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将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(16)ら多くの棋士の胃袋を支えた「勝負めし」の聖地が今月末に閉店し、36年間の歴史に幕を下ろす。東京・千駄ケ谷の将棋会館近くにあるそば店「みろく庵」で、棋士のリクエストで定番メニューが誕生するなど関係者に愛された。閉店にショックを隠しきれない棋士もおり、将棋界を揺るがす一大事となっている。
「将棋界を対局時の出前いわゆる勝負ごはんで支えて下さったみろく庵様閉店の報に寂しい思いでおります」
「ひふみん」こと加藤一二三・九段(79)はツイッターで、こうつぶやいた。
アマチュアから編入試験を経てプロ棋士となった瀬川晶司六段(49)も「閉店のことを知り、ガックリ。対局時の出前無くなるのは痛すぎるなあ」とツイッターにつづった。
みろく庵の名は2017年、藤井七段の快進撃で全国区となった。同年6月に新記録の29連勝を達成した際、昼食に同店の「豚キムチうどん」を頼んだのだ。若きスター棋士の「勝負めし」として一躍注目を集めた。
1982年開店のみろく庵を経営するのは、檜垣善啓(よしひろ)さん(74)、ゑり子さん(68)夫妻。店の近くに別のそば店があったため、「他店の出前先を荒らすのは失礼だ」(ゑり子さん)として、開店当初は将棋会館への出前は断っていた。
その後、日本将棋連盟側から定食メニューの出前の要請があり、始めることに。会館御用達の出前店の一つとなった。
店を訪れて食事を楽しむ棋士もおり、豆腐とひき肉の煮物に山芋のとろろあんをかけた「じょい豆腐定食」(800円)は、高見泰地叡王(25)のリクエストで出前メニューとなった。
ゑり子さんは「夜の居酒屋メニューだったんですが、高見さんから『定食にしてほしい』と要望があったんです。そのうち藤井さんも頼むようになって、会館にあるメニュー表には、手書きで追加されてると聞いています」と語る。
要望のなかには“奇手”もあった。その注文主は、なんと現在連盟で会長を務める佐藤康光九段(49)だったという。ゑり子さんが笑顔で振り返る。
「冷やし中華に餅を追加と注文がありました。温かいメニューに追加するから、餅がとろけておいしいと思うので、その時はお店のみんながびっくりました」
数々のエピソードを作ったみろく庵だが、入居するビルの建て替えを機に、善啓さんの体調の問題も考慮して店を閉じることに。「ちょうど開店から36(みろく)年を迎えて、ここで閉めるのもすっきりするんじゃないかと思って」とゑり子さんは明かした。
閉店に伴い、棋士たちの出前事情にも変化は避けられそうにない。
みろく庵以外では、うなぎ店、寿司店、そば店、中華料理店が知られているが、夕刊フジで毎週金曜日に「勝負師たちの系譜」を連載する青野照市九段(66)は「結構多くの棋士が、みろく庵で定食を出前で取っているようだった。これから困る棋士もいるのではないか」と話した。
情報源:名物そば店「みろく庵」閉店で…藤井七段“勝負めし”どうなる? 棋士のリクエストで定番メニュー誕生も(夕刊フジ) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:名物そば店「みろく庵」閉店で…藤井七段“勝負めし”どうなる? 棋士のリクエストで定番メニュー誕生も (1/2ページ) – zakzak
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