スペイン・カナリア諸島のフエルテベントゥラ島に打ち上げられたアカボウクジラの救出を試みる研究者ら(2019年1月29日公開)。(c)Handout / Fuerteventura Government / AFP
【1月30日 AFP】軍用ソナーの周波数にさらされたアカボウクジラが、浜辺に乗り上げて苦しんで死ぬという現象は、科学者たちの間で長年知られてきた。その理由は、ダイバーと同じような減圧症にかかるためだと説明する研究論文が30日、英学術専門誌「英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society B)」に発表された。
スペインのラス・パルマス・デ・グラン・カナリア(Las Palmas de Gran Canaria)大学で動物衛生学を研究する、同論文の主執筆者ヤラ・ベルナルドデキロス(Yara Bernaldo de Quiros)氏によると、ソナーの周波数にさらされたクジラはストレスを受け、必死にソナーの発信源から遠ざかろうとして潜水のパターンが乱れるという。