最強女流棋士・里見香奈 奨励会退会から見えた新たな道 男性棋士との対戦に女性将棋教室まで「すごく楽しかった」

最強女流棋士・里見香奈 奨励会退会から見えた新たな道 男性棋士との対戦に女性将棋教室まで「すごく楽しかった」 | AbemaTIMES

ほぉ・・・


夢が叶わなかったことが、もしかしたら最強女流棋士をひと回り大きくしたのかもしれない。現在、6つある将棋の女流タイトルのうち4つを持つ里見香奈女流四冠は、まさに女流棋界の頂点にいる。そんな里見女流四冠は今年、年齢制限で奨励会を退会し、男女の区別がない「プロ棋士」になることができなかった。ところが「女流枠」として今年度、7期ぶりに男性棋戦に出場すると、11月29日現在で6勝6敗、勝率5割。活きのいい、ハイレベルな奨励会・三段リーグでもまれた効果もあってか、限られた対局の中で、堂々たる成績を残している。一方で「女流」一本になったことで、これまであまりできなかった普及活動にも力を入れることができた。「女性教室は、自分自身がすごく楽しかったですし、勉強になったんです」とほほ笑む里見女流に、この1年を聞いた。

一時は、女流タイトルを総なめにする「女流六冠」誕生も囁かれるなど、安定した力で頭ひとつ抜け出している里見女流四冠。今年は女流同士の対局ではなく、対男性棋士との対局で、将棋界を盛り上げている。奨励会に所属していたころは出場できなかった男性棋戦。「満26歳の誕生日を含むリーグ終了までに四段になれなかった場合は退会」という規定により退会を余儀なくされたが、その結果「女流枠」がある男性棋戦に参加できることとなった。すると勝ち抜いている王座戦一次予選を軸に、今年度だけで6勝もした。さらに天才棋士・藤井聡太七段とも対局し、序盤・中盤までは有利に対局を進め「ひょっとしたら…」と関係者やファンをざわつかせた。

里見 棋戦に女流枠を設けていただいていて、そこに選んでいただいて対局できるのは、すごくうれしいし光栄なことです。わくわくする感じですかね。もちろん勝ちたいんですが、自分の力を出し切って、納得の行く対局を重ねていきたいなと思います。

女流棋戦ではどうしてもタイトルホルダーとして、地位を「守る」側になるが、男性棋戦ではまさにチャレンジャー。ありったけの自分をぶつけられる場があることが楽しい。だからこそ、対局を振り返る言葉も弾む。

里見 (藤井七段戦は)持ち時間も短かったので、ある程度の作戦を立てました。始まるまでの準備段階で不安をなくして、ある程度自信を持って対局できたと思うのですが、やっぱり実力不足というか、力の差を見せつけられた対局だったかなと思います。なかなか当たることができないお相手なので、すごく楽しみでしたね。

一方で「女流棋士」一本になったことで、これまで以上に将棋の普及活動を求められる立場にもなった。女流タイトルの防衛戦が続く多忙の中で、女性向けの将棋教室を開催した。

里見 最初は喜んでいただきたい、将棋を知っている人の幅が増えればいいなと思っていたのですが、実際にやってみたら自分自身がすごく楽しくて、勉強になりました。時間ができたら、何かできればという思いがありますね。

プロ棋士を目指して、ほぼ戦い漬けの日々から、より多くの人に将棋に触れてもらおうと取り組んだことで、むしろ自分にプラスにもなった。そんな中で迎えるのが、女流棋士8人による最速最強決定戦、女流AbemaTVトーナメント。大会の顔となる選手として、普段はしないメイク、衣装で撮影に臨んだ。

里見 ああいう撮影は初めてだったと思います(笑)すごくお恥ずかしいというか、撮影当日はそういう気持ちでしたね。でも、そこまで力を入れてくださっているのは現場で感じたので、すごくありがたいです。仕上がりですか?素晴らしい編集なんですが、恥ずかしくて目をそらす感じでした(笑)

普段の対局ではスーツにめがねが基本スタイルだが、今回はややカジュアルで、しかもコンタクトレンズ。ファンイベント以外ではコンタクトレンズで指さないだけに、ファンにとっては貴重な対局姿にもなった。

非公式戦ながら、やはり他の女流棋士の挑戦を受ける立場で迎えるこの大会。戦う以上は負けるつもりなど少しもない。

里見 最近は女流棋士になる方も増えましたし、年齢層も低くなりました。底上げで棋力も少しずつ上がっているのを実感します。私が引っ張るという感じではないですが、私自身にできることを重ねていって、少しでも強くなれるように努力していきたいですね。

様々な経験を重ね、それでも低姿勢に努力をし、将棋道を進む。だから里見女流四冠は、女流棋界の先頭を走り続ける。

◆女流AbemaTVトーナメント 持ち時間各7分、1手指すごとに7秒が加算される、チェスでも用いられる「フィッシャールール」を採用した女流棋士による超早指し棋戦。推薦枠の女流棋士、予選を勝ち抜いた女流棋士、計8人がトーナメント形式で戦い、1回の対戦は三番勝負。優勝者は、第1回大会で藤井聡太七段が優勝した持ち時間各5分、1手指すごとに5秒加算の「AbemaTVトーナメント」に、女流枠として出場権を得る。

情報源:最強女流棋士・里見香奈 奨励会退会から見えた新たな道 男性棋士との対戦に女性将棋教室まで「すごく楽しかった」(AbemaTIMES) – Yahoo!ニュース

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