万里の長城の「新築」は禁止 中国政府が方針:朝日新聞デジタル

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2019年1月26日13時35分

修復工事でコンクリートなどに覆われた遼寧省の小河口長城=2016年11月、中国遼寧省葫芦島市綏中県、平賀拓哉撮影
修復工事でコンクリートなどに覆われた遼寧省の小河口長城=2016年11月、中国遼寧省葫芦島市綏中県、平賀拓哉撮影

中国政府が世界遺産「万里の長城」の新たな保護計画を発表した。コンクリートによる修復で「文化の破壊だ」と批判を浴びたことを受け、「保護の名を借りた『新築』をしてはならない」と明記。一方、異民族の侵入を防ぐ拠点となってきた長城の歴史からは愛国や抗戦などの「長城精神」が学べるとして、教育への活用も盛り込んでいる。

長城は紀元前から明(1368~1644年)の時代までに断続的に築かれ、全長は約2万1千キロに上る。

2016年に遼寧省に残る明代の城壁の上部が、約780メートルにわたってコンクリートなどで塗り固められていることがメディアで取り上げられ、非難を浴びた。

山野に溶け込み「手つかずの長城」と言われた遼寧省の小河口長城=2016年11月、遼寧省葫芦島市綏中県、平賀拓哉撮影
山野に溶け込み「手つかずの長城」と言われた遼寧省の小河口長城=2016年11月、遼寧省葫芦島市綏中県、平賀拓哉撮影

新たな保護計画は国家文物局が1月24日に発表。監視網を整備し、自然崩壊や歴史的な景観に配慮しない修復、無許可で城壁を登ったり削ったりする行為などを防ぐとした。

また、計画は、長城を中国の精神的な象徴と位置付けている。「長城精神」の重要性が強調され、「長城に含まれる偉大な愛国心、抗戦精神」などを重点に置いた研究や教育活動を進めるとしている。(瀋陽=平井良和)

情報源:万里の長城の「新築」は禁止 中国政府が方針:朝日新聞デジタル


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