【FA丸 巨人移籍】<上>決断まで 深い愛着より厳しい道 | 広島東洋カープ | 中国新聞アルファ

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三井ゴールデングラブ賞の表彰式を終え、JR広島駅に戻った丸(左)。右は菊池(11月29日)
三井ゴールデングラブ賞の表彰式を終え、JR広島駅に戻った丸(左)。右は菊池(11月29日)

「第一希望は残留ですから」。11月7日にFA宣言した丸は、まず代理人にそう念を押した。11年間プレーした広島への愛着は深い。2009年に完成したマツダスタジアムの環境にも満足している。緒方監督とも頻繁に話すなど首脳陣への信頼は厚く、宣言残留を認めてくれた球団にも感謝していた。決して「移籍ありき」のFA宣言ではなかった。

広島の提示は4年総額17億円。丸の希望する年数、金額との開きはあった。「球団の(経営面の)事情は分かる」という思いもある中、交渉で「折衷案を出せないか」と鈴木清明球団本部長に投げ掛けた。だが、球団は「最初に示した金額こそが最大限の誠意」という考え。互いに残留を望みながら、話は平行線をたどった。

その後、自ら東京へ出向いて22日にロッテ、24日に巨人と交渉。気持ちは揺れた。巨人は5年総額30億円超、ロッテは6年総額25億円。中でも巨人は24時間使える練習場など、体のケアに関してソフト・ハード両面で充実する環境を示された。

巨人の原監督との話の中で「野球に対する姿勢を含めて、広島で培ってきたことを巨人に注入してほしいと言われた。本気なんだなと感じた」。千葉県出身であり、再び関東で暮らすことができるとの思いもあった。

11月中の決着をめどにしていた通り、29日夜に結論を出した。東京都内であった表彰式から広島に戻り、鈴木球団本部長の携帯電話を鳴らし、巨人移籍を伝えた。翌30日、マツダスタジアムで正式表明する表情は晴れやかだった。「チームも変われば、役割も変わると思う。分からないこともたくさんあるが、成長していきたい」

過去の例を見ても、FA移籍して成功を収めるのは容易ではない。しかも巨人は全国的に注目を集める球団。より厳しい環境で勝負する道を選んだ。=金額はいずれも推定(上木崇達)

広島からFA宣言した丸の巨人移籍が決まった。丸が巨人入りを決断した理由と、中心打者を失うチームの影響などを探る。

情報源:【FA丸 巨人移籍】<上>決断まで 深い愛着より厳しい道 | 広島東洋カープ | 中国新聞アルファ


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