歴史を紡いできた。日本人の心情に溶け込み、日本国民の精神的な一体感を支えるものとなっている。この新しい元号も広く受け入れられ、日本人の生活の中に深く根ざしていくことを心から願っている」と述べました。

「新時代へ願い示す、最もふさわしい元号」

安倍総理大臣は、みずから談話を発表した理由について、「平成の改元時には、当時の竹下総理の談話が発表されている。当時は総理大臣が会見を行うことは極めてまれだったが、30年を経て、総理大臣が直接発信する機会も増大した。平成の時と同様に総理大臣談話を発表するのであれば、私みずから会見を開いて国民の皆さまに直接申し上げるべきだと考えた」と述べました。

また安倍総理大臣は、「令和」とした最大の理由について、「元号の選考については他の案が何かということも含めて、検討過程について申し上げることは差し控えるがわが国が誇る悠久の歴史、文化、伝統の上に、次の時代を担う世代のために、未来に向かってどういう日本を築き上げていくのか。そして、その新しい時代への願いを示すうえで、最もふさわしい元号は何か、という点がいちばんの決め手だ」と述べました。

「日本には色あせることない価値があるとの思いで…」

安倍総理大臣は、記者団が「日本の古典を由来とした思いや、平成の次の時代をどのような気持ちで迎え、どのような国づくりをしていきたいか」と質問されたのに対し、「わが国は歴史の大きな転換点を迎えているが、いかに時代が移ろうとも、日本には決して色あせることのない価値があると思う。今回はそうした思いの中で、歴史上初めて、国書を典拠とする元号を決定した」と述べました。

そのうえで、安倍総理大臣は、「万葉集は1200年余り前の歌集だが、一般庶民を含め、地位や身分に関係なく、幅広い人々の歌が収められ、その内容も当時の人々の暮らしや息遣いいが感じられ、まさに国民文化を象徴する国書だ。これは世界に誇るべきものであり、わが国の悠久の歴史、薫り高き文化、そして四季折々の自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代にも引き継いでいくべきだと考えている」と述べました。

また、安倍総理大臣は、次の時代について、「平成の30年間ほど、改革が叫ばれた時代はなかった。平成の時代、さまざまな改革はしばしば大きな議論を巻き起こしたが、現在の若い世代、現役世代はそうした平成の時代を経て、変わること、改革することをもっと柔軟に前向きに捉えていると思う」と述べました。

そのうえで、安倍総理大臣は「次の世代、次代を担う若者たちがそれぞれの夢や希望に向かって頑張っていける社会、一億総括役社会を作り上げることができれば、日本の未来は明るいとそう確信している。新しい元号のもと、一人一人の日本人が明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そういう時代を国民とともに築き上げていきたい」と述べました。

「閣議決定後、天皇陛下 皇太子殿下にお伝え」

安倍総理大臣は、記者団が「天皇陛下と皇太子さまに直接、新元号を報告する予定はあるか」と質問したのに対し、「新元号については、閣議決定を行った後に、宮内庁を通じて今上陛下および皇太子殿下にお伝えした」と述べました。

「若者が花咲かせることできる日本を」

記者会見では、「新元号の選定にあたって、若い世代やこれから生まれてくる子どもたちの世代のことを、どのように考えたか」という質問が出されました。

これに対し、安倍総理大臣は、「今の若い世代はSNSなどの新しいツールを見事に使いつかいこなして、どんどん新しい文化をつくり上げている。こうした若い世代の新しいムーブメントは確実にこれまでの政治や社会のありように大きな変化をもたらしつつあり本当に頼もしい限りで、日本の未来を明るいと感じている」と述べました。

そのうえで、「新しい時代には若い世代の皆さんがそれぞれの夢や希望に向かって思う存分活躍することができる時代であってほしい。この点が、今回の元号を決める大きなポイントでもあった」と述べました。

そして、「今回の元号は、『万葉集』にある梅の花の歌、三十二首の序文からの引用だがこの中では厳しい寒さのあと、春の訪れを告げるように見事に咲き誇こる梅の花の情景が美しく描かれている。平成の時代のヒット曲に『世界に一つだけの花』という歌があったが、次の時代を担う若者たちが、あすへの希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができるような、若者たちにとって希望に満ちあふれた日本を国民とともにつくり上げていきたい」と述べました。

「新時代を皇太子殿下とともに」

安倍総理大臣は「皇太子殿下におかれては、ことし2月のお誕生日に際し、今上陛下のこれまでのお姿を心にとどめ、国民に常に寄り添い、人々とともに喜び、ともに悲しみながら、象徴としての務めを果たしていきたいとのお気持ちを明らかになさったと承知しており、大変、ありがたいことだと考えている。皇太子殿下のご即位を心からお喜び申し上げるとともに、殿下のお気持ちをしっかりと受け止め、新しい『令和』の時代を、国および国民の統合の象徴となられる殿下とともに歩みを進めていきたい」と述べました。

そのうえで、「天皇陛下のご退位と皇太子殿下のご即位がつつがなく行われるように万全を期していきたい。『令和』の時代を切り開いくために、準備万端、万全を期していきたい」と述べました。

情報源:新元号 首相「心寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味」 | NHKニュース


新元号 天皇陛下 御所で政令文書に署名と押印
新元号 天皇陛下 御所で政令文書に署名と押印

2019年4月1日 12時29分

新元号を定める政令が臨時閣議で決定されたことを受けて、天皇陛下は、1日午前、お住まいの御所で、政令の文書に署名・押印されました。

新元号を定める政令の文書は、1日午前11時半すぎ、内閣官房の職員によって皇居の桔梗門から皇居に運び込まれました。そして、文書は御所に届けられ、天皇陛下が内容を確認したうえでみずから署名され、その後、「御璽」の押印が行われました。

「御璽」は、「天皇御璽」と刻まれた天皇の印で、即位のあと最初に行われる儀式「剣璽等承継の儀」で代々引き継がれています。

法律や政令への署名や押印は、憲法で定められた天皇の国事行為で、天皇陛下は、毎回丁寧に書類に目を通し、署名などを行われているということです。

天皇陛下が署名・押印をされた政令の文書は、午後0時すぎ、内閣官房の職員が携え、車で桔梗門から皇居を出ました。

宮内庁長官「陛下、いつもの表情で…」

宮内庁の山本信一郎長官は「閣議決定のあと、新元号について杉田官房副長官から電話で連絡を受け、発表前にお住まいの御所で天皇陛下にご報告した。天皇陛下には、元号を正確に書き留めた紙をお示しして報告し、いつものような表情でお聞き届けをいただいた」と述べました。

また、「皇太子さまには西村次長から直接ご報告した。事柄の性格上、きちんとお伺いしてご報告をするのがあるべき姿だと思うし、正確で迅速にお伝えするため、こうした形を取った」と述べました。

そのうえで、「令和」という元号について受け止めを尋ねられると、「国民に親しまれたらいいなと思います」と話していました。

情報源:新元号 天皇陛下 御所で政令文書に署名と押印 | NHKニュース


新元号「令和」 懇談会のメンバーは
新元号「令和」 懇談会のメンバーは

2019年4月1日 12時38分

各界の代表や有識者からなる「元号に関する懇談会」のメンバーの反応です。

京大iPS細胞研究所 山中伸弥所長

京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長は「新しい元号は、響きが美しいと感じました。新たな元号が決まる過程に携われたことは非常に光栄です。初めて日本の古典から選ばれたほか、初めて使われる文字もあり、伝統を重んじると共に新しいものにチャレンジしていく日本のこれからの姿にぴったりの元号ではないかと思います。iPS細胞も次の『令和』の時代に完成させて、患者さんに届けていきたいと決意を新たにしました」と話していました。

作家 林真理子氏

作家の林真理子氏は「懇談会では一人ひとり意見を言いましたが『令和』は1番人気があったと思います。非常に美しく日本にふさわしい万葉集から選ばれ作家の1人としてこれで万葉集ブームが起こるのではないかと思います。『令和』の時代はグローバリズムも感じながら日本人としての誇りと文化を大切する時代であってほしい、長く長く続いてほしいと思います」と話していました。

日本私立大学団体連合会会長 鎌田薫氏

日本私立大学団体連合会の会長の鎌田薫氏は、総理大臣官邸を出る際、記者団に対し「明るい時代が来ればいいと思います」と述べました。

経団連名誉会長 榊原定征氏

経団連名誉会長の榊原定征氏は記者団に対し「平和と社会の安寧、心の豊かさ、そういった点を表現した元号がふさわしいと申し上げた。説明などの時間も十分あった」と述べました。

千葉商科大学国際教養学部長 宮崎緑氏

千葉商科大学国際教養学部長の宮崎緑氏は総理大臣官邸を出る際、「新元号の原案が1枚の紙に印刷されていて、典拠などの説明もそれぞれ一言ずつ書いてあった。決をとったりはしなかった。『令和』について、触れた方も、触れなかった方もいた。

『令和』に決まったことを知ったのは、菅官房長官の発表で知り、メンバーからは拍手が湧き上がった」と述べました。そのうえで、「美しい響きで、新しい時代にふさわしい、いい元号が選ばれたのではないか。これから皆が美しく心を寄せ合い、新しい文化を生み出していくという意味が今の時代に大変合っている」と述べました。

民放連=大久保好男氏

民放連=日本民間放送連盟会長の大久保好男氏は総理大臣官邸を出る際、記者団に対し、「事前に候補名について教えてもらっていたわけでもなく準備もできなかった。新元号の原案が入った封筒が配られ、それを開けてから説明が始まったという段取りだった。時間が限られており、候補名に対する感想のようなものを述べた」と述べました。

また、「携帯電話は入室の前に『預かります』ということでお渡しし、封筒に入れて保管されていたと思う。終わった時点で返却されたが部屋の中ではずっとテレビを見ながら待っていた」と述べました。

そして、「歴史的な一場面に立ち会う光栄と責任を感じながら、本当に国民の方々に広く使ってもらえる、受け入れられるような元号が決まればいいなという思いで発言をした。大役を終えて、無事にすばらしい新しい元号が決まったことで、いまはほっとしている」と述べました。

NHK 上田会長

NHKの上田会長は、総理大臣官邸を出る際、記者団の取材に対し、「いい元号に決まったと思う。よかった」と述べました。

情報源:新元号「令和」 懇談会のメンバーは | NHKニュース


新元号 海外メディアも速報
新元号 海外メディアも速報

2019年4月1日 12時51分

平成に代わる新しい元号が決まったことについて、海外メディアも速報で伝えています。

このうち、アメリカのAP通信は、「日本政府は、5月1日から皇位を継承する次の天皇の時代の名称が『令和』に決まったと発表した」と速報で伝えました。

また、フランスのAFP通信は、「天皇の退位にともなって迎える新しい時代の名称は『令和』になった」と報じたうえで、言葉の意味について、「令は、『order(秩序)』や、『auspicious(さい先がよい、吉兆の、など)』のような意味だ。和は、『peace(平和)』や、『harmony(調和)』などと翻訳されることが多い」と解説しています。

このほか、イギリスの公共放送BBCは、「新しい元号に使われている2文字の漢字について、秩序を意味する『order』と調和を意味する『harmony』を示している」と速報しました。

中国メディアも相次ぎ速報

新しい元号が「令和」に決まったことについて中国の国営メディアなども相次いで速報で伝えています。

中国共産党系のメディア、「環球時報」の電子版は天皇の退位を前に元号が発表されるのは日本の憲政史上初めてだと伝えました。また「令和」の典拠、いわゆる出典について、元号はこれまで中国の古典から選ばれてきたが、今回初めて日本最古の歌集である「万葉集」から引用されたと伝えています。

国営の中国中央テレビは日本時間の午後0時20分ごろ、ニュース番組の中で日本の新しい元号が「令和」に決まったことを伝えました。

この中では、新しい元号は日本の古典「万葉集」からの出典で、5月1日から正式に使われること、さらに、今回の退位はおよそ200年ぶりのことであるなどと紹介しました。

情報源:新元号 海外メディアも速報 | NHKニュース


新元号 足利学校に「万葉集」江戸時代に木版印刷
新元号 足利学校に「万葉集」江戸時代に木版印刷

2019年4月1日 13時04分

日本最古の学校といわれ、元号の由来となった多くの書物を所蔵している栃木県足利市の足利学校では、新しい元号「令和」の出典の「万葉集」について、江戸時代に木版印刷された書物が保管されていることが確認されました。

足利学校は、中国の書物や平安時代末期以降の国内の古い書物など国宝を含むおよそ1万7000冊を所蔵し、これまでの元号の由来となった書物のおよそ8割があるということです。

1日は、職員たちが午前11時半を前に事務所のテレビの前に集まって、元号が発表される記者会見が始まるのを待ちました。

そして、新しい元号「令和」の典拠、いわゆる出典が「万葉集」と発表されると、さっそく確認作業を行い、江戸時代後期に木版印刷された書物が保管されていることを確認しました。

足利学校では去年、元号の由来となった書物を公開する「元号展」を開き、いずれも国宝で平成や昭和の由来となった中国の歴史書「尚書正義」や明治や大正の由来となった占いの書、「周易注疏」などを展示して多くの人が訪れました。

足利学校は、今回、確認された「万葉集」を今月6日から一般公開する予定だということです。

「由来となった本が学校に所蔵され感動」

史跡足利学校事務所の石川維主査は「新しい時代の始まりということで緊張感をもって発表を見守りました。由来となった本が学校に所蔵されていたことを確認した時はとても感動しました。訪れた人には書物を見て新しい時代に思いをはせてほしい」と話していました。

情報源:新元号 足利学校に「万葉集」江戸時代に木版印刷 | NHKニュース


「195か国と国際機関に新元号通知 意味説明へ」河野外相
「195か国と国際機関に新元号通知 意味説明へ」河野外相

2019年4月1日 13時09分

河野外務大臣は記者団に対し「わが国が承認している195か国と国際機関に新しい元号について通知をした。今後、意味なども順次、お伝えしていく」と述べました。

「195か国と国際機関に新元号通知 意味説明へ」河野外相
「195か国と国際機関に新元号通知 意味説明へ」河野外相

そのうえで「いましばらく平成の時代は続く。今上天皇が先の式典でおっしゃったように、平成という時代がわが国にとって戦争のない時代で終われるように引き続き努力しないといけないと思うし、次の時代になっても同じように努力をしっかりしていかなければならない」と述べました。

情報源:「195か国と国際機関に新元号通知 意味説明へ」河野外相 | NHKニュース


新元号 天皇陛下と皇太子さまに発表前に報告
新元号 天皇陛下と皇太子さまに発表前に報告

2019年4月1日 13時11分

天皇陛下と皇太子さまは、新元号について、発表の前に宮内庁の幹部から報告を受けられました。

宮内庁の山本信一郎長官によりますと、1日の閣議決定のあと、新元号について、杉田官房副長官から山本長官のところに電話で連絡があったということです。

山本長官は、午前11時半すぎに皇居にある宮内庁の本庁舎を出て、天皇陛下のお住まいの御所に向かいました。

山本長官は「発表前に御所で天皇陛下にご報告した。天皇陛下には、元号を正確に書き留めた紙をお示しし、万葉集が典拠だということも報告した。いつものような表情でお聞き届けをいただいた」と話しました。

また、皇太子さまには、西村泰彦次長がお住まいの東宮御所で直接、報告したということです。

西村次長は、その時の皇太子さまの様子について「にこやかに聞いておられた」と話しました。

天皇陛下と皇太子さまへの発表前の報告について、山本長官は「事柄の性格上、きちんとおうかがいしてご報告をするのがあるべき姿だと思うし、正確で迅速にお伝えするため、こうした形を取った」と述べました。

また、山本長官と西村次長は、それぞれ報告を終えたことを杉田官房副長官に連絡したということです。

そのうえで、「令和(れいわ)」という元号について受け止めを尋ねられると、「国民に親しまれたらいいなと思います」と話していました。

情報源:新元号 天皇陛下と皇太子さまに発表前に報告 | NHKニュース


新元号の「令和」 「令」は元号初登場 「和」は20回目
新元号の「令和」 「令」は元号初登場 「和」は20回目

2019年4月1日 13時26分

新しい元号の「令和」について、国内最大手の地図会社「ゼンリン」は、公式ツイッターで「地名に『令和』はありませんでしたー!こちらは住所ベースですので、もし通称名称などでご存知のかた、リプお待ちしております!」と投稿しました。

投稿には、ゼンリンの地図上の検索画面が添付されていて、全国の住所、駅名、それに施設名を検索しても、「令和」という場所が見つからなかったことを示しています。

情報源:新元号 「地名に『令和』はなし」地図会社がツイート | NHKニュース


新元号 「社名に『令和』を含む会社はなし」東京商工リサーチ
新元号 「社名に『令和』を含む会社はなし」東京商工リサーチ

2019年4月1日 13時57分

民間の信用調査会社「東京商工リサーチ」が、317万社の情報が登録された自社のデータベースを調べたところ、新たな元号、「令和」という漢字を社名に含む会社はなかったということです。

一方、ひらがなやカタカナの「れいわ」という表記が社名に含まれる会社が全国に6社あったということです。

東京商工リサーチは、「元号が『平成』に改められた際には、社名を『平成』に変えた企業が多く見られた。今後、新たな時代の幕開けに伴って、心機一転、『令和』を取り入れた社名に変更する企業も出てくる可能性がある」としています。

情報源:新元号 「社名に『令和』を含む会社はなし」東京商工リサーチ | NHKニュース


公開日付:2019.04.01

「平成」に代わる新元号は「令和」-。4月1日午前11時40分過ぎ、政府は5月1日からの新元号を「令和」と公表した。
東京商工リサーチは保有する企業データベース(317万社)で、社名に「令和」を冠した企業(以下、「令和」企業)を調査した。これによると漢字で「令和」を冠する企業は全国で1社もない(ゼロ)ことがわかった。
ただ、読みが一致するひらがなで「れいわ」を冠する企業は3社、カタカナの「レイワ」は同3社で、計6社だった。

4月をもって幕を閉じる「平成」企業は1,270社存在する。64年まで続いた「昭和」(2,640社)のほぼ半数(48.1%)で、平成と昭和は年数の長さに比例した構成比となっている。
一方、「大正」は435社、「明治」は764社だった。

「平成」企業は平成1桁年代に半数が設立された 「令和」企業が今後増える可能性も

「平成」企業の1,270社のうち、設立年別をみると、平成1桁年代(平成元年~同9年)の設立が653社(構成比51.4%)と半数を占めている。
漢字「令和」を冠する企業は現在、全国で1社も存在せず「れいわ」「レイワ」企業は合計6社だが、平成時代を踏襲するとすれば、今後数年間で「令和」企業が加速度的に増加する可能性が高い。
また、会社設立が昭和以前の「平成」企業は、143社あった。これは元号が平成に変わり、社名を「平成」を冠したものに変えたケース。今後、新たな時代の幕開けの流れに乗り、心機一転を込めて、令和を冠した社名に変更する企業が増えていくことも予想される。

※東京商工リサーチの企業データベース(317万社)から社名に元号(令和、平成、昭和、大正、明治)を含む企業を抽出した。
※社名に含まれる元号は、漢字表記の他、かな・カナ・英文表記を含む。
※倒産企業や休廃業・解散企業は含まない。

情報源:社名に「令和」を冠した企業調査 : 東京商工リサーチ


新元号は「令和」 出典は「万葉集」
新元号は「令和」 出典は「万葉集」

2019年4月1日 13時58分

菅官房長官は、新元号の出典は現存する日本最古の歌集「万葉集」と発表しました。

「万葉集」は7世紀から8世紀後半ごろにかけて編さんされたとみられる、現存する日本最古の歌集です。

合わせて20巻からなり、天皇や貴族、防人や農民まで各地の幅広い立場の人たちが詠んだ、およそ4500首がおさめられています。

当時はまだ、ひらがなやカタカナがなかったため、日本語の音を漢字で表記する「万葉仮名」が用いられています。

日本文学史上、極めて高い価値がある和歌集として長く尊重されてきました。

引用されている序文

新しい元号の「令和(れいわ)」の漢字2文字は万葉集の第5巻の中に歌われている梅の花を歌った32首の序文に使われています。

引用されている序文は「初春の令月(れいげつ)にして気淑く(きよ)風和ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉を披き(ひら)、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」です。この中に、「令」と「和」の2文字が使われています。

万葉集の研究者「感激だ」

万葉集を研究している奈良大学の上野誠教授は「元号は中国が起源で、これまでは中国の儒教に関わる書物からほとんど取られていたが、今回は日本の歌集から取られた。元号が新しい制度に変わったと思った。万葉集は日本の情感の大切さを伝えてくれる書物で、それにちなんでいるのは感激だ。うららかな春の日のような時代がやってきて欲しいという願いが込められているのだと思う。グローバル化が進めば進むほど、日本人が日本人であることを意識することは難しい。そんなときに日本の書物から元号が取られたのは意味がある」と話していました。

情報源:新元号の出典 「万葉集」とは | NHKニュース


新元号「令和」 各政党の反応
新元号「令和」 各政党の反応

2019年4月1日 14時10分

平成に代わる新しい元号が「令和」に決まったことについて各政党の反応です。

自民 岸田政調会長「豊かな文化や自然感じさせる」

自民党の岸田政務調査会長は記者団に対し「よい元号を選んでもらったと好感を持って受け止めている。日本の豊かな文化や自然を感じさせる元号だ。元号は日本や日本人にとって大きな存在であると改めて感じた。心豊かな時代にしていきたい」と述べました。

また、新しい元号について「菅官房長官が発表したタイミングとほぼ同時に、官房副長官から電話連絡があった」と明らかにしました。一方、岸田氏は「自民党の次のリーダーは、新しい時代をリードしていく上で重要な役割を担っていかなければならない。私自身も政策を磨き、同志と思いを共有しながら、次の時代を担えるよう努力したい」と述べました。

自民党の加藤総務会長は記者団に対し「令和と聞いた時、すがすがしさと、穏やかな中に事が成就していくような思いを感じた。国民1人1人が、花を咲かせたり、思いを実現していける時代にしていきたい」と述べました。また、加藤氏は、政府側からは、事前に、新しい元号の連絡はなかったとしたうえで、「ちょうど菅官房長官が発表したあとに連絡をもらったが、すでにテレビで見ていた」と述べました。

自民党の甘利選挙対策委員長は記者団に対し「すばらしい元号に決まって、うれしく思う。有識者の1人が、意味するところは伝統とチャレンジだと言っていたが、まさに日本がこんにちまで取り組んできた姿勢を表現するキャッチコピーだ」と述べました。

立民 枝野代表「新時代 平和で穏やかに」

立憲民主党の枝野代表は「新しい時代が平和で、国民生活が穏やかであることを祈念したい」などという談話を発表しました。

立憲民主党の福山幹事長は京都府長岡京市で記者団に対し「新しい時代が、より平和で、国民生活が穏やかであることを心から祈念したい。これから国民が、いちにち、いちにちと親しみをもっていくのだと思う。立憲民主党は国民から負託を受けた政党として、国民がより幸せを実感できるような時代にするための責任を果たしていきたい」と述べました。

公明 山口代表「奥行きのある元号」

公明党の山口代表は記者団に対し「奥行きのあるすばらしい元号だ。国民からは平和が長く続くような新しい元号をという期待も大きかった。平和が続くという意味と、国民が融和し、和んでいくという意味を象徴する大変いい文字だ」と述べました。

また、山口代表は、新しい元号は菅官房長官の発表をテレビで見て知ったとしたうえで、「菅官房長官の発表直後に安倍総理大臣から『発表のとおり令和と決めた』と電話があり、私からは『よい元号になった。安倍総理大臣の記者会見での説明に期待している』と申し上げた」と明らかにしました。

公明党の高木国会対策委員長は自民・公明両党の幹部会合のあと記者団に対し「きょうは新しい元号が決まってよかったと喜び合った。温かく穏やかな響きがあり、すばらしい元号だ」と述べました。

共産 志位委員長「使用の強制には反対」

共産党の志位委員長は記者会見で「元号は、もともと中国に由来するもので憲法の国民主権の原則にはなじまないと考えている。国民が慣習的に使用することに反対するものではないが、西暦か元号か、いかなる紀年法を用いるのかは自由な国民自身の選択に委ねられるべきで、国による使用の強制には反対する。『一般国民にまで、元号の使用を強制することにはならない』という政府の統一見解を厳格に守ることを改めて求めたい」と述べました。

維新 片山共同代表「意外だが大変よい元号」

日本維新の会の片山共同代表は記者会見で「意外だったが、大変よい元号だ。よいみ代(御代)に、経済的に豊かであることはもとより、精神的に豊かで、お互いがいたわり合え、助け合える優しい社会にしないといけない。日本維新の会は平成に出来て、維新改革をずっとやってきたが、令和のみ代(御代)でも、存在意義を明らかにしていきたい」と述べました。

希望 松沢代表「平成の『平』と令和の『和』で『平和』」

希望の党の松沢代表は記者会見で「平成の『平』と令和の『和』で、『平和』にもつながり、2つの時代で平和な社会と国を紡いでいこうという雰囲気が非常に出る言葉だ。万葉集は天皇や貴族だけでなく、さきもりや一庶民の歌まで含んでいる、非常に日本らしい歌集で、大変、歴史的な意義がある。新しい時代に新しい政治を作っていくという目標を持って進みたい」と述べました。

情報源:新元号「令和」 各政党の反応 | NHKニュース


菅義偉官房長官は1日、新元号「令和」を発表した
菅義偉官房長官は1日、新元号「令和」を発表した

日本政府は1日、平成に代わる新元号を「令和(れいわ)」と発表した。新天皇の即位に伴い、5月1日午前0時から切り替わる。天皇の退位に伴う改元は憲政史上初めて。

菅義偉官房長官は1日の記者会見で、大望の新しい元号を発表した。

その後、安倍晋三首相も会見を開き、「令和」について「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている」と説明した。

現在85歳の天皇陛下は、高齢を理由に生前退位する意向を固め、息子の皇太子徳仁親王に譲位することとなった。

天皇の譲位は約200年ぶりとなる。

元号とは、それぞれの天皇の在位期間を基準とする紀年法のこと。日本では西暦と共に用いられ、貨幣や新聞、運転免許証や公的書類などで目にする。

新元号の名前は、今後数十年にわたる日本の生活の基調となるもので、大半の日本人にとって日常生活で大きい意味をもつ。

今も広く使われているが、その一方で、日本が国際社会の影響を受け入れるようになると共に、使用頻度は少なくなった。

毎日新聞による今年2月の世論調査では、西暦と元号のどちらを主に使うかという質問に対して、主に元号を使うと答えたのは34%で、主に西暦を使うと答えた人は25%だった。1975年の調査では、主に元号を使うという回答は82%だった。

元号でも西暦でも、月の呼び方や1年の区切りは西暦と同じ。そのため、両方を併用する人が多い。

(英語記事 Japan reveals name of new imperial era

情報源:新元号は「令和」 200年ぶりの生前退位で=日本 – BBCニュース


[東京 1日 ロイター] – 政府は1日、平成に代わる新たな元号を「令和(れいわ)」にすると発表した。現存する日本最古の歌集「万葉集」からの出典で、日本古典から採用したのは今回が初めて。安倍晋三首相は官邸内で記者会見し、「心を寄せあう中で文化が生まれ育つという意味が込められている」と、新元号への想いを説明した。

1日、政府は、平成に代わる新たな元号を「令和(れいわ)」にすると発表した。写真は新元号を発表する菅義偉官房長官。代表撮影(2019年 ロイター)
1日、政府は、平成に代わる新たな元号を「令和(れいわ)」にすると発表した。写真は新元号を発表する菅義偉官房長官。代表撮影(2019年 ロイター)

新元号決定に伴い政府は元号を「令和」とする政令を定め、皇太子さまが天皇に即位する5月1日に改元する。

新元号「令和」の出典は万葉集で、政府によると、梅の花の歌の序文「初春の令月(れいげつ)にして、氣淑(きよ)く風和らぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす』から引用した。

新元号は、大化(たいか)から平成まで1300年余りにおよぶ歴史のなかで248番目の元号となる。新元号の考案者は「(考案者みずからが)秘匿を希望している」(菅義偉官房長官)ことを理由に、公表を見送った。共同通信によると、新元号選定手続きに示された政府の元号原案は、新元号も含めて「6つ」だった。

新元号について、安倍首相は「人々が美しく、心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味」と、記者会見で説明した。

首相はまた「厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたい、との願いを込めた」ことも明らかにした。

新元号決定に先立ち、政府は有識者による「元号に関する懇談会」や衆参両院の正副議長、全閣僚らと事前の協議を重ねた。

有識者懇談会のメンバーはノーベル医学生理学賞受賞者の山中伸弥京大教授ら9人[nL3N21J03H]で、山中教授は「初めて日本の古典から選ばれた。伝統を重んじると同時に、新しいものにチャレンジしていく、日本にぴったりの元号」と、官邸内で記者団に語った。

<地方の文化、時代を表現>

新元号に関し、専門家からは「21世紀の日本、世界にとって大事な価値を示している。前向きな明るい未来が展望できる良い元号」(京都産業大学名誉教授の所功氏)との指摘が出ている。

日本の古典から採用したことについても「日本の独自性という意味で万葉集は良かった」(東大史料編纂所教授の山本博文氏)との受け止めが多い。

万葉集を専門とする奈良大学文学部教授の上野誠氏は、「万葉集にある『令月』は、良い月、という意味をもつ。典拠となった万葉集の序文そのものは九州大宰府で生まれた歌で、地域も広い。地方の文化、地方の時代になるということを表したのではないか」と話した。

*内容を追加しました。

情報源:新元号は「令和」、万葉集から出典 首相「希望あふれた新時代に」



略したら「R○年」、18年がヤバいw

西暦の下2桁から18を引くと元号になる。