ほぉ・・・
――昨年2月、女流棋士2級へ昇級し、佐賀県初のプロ棋士に。2018年は躍進の年でしたね
2級になって以降は、対局を楽しんでいる感じがあります。
――16年5月にプロの仮資格である3級に。2年以内に正式なプロの2級に上がらないとアマチュアに戻ってしまう中の昇級です
今、思い返したら3級の時はきつかった。一局一局、落ちるかも知れないっていう思いで指していた。特に3級の後半は、あした対局と思ったら、正直嫌だなって思うくらいプレッシャーがあって。あの時の気持ちがあるからこそ、今はのびのび指せています。
――女流名人戦で予選トーナメントを勝ち抜き、挑戦者を決める10人のリーグ戦に入りました
トップレベルの9人と戦い、自分の立ち位置がつかめたと思います。
――初戦から4連敗しましたが、その後盛り返しました
完全に実力が足りない4局でした。なので、逆に引きずることもなかったです。
渡部愛女流王位に勝った対局は思い出深いです。研究とかから外れて力将棋になり、読みの戦いになった。タイトル保持者は自分からまだ遠いところだったので、自信になりました。
――次につながると
そうですね。ただ、最後の対局で勝っていたら(次期女流名人戦の)リーグ残留だった。序盤に飛ばしてしまい、負けた。レベルアップして、またリーグに入ってリベンジしたい。
――インターネットでの王座戦中継で、聞き手デビューも果たしました
メディアでの聞き手は初めてでした。タイトル戦だから50万人とか見ていると考えたら恐ろしくなって。(イベントの)聞き手で緊張したことはなかったんですが、生放送で最初の1、2時間くらいはがちがちでしたね。でも楽しかったですよ。ごりごりの佐賀弁は出なかったですけど、なまりは出ましたね。
――仕事で全国へ行く機会も増えたのでは
静岡、京都、兵庫……。最近だと岡山・倉敷がよかったですね。子どものころに「(全国小学生)倉敷王将戦」という大会に出たんですが、「あなたの小学生のとき見てたよ」って言って下さる方が何人もいて。「こんなになって帰ってきたからびっくりした」「倉敷で見たときから応援している」という方も。10年くらい経っているのに覚えていて下さった。
あとは熊本の「火の国こども王将戦」にもゲストで行った。こちらも小学生の時に出て指導対局を受けていたのに、今度は指導する側に。感慨深いです。昔のことを思い出したり、普段出ない感情も出てきたりするので、地方の仕事は好きですね。
――将棋を始めたきっかけは
5歳のころ、三つ上の兄と父が楽しく指しているのを見て、自分も入りたいから必死に駒の動かし方を覚えました。負けたら泣いて、勝つまで続ける(笑)。半年くらいで父は抜けるようになって。
――その後は
小学校低学年の頃は佐賀のアマ強豪の方に教えていただきました。小3の時に今の師匠の中田功先生が佐賀に来て、「僕の福岡の道場に来ないですか」と声をかけていただいた。
中学時代は一番迷った時期でした。学校が終わったら合唱部、部活が終わったら塾で午後11時くらいになって。大会には出ていたんですけど、努力していないので、あと一歩のところで及ばない。それでどの道に進むのか考え直して、高1からは将棋一本です。
――どうして将棋だったんでしょうか
何が一番好きか真剣に考えました。性格的に普通の会社も向いていないだろうし、負けず嫌いなので。一生していけるんじゃないかと思ったのが将棋でした。
――1996(平成8)年、羽生善治七冠が誕生しブームに。最近は藤井聡太七段の活躍、ひふみんこと加藤一二三九段の人気などで将棋ブーム再来です
こうなるとは思っていませんでした。佐賀での(イベントなどの)仕事もしているんですが、自分が小学生の時は私と兄以外、子どもがいなかったんですよ。今は募集したら小学生が60人くらい来る。注目度が高いと棋士に求められることも多くなるんですが、将棋界全体が盛り上がるということなので、ありがたいですね。
――2度のブームが起きた平成も終わります
元号は5月から変わるんですか。私が今度5月の誕生日を迎える時には平成じゃないんですね……。
――平成に思い入れが?
平成生まれなので。自分の生まれた時代が終わるんですよ。そう考えたら寂しいですね。
――活躍を願うファンもたくさんいると思います。今後の目標を
佐賀、九州の方々には感謝してもしきれない恩があります。それを返すという意味でも、将棋で勝つことを一番に頑張りたいです。戦うからにはタイトルを狙います。(聞き手・黒田健朗)
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たけどみ れい 1999(平成11)年生まれ。佐賀市出身。2016年5月、日本将棋連盟の女流棋士3級に。18年2月7日、女流名人戦予選準決勝で勝ち女流2級に昇級。3月9日には同予選の決勝で勝って、規定で女流初段に飛び級昇段した。中田功七段門下で、兄弟子に佐藤天彦名人。18年春に龍谷高校を卒業し、立命館大学総合心理学部(大阪府茨木市)に在学中。
情報源:佐賀)「うれしい将棋ブーム」「戦うからにはタイトル」:朝日新聞デジタル
村)武富礼衣女流初段のインタビューです→「(佐賀での将棋イベントに)自分が小学生の時は私と兄以外、子どもがいなかったんですよ。今は募集したら小学生が60人くらい来る」
佐賀)「うれしい将棋ブーム」「戦うからにはタイトル」:朝日新聞デジタル https://t.co/itlECYdg8T— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) January 4, 2019
🌟2019🌟
明けましておめでとうございます🎍
何事にもフルパワーで頑張ります!期待してください😊
今年もどうぞ宜しくお願いいたします。#謹賀新年 pic.twitter.com/Swfea276cO— 武富礼衣 (@ReiShogi) December 31, 2018
ふむ・・・