長時間労働は急性心筋梗塞の発症リスク約1.6倍に

長時間労働は急性心筋梗塞の発症リスク約1.6倍に | NHKニュース

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2019年3月15日 5時49分

1日11時間以上の長時間労働をしている人は、急性心筋梗塞の発症リスクがおよそ1.6倍に高まることが、国立がん研究センターや大阪大学などのグループの研究で分かりました。

これは国立がん研究センターや、大阪大学大学院医学系研究科公衆衛生学の磯博康教授などのグループが発表しました。

グループでは40歳から59歳の男性、およそ1万5000人を対象に20年間にわたって追跡調査を行い、労働時間と心筋梗塞の関連を分析しました。

その結果、1日の労働時間が7時間以上、9時間未満の人たちを基準にすると、11時間以上の長時間労働の人たちは、急性心筋梗塞の発症リスクが1.63倍に高くなることが分かりました。

中でも企業などで働くサラリーマンで長時間労働をしている人では発症のリスクは2.11倍と高くなったということです。

また、50代で長時間労働をしていた人では2.60倍とさらに高くなりました。

グループによりますと、これまでの研究から長時間労働の人は睡眠時間が短く、疲労回復が不十分になることや精神的なストレスが増加することなどがリスクを高めていると考えられるということです。

磯教授は「長い期間、長時間労働を続けているとその時は健康でも、定年後に心筋梗塞になるリスクが上がるとみられる。労働時間を見直すなど注意する必要があるのではないか」と話しています。

情報源:長時間労働は急性心筋梗塞の発症リスク約1.6倍に | NHKニュース


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