激化する「奨励会」女流棋士の戦い 伊藤沙恵女流二段「タイトルを取らないといけない」

激化する「奨励会」女流棋士の戦い 伊藤沙恵女流二段「タイトルを取らないといけない」 | AbemaTIMES

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男女の区別がない将棋のプロ棋士育成機関である「奨励会」。編入試験という別ルートはあるものの、ほとんどの棋士がこの奨励会を経由して、プロの門をたたく。奨励会は三段までで、四段昇段を果たすと晴れてプロになれるが、年にわずか4人しかなれない狭き門だ。ここで奮闘する女性が年々増えている。かつて奨励会に所属していた伊藤沙恵女流二段(25)は、在籍時は高見太地叡王(25)、佐々木勇気七段(24)、三枚堂達也六段(25)といった若き実力者たちと少年少女時代に、互角に勝負してきた。「タイトルを取らないといけない」と、強い自覚を持つ伊藤女流二段の目標は実に明確だ。

現在、女流棋界の頂点に立つのが里見香奈女流四冠(26)。今年3月に年齢制限のために退会するまで、奨励会・三段リーグでプロ棋士になるための戦いを繰り広げていた。若き才能が集まる場所だけに、プロ入り前の三段とはいえその実力は十分で、プロ入り直後に高勝率を残すことは珍しくない。それゆえに三段リーグでもまえた里見女流四冠が、女流棋界でトップを走っていても、なんら不思議ではない。

他の女流タイトルを見渡しても、保持者や挑戦者には奨励会員や経験者の名前が並ぶ。西山朋佳女王(23)も奨励会三段。西山女王の前にタイトルを持っていたのは加藤桃子奨励会初段(23)で、計8期のタイトル経験がある。タイトル2期の香川愛生女流三段(25)も奨励会経験者。この状況に、同じく奨励会経験者ながらまだ無冠の伊藤女流二段は「周りの奨励会在籍している方たちが、タイトルを取られるという成績を残されているので、奨励会に在籍していた身としては、タイトルを取らないといけないというか、周りの目もありますね」と、プレッシャーも感じるという。

実際、奨励会時代には加藤初段ともよく指した。「勝ったり負けたりで、将棋を離れるとすごいにこやかで、明るいいい子なんですけど、盤を目の前にすると一変して、勝負師の顔になりますね。負けたくないなという気持ちはありますね」。身近にいたライバルが活躍しているからこそ、自分も肩を並べたいという思いは強い。

今や全国各地に女性でも将棋への参加が増え、従来の女流棋士ではなく、まずは男女の区別がないプロ棋士の道を目指すという時代になりつつある。プロ棋士になる道が閉ざされた後でも「女流枠」として男性棋戦に出場し、男性棋士に勝利することだってある。実際に、伊藤女流二段も今年度は白星を重ねた。

女流棋士8人が参加して開催された女流AbemaTVトーナメント。非公式戦とはいえ、真剣勝負の舞台で活躍することは、現在の女流棋界における序列を示すものとも言える。持ち時間7分、1手指すごとに7秒加算という独特なルールだが「自分でもどういった感じになるのか想像がつかないですけど、あまり焦りすぎず、平常心で臨みたいと思います」と落ち着いて答えた。瞬時の判断が求められる超早指し棋戦で、果たして伊藤女流二段はどんな一手を見せるのか。

◆女流AbemaTVトーナメント 持ち時間各7分、1手指すごとに7秒が加算される、チェスでも用いられる「フィッシャールール」を採用した女流棋士による超早指し棋戦。推薦枠の女流棋士、予選を勝ち抜いた女流棋士、計8人がトーナメント形式で戦い、1回の対戦は三番勝負。優勝者は、第1回大会で藤井聡太七段が優勝した持ち時間各5分、1手指すごとに5秒加算の「AbemaTVトーナメント」に、女流枠として出場権を得る。

情報源:激化する「奨励会」女流棋士の戦い 伊藤沙恵女流二段「タイトルを取らないといけない」(AbemaTIMES) – Yahoo!ニュースコメント

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どちらが勝つかな・・・