第77期順位戦A級9回戦 最終一斉対局 名人挑戦者決定!〜将棋界の一番長い日〜

名人挑戦、3人に可能性 1日に「将棋界の一番長い日」

豊島将之二冠、広瀬章人竜王、羽生善治九段に可能性。
豊島二冠が勝てば挑戦者に決定、負けたら広瀬竜王vs 羽生九段の勝者とプレーオフ


将棋の順位戦A級の最終戦、9回戦が3月1日に5局一斉に行われる。3期連続で名人の座を保持している佐藤天彦名人(31)への挑戦権を争う戦いだが、挑戦の可能性があるのは豊島将之二冠(28)、広瀬章人竜王(32)、羽生善治九段(48)の3人に絞られている。果たして挑戦権を勝ち取るのは、どの棋士か。

第77期順位戦A級9回戦 最終一斉対局 名人挑戦者決定!〜将棋界の一番長い日〜
第77期順位戦A級9回戦 最終一斉対局 名人挑戦者決定!〜将棋界の一番長い日〜

現在、最も有利な立場にいるのが豊島二冠。今年度、初タイトル奪取から一気に二冠になった実力者が、あと1勝すれば初の名人挑戦の権利を得る。7勝1敗と単独トップに立っており、久保利明九段(43)に勝利、8勝1敗となった時点で挑戦権確定。昨年は久保九段(当時王将)とトップタイで最終戦を迎えたものの、揃って敗れたことで史上最多6人によるプレーオフに。変則トーナメント1回戦から3連勝したものの、羽生九段(当時竜王)に敗れたため、昨期は最も多くA級で勝利を挙げながら挑戦権を逃す形になっただけに、なんとか勝利したいところだ。

ただ、この豊島二冠が最終戦で敗れて7勝2敗になると、その時点で2期連続でのプレーオフが確定する。6勝2敗で追う広瀬竜王と羽生九段が、最終戦で直接対決するからだ。必ずどちらかが7勝2敗となる。順位戦A級では、勝敗数が並んだ場合はプレーオフを行うため広瀬竜王、羽生九段は「豊島負け」という条件付きながら、最終戦に勝利を挙げることが、名人挑戦への望みをつなぐ唯一の道だ。まとめると、条件は以下のとおりになる。

豊島二冠が勝ち → 8勝1敗で豊島二冠が挑戦権獲得
豊島二冠が負け → 広瀬竜王と羽生九段の勝者とプレーオフ

AbemaTVで独自にアンケートをしたところ、1317票の回答が集まり、豊島二冠の勝利を予想する人が51%、羽生九段とのプレーオフが43%、広瀬竜王とのプレーオフが6%だった。

また、同時に残留争いも熾烈だ。降級2人のうち、既に阿久津主税八段(0勝8敗)の降級が決まっているが、2勝6敗の深浦康市九段がピンチ。3勝5敗には稲葉陽八段と三浦弘行九段がいるものの、深浦九段は前年成績を元にした順位が7位で、同2位の稲葉八段と勝敗で並んでも、順位で追い越せない。同8位の三浦九段が敗れ、ともに3勝6敗となった場合のみ、深浦九段が逆転で残留を決めることになる。名人挑戦、降級が一気に決まることから「将棋界の一番長い日」とも称させる一斉対局は、各棋士にとってどんな結末を迎えるか。持ち時間は各6時間。

情報源:名人挑戦は誰の手に 豊島将之二冠、広瀬章人竜王、羽生善治九段の三つ巴 明日3月1日に最終戦/順位戦A級(AbemaTIMES) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:名人挑戦は誰の手に 豊島将之二冠、広瀬章人竜王、羽生善治九段の三つ巴 明日3月1日に最終戦/順位戦A級 | AbemaTIMES


2019年2月28日13時14分

羽生善治九段
羽生善治九段

第77期将棋名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の最終9回戦5局が1日、静岡市葵区の料亭「浮月楼(ふげつろう)」で一斉に指される。「将棋界の一番長い日」と称される一大イベント。佐藤天彦名人への挑戦権と、このクラスへの残留をかけて、熱戦が繰り広げられる。

対戦カードは豊島将之二冠(7勝1敗)―久保利明九段(4勝4敗)▽羽生善治九段(6勝2敗)―広瀬章人竜王(6勝2敗)▽糸谷哲郎八段(5勝3敗)―深浦康市九段(2勝6敗)▽佐藤康光九段(4勝4敗)―阿久津主税(ちから)八段(0勝8敗)▽稲葉陽(あきら)八段(3勝5敗)―三浦弘行九段(3勝5敗)。豊島二冠が勝てば、初挑戦が決まる。敗れると、羽生―広瀬戦の勝者とプレーオフとなる。阿久津八段の降級は既に決まっており、深浦九段と三浦九段に降級の可能性がある。全て決着がつくのは深夜になる見込み。

昨年は、史上初の6者プレーオフとなり、大きな話題となった。トーナメントで行われたプレーオフは羽生九段が勝ち抜いて挑戦権を獲得した。一方、一流棋士の証明であるA級の座をかけた残留争いにも大きな注目が集まる。

佐藤名人が登場する現地大盤解説会と棋譜は、朝日新聞デジタルの将棋ページ(http://www.asahi.com/shougi/)で中継される(有料会員が対象)。

情報源:名人挑戦、3人に可能性 1日に「将棋界の一番長い日」:朝日新聞デジタル




誰が挑戦者になるか・・・