ふむ・・・
2019/02/17 05:00
遺伝子を効率よく改変できるゲノム編集技術で操作した受精卵から生まれたサルの体細胞を使って、同じ遺伝情報を持つクローンのサル5匹を誕生させたと、中国科学院の研究チームが発表した。ゲノム編集で生まれたサルでクローンを作ったのは初めてとみられる。
中国の科学誌に掲載された論文によると、研究チームはまず、ゲノム編集で体内時計に関わる遺伝子を働かなくした受精卵からサルを誕生させた。この遺伝子が働かないと睡眠障害や糖尿病などになる可能性があるという。
次に、別のサルの未受精卵から遺伝情報が入った「核」を取り出し、ゲノム編集したサルの体細胞の核を移植した。メスの子宮に戻すと、ゲノム編集されたサルと同じ遺伝情報を持つ5匹のサルが誕生した。
この技術を使えば、特定の症状を持つように遺伝子操作した複数のサルを作ることが可能になり、疾患研究に役立つという。
理化学研究所の小倉淳郎遺伝工学基盤技術室長(発生工学)は「クローンのサルには、普通のサルにはない想定外の症状が出る可能性もあり、今後、検証が必要だ」と話している。
広島大は新拠点設置…産業化見据え 倫理教育も
広島大は今月、効率良く遺伝子改変できるゲノム編集技術の新拠点「ゲノム編集イノベーションセンター」を設置した。京都大iPS細胞研究所や大阪大などとの共同研究や、人材育成と産学連携を一体的に担う。同技術に特化した拠点を持つ大学や研究機関は他にもあるが、産業化を見据えて人材育成まで幅広く展開する組織は珍しいという。日本ゲノム編集学会会長の山本卓・広島大教授がセンター長を務める。
同技術は、品種改良や医療の研究現場で爆発的に普及している。その一方、昨年11月に中国人研究者がゲノム編集で遺伝子改変した受精卵を使って双子を誕生させたと発表し、世界的な批判を呼んだ。新拠点では、倫理教育にも力を入れるという。
情報源:ゲノム編集のサルからクローン…中国の研究チーム : テクノロジー : 読売新聞オンライン
ニュータイプ誕生も時間の問題か・・・