銀行振り込みじゃないのか・・・
このほどアメリカで、給料小切手を現金化しようと銀行に立ち寄った黒人男性が銀行員によって警察に通報されてしまった。アメリカでいまだ残る黒人に対する差別問題が、また露わになった瞬間でもある。『Cleveland19』などが伝えた。
米オハイオ州クリーブランドに住むポール・マカウンさん(Paul McCown)は今月1日、給料小切手を現金化しようとブルックリンのビダルフ通りにあるハンティントン銀行(Huntington Bank)の支店に立ち寄った。
ポールさんは新しい職に就いたばかりで、その初給料となる約1,000ドル(約111,000円)を現金で受け取るつもりだった。ところが銀行員が雇用主に確認の電話を入れたが繋がらず、ポールさんは身分証明書の提示と指紋の採取を求められることとなった。
ハンティントン銀行では、当銀行の口座を持っていない客に対してポリシールールとして指紋の採取を求めているという。ポールさんは銀行側の求めに素直に応じた。しかし銀行員は、コンピュータの情報を確認している最中にポールさんに疑念を持つようになった。
ポールさんの小切手は間違いなく雇用主から受け取った正真正銘の給料小切手だったが、銀行側は小切手を現金化することができないと通告した。仕方なく出直すことにしたポールさんは、銀行を出た。そして自分のトラックに乗り込んでエンジンをかけようとした途端、警察車両がポールさんのトラックの前に立ちはだかった。警察官はポールさんの元にやってくると、車から降りるよう指示してきた。
この時、ポールさんは一瞬自分の身に何が起きたのか分からないまま警察車両の後部座席に乗せられた。後に銀行の金銭出納係が警察にポールさんのことを通報したという事実が判明した。米メディア『Cleveland19』が入手した、銀行員が911に通報した際の音声記録には次のようなやり取りがあった。
銀行員「男性は小切手を現金化しようとしていますが、この小切手は偽物のようで詐欺かもしれません。我々の記録とマッチしないのです。」
オペレーター「彼はあなたが警察に通報したことを知っていますか?」
銀行員「いいえ」
身柄を拘束されたポールさんだったが、警察官がポールさんの雇い主に連絡を入れ、数分後には小切手が本物であり、従業員として働いていることが証明され、無事身柄が解放された。一安心したポールさんだったが、彼は「今回のことは銀行員が人種的に私を差別したのではないかと思う」と話している。
翌日にポールさんは他の支店で小切手を現金化したが、問題なく対応してもらったとのことだ。また警察の声明によると、通報した支店では7月18日以降10件以上もの詐欺があり、金銭出納係が用心深くなっていたことが今回に至ってしまった要因だという。
後に銀行側ではポールさんに対してお詫びと今後の体制について声明を出し、これから彼に接触を試みるとしていた。しかしポールさんとしては通報した金銭出納係から直接の謝罪があることを望んでいるそうだ。
画像は『Cleveland19 2018年12月19日付「Cleveland man alleges racial profiling after bank refuses to cash check, calls 9-1-1」』のスクリーンショット
情報源:給料小切手の現金化を銀行で断られた黒人男性、警察に通報される(米) – ネタりか
情報源:【海外発!Breaking News】給料小切手の現金化を銀行で断られた黒人男性、警察に通報される(米) | Techinsight
2018年12月21日
アメリカ・オハイオ州の銀行が、給料の小切手を換金しようとした黒人男性を通報したことについて謝罪した。
ポール・マカウンズさん(30)は今月1日、新しい仕事の初任給の小切手を換金するため、オハイオ州クリーブランド郊外のブルックリンで、ハンティントン銀行の支店に立ち寄った。
銀行で案内通りに2種類の身分証明書を提示し、指紋採取にも応じたが、銀行職員は小切手の換金を拒否し、マカウンズさんに立ち退くよう求めた。
さらに銀行はマカウンズさんに気付かれないよう警察に通報し、マカウンズさんはその後に拘束された。
マカウンズさんはクリーブランド19ニュースに、「ものすごく恥ずかしかった」と話した。
何が起こった?
マカウンズさんは12月1日、新しい仕事で得た3週間分の給与1000ドル(約11万円)の小切手を換金するためにハンティントン銀行を訪れた。
マカウンズさんはこの銀行に口座を持っていないため、銀行職員はマカウンズさんに2種類の身分証明書び提示と指紋提供を求めた。
マカウンズさんによると、何人かの銀行職員が小切手を検査した後、換金を断られ、立ち退くよう求められたという。
しかし銀行は、マカウンズさんに知らせないまま、マカウンズさんが不正小切手を現金化しようとしたと警察に通報した。
警察はマカウンズさんに手錠をはめて警察車両に乗せ、その場でマカウンズさんの雇用主に連絡した。
この雇用主は警察に、「ええ、彼はうちで働いているし、仕事を始めたばかりだし、彼にその額の給与を支払いました」と答えたという。
ハンティントン銀行は声明で、「極めて不幸な出来事について、マカウンズさんに心から謝罪する」と述べた。
マカウンズさんは翌日に別の支店で小切手を換金したが、この謝罪は不十分だと話している。
「私は主に自分を警察に通報した人物に、謝罪を、誠実な謝罪を求めている」
ブルックリン警察によると、ハンティントン銀行のこの支店からは過去数カ月で10件以上の不正小切手の通報があり、いずれも逮捕につながったという。
情報源:黒人男性の小切手拒否、通報で銀行が謝罪 米オハイオ州(BBC News) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:黒人男性の小切手拒否、通報で銀行が謝罪 米オハイオ州 – BBCニュース
無事で何より。