藤井七段、若手の強豪集まるブロックに 朝日杯将棋本戦

第12回朝日杯将棋オープン戦の本戦トーナメント表が発表されました。


第11回朝日杯将棋オープン戦の本戦2回戦では、藤井聡太四段(手前右、肩書は当時)が佐藤天彦名人を破った=2018年1月14日午後、名古屋市東区の東桜会館、戸村登撮影
第11回朝日杯将棋オープン戦の本戦2回戦では、藤井聡太四段(手前右、肩書は当時)が佐藤天彦名人を破った=2018年1月14日午後、名古屋市東区の東桜会館、戸村登撮影

第12回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の本戦トーナメントの組み合わせが決まった。本戦は2次予選を勝ち抜いた8人と本戦シードの8人によるトーナメント。4人1組のブロックで、前回優勝の藤井聡太七段(16)は、佐藤天彦(あまひこ)名人(30)を含むA級棋士ばかりのブロックに入り、初戦で稲葉陽(あきら)八段(30)と対戦する。1月19日に開幕し、準決勝と決勝は2月16日に東京・有楽町朝日ホールで公開で行われる。

第12回朝日杯将棋オープン戦本戦組み合わせ
第12回朝日杯将棋オープン戦本戦組み合わせ

■藤井七段は若手強豪ブロックに

連覇を狙う注目の藤井七段はシード棋士として本戦から登場する。1回戦の稲葉八段は2017年にNHK杯戦で敗れている相手。勝ち進む上でいきなり大きな壁だ。これに勝ったとしても、次は佐藤名人―糸谷哲郎八段(30)の勝者が相手。30歳の強豪の中に16歳が一人入る形で、厳しい戦いが予想される。

隣の山も粒ぞろいだ。前王位の菅井竜也七段(26)は早指しにめっぽう強く、相手の行方尚史八段(44)も第1回覇者。前回ベスト4の久保利明王将(43)も準優勝2回の経験があり、相手はタイトル獲得最年少記録を持つ屋敷伸之九段(46)。だれが抜け出すか、本命不在のブロックだ。

久保王将のブロックは1月19日、藤井七段のブロックは同20日、いずれも名古屋市のポートメッセなごや(名古屋市港区金城ふ頭2の2)で公開で行われる。

■勢いのある千田六段、渡辺五段

反対側のブロックも注目の対戦が目白押しだ。

最多の優勝5回を誇る羽生善治九段(48)の相手は、2次予選で羽生世代の森内俊之九段(48)、郷田真隆九段(47)を連破した千田翔太六段(24)だ。渡辺大夢五段(30)は叡王戦で佐藤名人を破りベスト8に進出するなど、いま最も波に乗っている棋士の一人。中村太地七段(30)との同年対決が見ものだ。

その隣のブロックは、羽生九段からタイトルを奪取したばかりの広瀬章人竜王(31)が深浦康市九段(46)と、B級1組順位戦を9連勝でA級復帰を決めた渡辺明棋王(34)は現A級の佐藤康光九段(49)と対戦する。重鎮ばかりのブロックから誰が抜け出すのか、予想は難しい。(村上耕司)

情報源:藤井七段、若手の強豪集まるブロックに 朝日杯将棋本戦(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:藤井七段、若手の強豪集まるブロックに 朝日杯将棋本戦:朝日新聞デジタル


2019年1月19、20日(土、日)、第12回朝日杯将棋オープン戦本戦(本戦出場16人のうち8人)が愛知県名古屋市「ポートメッセなごや」で開催されます。

出場するのは、前回第11回で公式戦初優勝を成し遂げた藤井聡太七段、2018年に名人戦3連覇を果たした佐藤天彦名人ら、将棋界を代表する棋士たち。

会場では棋士の対局を直接ご覧できる観戦席(棋士が対局に集中できるよう解説はありません)、プロ棋士が対局をリアルタイムでわかりやすく解説する大盤解説会観覧席をご用意しました。

大盤解説会では、解説者として木村一基九段が出演し、対局を終えた棋士も登場します。

情報源:第12回朝日杯将棋オープン戦本戦名古屋対局 チケット販売のご案内|イベント|日本将棋連盟


棋士プロフィル

藤井聡太 七段

藤井聡太 七段
藤井聡太 七段

ふじい・そうた 2002年、愛知県生まれ。2016年、史上最年少の14歳2カ月で四段に昇段。17年6月、プロになって公式戦無敗のまま、史上単独1位となる公式戦29連勝を達成した。18年2月に第11回朝日杯将棋オープン戦で公式戦初優勝。同年10月に新人王戦優勝、12月に最年少で最速の公式戦100勝達成。杉本昌隆七段門下。

佐藤天彦 名人

佐藤天彦 名人
佐藤天彦 名人

さとう・あまひこ 1988年、福岡県生まれ。2016年に第74期名人戦七番勝負で羽生善治名人を破り、史上4番目の若さで名人位を獲得。同年、叡王戦で優勝。18年の名人戦七番勝負で羽生善治竜王を破り3連覇を達成した。中田功七段門下。

久保利明 王将

久保利明 王将
久保利明 王将

くぼ・としあき 1975年、兵庫県生まれ。2009年、第34期棋王戦で佐藤康光棋王を破り、初タイトルとなる棋王を獲得。10年には王将を獲得し二冠に。A級順位戦に12期在籍。朝日杯では09年、10年に2年連続準優勝。淡路仁茂九段門下。

屋敷伸之 九段

屋敷伸之 九段
屋敷伸之 九段

やしき・のぶゆき 1972年、北海道生まれ。90年、中原誠棋聖と戦った第56期棋聖戦で、2連敗の後3連勝を成し遂げる。この時18歳6カ月、現在でもタイトル獲得の最年少記録として刻まれている。A級順位戦に5期在籍。故・五十嵐豊一九段門下。

行方尚史 八段

行方尚史 八段
行方尚史 八段

なめかた・ひさし 1973年、青森県生まれ。2008年、第1回の朝日杯将棋オープン戦決勝で丸山忠久九段を破り優勝を飾る。15年、第73期名人戦七番勝負で挑戦者に。18年1月、公式戦通算600勝を達成。A級順位戦在籍6期。故・大山康晴十五世名人門下。

糸谷哲郎 八段

糸谷哲郎 八段
糸谷哲郎 八段

いとだに・てつろう 1988年、広島県生まれ。2006年に新人王戦優勝。14年、第27期竜王戦七番勝負で森内俊之竜王を4勝1敗で破り、初タイトルとなる竜王の座に就いた。2018年、名人戦・順位戦でA級昇級。森信雄七段門下。

稲葉陽 八段

稲葉陽 八段
稲葉陽 八段

いなば・あきら 1988年、兵庫県生まれ。13年に第21期銀河戦で橋本崇載八段を破り優勝。16年に名人戦・順位戦でA級に昇格し、その後3期連続でA級在籍。第75期名人戦七番勝負では佐藤天彦名人に挑戦も、2勝4敗で敗れる。井上慶太九段門下。

菅井竜也 七段

菅井竜也 七段
菅井竜也 七段

すがい・たつや 1992年、岡山県生まれ。2013年の第6回朝日杯将棋オープン戦で準優勝。2017年8月、第58期王位戦で羽生善治三冠を4勝1敗で下し、平成生まれとして初のタイトルを獲得した。井上慶太九段門下。

対局スケジュール

1月19日[土]
10:00
対局会場① A/ 久保利明王将-屋敷伸之九段
対局会場② B/行方尚史八段-菅井竜也七段
14:00
対局会場① AとBの勝者
1月20日[日]
10:00
対局会場① C/ 稲葉陽八段-藤井聡太七段
対局会場② D/ 佐藤天彦名人-糸谷哲郎八段
14:00
対局会場① CとDの勝者

※対局会場はいずれも3階です。
※3階ホールでは10:00から、各対局に合わせプロ棋士が解説する大盤解説会が開かれます(解説者:木村一基九段)。
※大盤解説会には、対局後の棋士も登壇します。

トーナメント表

第12回朝日杯将棋オープン戦 本戦トーナメント表
第12回朝日杯将棋オープン戦
本戦トーナメント表

情報源:第12回 朝日杯将棋オープン戦 名古屋対局|朝日新聞デジタル




藤井七段の初戦は稲葉陽八段、2017年のNHK杯のリベンジなるか?

久保王将との準決勝が見たいな・・・、棋聖戦で斎藤王座に久保王将が勝てば、久保王将vs藤井七段戦が見れるんだが。