日本の非正規雇用は、現代の奴隷法だよ。
2019年1月25日 12時13分
外国人材の受け入れ拡大をめぐり議論の焦点となった外国人技能実習生の死者数について、法務省が把握していない実習生の死者がほかにも複数人いることが分かりました。いずれも仕事が原因で死亡し労災認定された人たちで、専門家は「実態を把握できていないのは大きな問題だ」と指摘しています。
外国人材の受け入れ拡大をめぐっては、国内で死亡した外国人技能実習生の人数が議論の焦点となり、法務省は、法律が成立したあとの先月13日、おととしまでの8年間で174人の実習生らが死亡したと公表しました。
実習生の死者数について厚生労働省が調査したところ、法務省が把握していない死者がほかにも複数人いることが政府関係者への取材で分かりました。
こうした人たちはいずれも仕事が原因の病気やけがで死亡し、労災認定された外国人だったということです。
法務省は「実習生を受け入れる監理団体からの報告に漏れがあったとみられる」としていて、詳しい人数を確認することにしています。
法務省の把握に漏れ
法務省は、おととしまでの8年間に死亡した外国人技能実習生らは174人だったと公表しています。
このうち、仕事が原因の病気やけがで死亡し労災認定された人がどれだけいたか調べるため、法務省は、労災を所管する厚生労働省に死者の情報を提供し、確認を求めました。
厚生労働省が、記録が残されているおととしまでの5年間について照らし合わせたところ、法務省が把握していたこの期間の死者112人のうち、労災認定されていたのは5分の1余りの24人だったということです。
ところが、厚生労働省の記録では、同じ5年間でほかにも労災認定した外国人実習生の死者が複数人いたことから、法務省の把握に漏れがあったことが判明しました。
専門家「誤りは大問題」
外国人労働者の問題に詳しい指宿昭一弁護士は「国として外国人材の受け入れを拡大しようとしながら、基礎的な数に誤りがあるのは大問題だ。法務省と厚生労働省がすり合わせていれば把握できるはずの情報なのに、正確につかめていないのはきちんと制度を運用しようという気がないのではないか。一つ一つの事例をきちんと把握して分析し、安全対策を進めていくべきだ」と話しています。
情報源:外国人技能実習生 法務省の把握以外にも複数の死者 | NHKニュース
従業員の衣食住の保証、福利厚生の義務、最低賃金以上の支払いの徹底をできないところは、技能実習生の受け入れを認めるなよ。