Amazonに自分のデータを求めたら、送られてきたのはまったく知らない人の音声データだったという怖い話 | ギズモード・ジャパン

怖いなぁ・・・


Image: Gizmodo US
Image: Gizmodo US

現代のホラー。

ヨーロッパの一般データ保護規則の下、ドイツに住むある男性がAamzon(アマゾン)に自分のアクティビティデータの公開を求めたのは、今年8月のこと。それから2カ月後、男性に100MBのZIPファイルのダウンロード用URLが届きました。さっそくダウンロードし、データを確認。はいっていたのは、Amazonでの検索履歴や、Wavファイル(音声データ)、AlexaとのやりとりをまとめたPDFなど。

ただ、奇妙なことに、この男性はAlexa端末を所持しておらず、1度も利用したことはありません。音声ファイルを聞いてみても、男性の声ではありませんでした。…どういうことでしょう? 実は、男性に送られてきたデータ、まったく知らない人のデータだったんです。

個人を特定できてしまうほどのデータにも関わらず、Amazonは知らんぷり…

男性はすぐさまAmazonに連絡し、事情を尋ねるも、回答はなし。ただ、男性に送られたデータダウンロードのリンクは使用不可状態になったといいます。でも、もう遅いですよね、ダウンロード済ですから。どこかの誰かのプライバシーが流出している、これはいかん!と思った男性は、ネタ元のc’tマガジンにて、この体験をシェアすることにしました。

音声ファイルを聞いたc’tマガジンいわく、あれこれデータや音声をつなぎ合わせれば、このユーザーの日常生活を十分想像できるにたる内容だったといいます。恐ろしいのは、c’tマガジンの編集部は、この音声データから、知らない間に自分のデータを見ず知らずの人に送られてしまった被害者ユーザーを突き止めることができてしまったということ。被害男性に連絡をとったところ、相当なショックは受けつつ、音声ファイルの主は自分で間違いないと断言。また、Amazonからデータ流出に対して連絡がなかったことも明らかにしました。

c’tマガジンの記事がでてから3日後、見ず知らずの人のデータを受け取ったドイツ人男性と、知らない間にデータが流出していた被害男性の両方にAmazonから連絡がはいりました。Amazon担当者の説明によれば、スタッフが1回だけミスをしてしまったのだといいます。

そういえば前にもこんなことが

米Gizmodoが、Amazonに対してコメントを求めたところ、他メディア(ロイター)への回答と同じコメントが返ってきました。「非常に残念な、単発の人為的ミスです。すでに本件に関する2人のユーザーには連絡、対応しており、サービス向上に向けて取り組みを強化しています」しかし、米Gizmodoが質問した、ヒューマンエラーがどう影響したのか、問題発覚後に被害者へすぐに連絡したのかどうかについての回答は得られていません。

本件を報道したc’tマガジンは、データからアラーム、Spotifyコマンド、交通情報、天気予想なども判明したため、ユーザーのライフスタイルを容易に予測できるといいます。本件では、彼女の有無まで予想的中しており、実際に本人に連絡がとれたわけですからね。

本件で流出した音声データは、今年5月に録音されたもの。5月といえば、オレゴン州に住む女性が、夫との会話をEchoに知らない間に録音された上に、「Echoの勘違い」で同僚に勝手に録音データを送られていたという事件と同じ月ですね。

…スマートスピーカーは現代のホラー。もうね、すーぐそんな映画できますよ、タイトルは『天気を聞いただけなのに…』。

Source: c’tReuters

情報源:Amazonに自分のデータを求めたら、送られてきたのはまったく知らない人の音声データだったという怖い話 | ギズモード・ジャパン


ふむ・・・