無限に湧いて出てきてない? 10年以上使えると話題の「修正液」コスパが良すぎる理由

無限に湧いて出てきてない? 10年以上使えると話題の「修正液」コスパが良すぎる理由 – FNN.jpプライムオンライン

修正液、最近使う機会が無いな・・・


2019年2月10日 日曜 午前11:30

  • ぺんてるの修正液が「怖いくらい長持ち」 と話題!10年以上使用している人が続々
  • 無くならないインキの謎…ネットでは「無限に湧いてくる説」や「誰かが足している説」
  • 長持ちの秘訣は「容器」にあった。売り上げに影響はないのかも聞いてみた

25年ほど使っている…

事務作業に携わる人にとって欠かすことのできない文房具、修正液。
液体に代わるテープタイプの商品が普及し、付属のゴムでこすると書いた文字を消せるボールペンも登場し、修正液を使う機会が減ったという人も少なくないだろう。

しかし、書類の細かい部分の修正においては、テープよりも液体の方が範囲指定の自由がきいて使いやすい。さらに、漫画やイラスト作成では白いインキとして使われたりと、修正液には根強い需要がある。

そんな修正液をめぐって、ツイッター上で今ある噂がささやかれている。それは、「長年使い続けているが、自然に湧き出ているのではないか?」というもの。

発端となったツイートには、25年ほど使っているというペン型修正液の写真に「コスパがいいというレベルを超えてちょっと怖い」というコメントがあり、水色のキャップと白のボディはうっすらと変色してラベルはひび割れていた。
インキが固まらず減っていかないため使い続け、そのコストパフォーマンスの高さを称賛しつつ、使用できなくなる気配を微塵も感じられないことに恐怖を覚えたというのだ。

“我が家の修正液”写真が続々…

この投稿に多くのユーザーが反応し、「わかる…無くならないよね」「一生もの感がある」といった共感が寄せられた。
目立ったのが「我が家にもずっと使い続けている修正液がある」という報告で、使用年数は12年、15年、16年、20年などいずれも10年以上。
中には、「小学生の頃に親から譲り受けたものを大学卒業まで使ったがまだ残っている」「いつ買ったのか忘れるレベル」という声もあり、長きに渡ってユーザーたちの作業を修正し、現在も活躍する修正液たちの写真が集まった。

a_22(@aya_skyy12)さんもその中の1人で、「我が家にも二匹います。かれこれ長いおつきあい。一緒に嫁いできましたw」とボトル型とボールペン型の2種類のぺんてるの修正液を紹介。
ところどころ黒ずんだ年季の入った風貌からは、持ち主と共に過ごした長い時間の流れが感じられる。

しかし、一体なぜこれほどまでに長持ちするのか?
疑問に思ったユーザーたちは、「無限に湧いてくる説」や「誰かが液体を継ぎ足している説」を展開し、「付喪神がついていて孫の代まで見守ってるのでは」という意見も挙げられた。

ついに「ぺんてる」も反応

この「無限修正液」議論に、当の修正液メーカー、ぺんてる株式会社の公式ツイッターアカウントは素早く反応。
「皆さまのお持ちの『無限修正液』もたくさん拝見できて、とても嬉しくなりました」と書き込むと、目薬に似たボトル型の修正液のペン先が固まらない裏技を披露し、2万いいねと話題になっている。(2月8日現在)

修正液のペン先に、乾いたインキのカスが…そんなときは、こちらのキャップ先端をご覧ください。
謎のギザギザがありますね。実はこれ、ここでペン先をクルクルして、カスを除去するためのデザインなのです。
(ルル【ぺんてる公式】の投稿より)

修正液といえば液体が出てくる部分がペンタイプになっているものが主流だが、かつてはマニキュアのようなハケで塗るものだった。
だがハケタイプだと、開け口が固まってしまうため中身が残っていても使えない、固まった修正液を溶かすメンテナンスが必要、といった不便を改善するために生み出されたのが、ボトル型のペンタイプ修正液(1983年発売)だ。

ペン先には、細い棒状で中央に突起のある弁が組み込まれていて、バネで固定されている弁が、書く時に紙に押し当てられて引っ込み隙間ができて、そこからインキが出てくるという仕組み。
その後、さらに細いペン先を追求して1985年にボールペン型の「ペン修正液」(話題になった投稿写真の商品)を発売し、極細タイプや形状もスリムなものへと改良を重ねていった。

このようにして開発され、購入者の人生に寄り添うように10年以上という長い間使い続けられている修正液だが、なぜいつまでも液体が固まらないのだろうか?
また、現役でいてもらうためにはどのようなケアが必要なのか? ぺんてるの広報課に聞いた。

「メーカーとして本望」だけど、使い切りの目安は1~2年

ボトル型のペンタイプ修正液
ボトル型のペンタイプ修正液
ーー「無限に湧いてくる説」や「誰かが継ぎ足している説」などが噂されていますが…真相は?

お客様がペン修正液にとって適切な環境下で保管して下さり、使用方法をよく守り、大切に扱っていただいたからこそだと思います。

ーー10年単位で長持ちするのはなぜ?

インキを柔らかく保つために改良を重ね、さらにインキを長持ちさせるために、密閉性の高いナイロン製の容器を採用したことが理由として挙げられます。
ペン先のエアタイト性の向上を図ってきた経緯や、徹底管理されたボトルや前軸等の部品の組み合わせにより、この密閉容器が成り立っています。
お客様にとっての使いやすさを追求し、ボトルの押圧によってインキ吐出の量を調整できるようにしました。
それに伴い、耐溶剤性に強く、なおかつ柔らかいボトルにし、押しやすいよう設計されています。

ーーインキのカスを除去するキャップ構造は、どの修正液にもある?

修正液は細かな所を修正出来るようにペン先は細くなければなりません。しかし、修正液は使用するたびに、カスがペン先に付着し、次第にペン先が太くなってしまいます。
視認性が悪くなる、見た目が悪くなるということで、カスを除去するアイデアが生まれましたが、インキかすを除去出来るキャップの構造などは、目薬のようなボトル型の修正液のみの構造です。

また、修正液にはインキを攪拌するための攪拌体が入っているのですが、ボトル型には金属球、その他のものには金属の棒が入っています。
これは、容器の形状に合わせた分散能力を加味した設計です。

様々なタイプの修正液を展開(ルル【ぺんてる公式】の投稿より)
様々なタイプの修正液を展開(ルル【ぺんてる公式】の投稿より)
ーー長く使い続けるための秘訣はある?

ペン修正液を長くご使用いただくためには、以下の4点に注意が必要です。
・ご使用前には、本体をよく振る(攪拌を定期的に)
・温度差のないところで保管する
・ご使用後はペン先の汚れを拭き取り、必ずキャップする
・ペン先を下向きに保管しない

使用される環境によって異なる為、使用年数というものは特に決まっておりません。
ご購入後、おおよそ1~2年を目安に使い切っていただくことを推奨しております。

ーーコスパが良過ぎることで、売り上げに影響はないの?

使おうと思った時に、いつでも使えることを目指した結果が、今のペン修正液の品質につながったと思います。
愛用者の方々に喜んでいただけているとしたら、メーカーの人間として本望です。

ーーライバルである修正テープと比べて、修正液の利点とは?

好みの問題もあるかと思います。修正テープは乾かす必要がないため、急いでいる時などには向いています。
一方、修正液は「再筆記性」といいまして、修正した上からボールペンなどの筆記具で上書きする場合もキレイに仕上げることができます。

ーー反響を受けて、愛用者たちへのメッセージをどうぞ。

25年もの長い間、弊社のペン修正液をご愛顧いただき、本当にありがとうございます。メーカーの人間として、嬉しい限りです。
「懐かしい」と言われがちな修正液ですが、まだまだ現役です!これからも、末永くご愛用いただけましたら幸いです。

力加減によっては、ついインキを出し過ぎてしまうこともあるが、そんな時は「ペン先を上にして不用な紙に押しつけ、軽くボトルを押す」空気抜きを行うとよいそうだ。
メンテナンスをしながら丁寧に使えば、より長く使い続けることができるだろう。あなたも職場や自宅の引き出しを開けて、存在を忘れている修正液がないか探してみよう。

情報源:無限に湧いて出てきてない? 10年以上使えると話題の「修正液」コスパが良すぎる理由 – FNN.jpプライムオンライン




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