(大志 藤井聡太のいる時代)飛躍編:1 プロ初戦、「神武以来の天才」に快勝:朝日新聞デジタル

ふむ・・・


対局を振り返る加藤一二三九段(右)と藤井聡太四段(当時)=2016年12月、東京都渋谷区
対局を振り返る加藤一二三九段(右)と藤井聡太四段(当時)=2016年12月、東京都渋谷区

「私の引退直前に彼が現れた。彼の登場が遅れていたら、今とは違う将棋界になっていたでしょう」。「ひふみん」の愛称で知られる加藤一二三(ひふみ)九段は、そう語る。「彼」とは、藤井聡太七段のことだ。

2016年12月24日。当時14歳の藤井はプロ初戦に臨んだ。竜王戦の予選1回戦。相手の加藤は現役最年長の76歳だ。午前10時、公式戦で最も年齢が離れた対局が将棋会館で始まった。

加藤の作戦は、得意戦法の「矢倉」。加藤が果敢に攻めたが、藤井の守りの的確さが光った。午後8時43分、加藤が投了。藤井の快勝だった。

取り囲んだ取材陣の質問に答える藤井は、驚くほど落ち着いていた。「加藤先生に矢倉で教わりたいという気持ちが強かった。実力がまだまだ足りない。そこを上げていくのを当面の目標として頑張っていきたい」

加藤は17年6月に引退した。「62歳差」対戦を機に注目が高まり、テレビ番組の出演や講演などで多忙な日々を送る。「彼が記録を作る度に、私の記録が紹介される」。藤井に破られるまで「最年少棋士」の記録を持っていた加藤は、そう喜ぶ。

藤井は今や、多くの棋士が天才と認める存在になったが、加藤はこう言う。「天才かどうかは、まだ不明なところがある」

加藤は五つのクラスがある順位戦で毎年昇級し、「神武以来(このかた)の天才」の異名がついた。「(伝承上の初代天皇とされる)神武天皇の時代以降、初めての天才」という意味だ。1960年、最上位のA級順位戦で優勝し、名人戦の挑戦者に。20歳での名人戦登場は今も最年少記録だ。

「やはり、順位戦で昇級しなければ。ノンストップでA級に行けば、天才です」=敬称略

(村瀬信也)

「飛躍編」では、デビュー後の快進撃を追います。毎週日曜に掲載します。

情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)飛躍編:1 プロ初戦、「神武以来の天才」に快勝(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)飛躍編:1 プロ初戦、「神武以来の天才」に快勝:朝日新聞デジタル


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