鳥取の遺跡の人骨 弥生時代後期に渡来か DNAで判明

鳥取の遺跡の人骨 弥生時代後期に渡来か DNAで判明 | NHKニュース

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鳥取市にある青谷上寺地遺跡で出土した大量の人骨は、1世紀から2世紀の弥生時代後期になって新たに大陸から渡来した人々だった可能性のあることが、国立科学博物館などのDNA分析でわかりました。まとまった数の弥生人のDNA分析から渡来人の集団の実態に迫る研究は初めてです。

青谷上寺地遺跡は鳥取市にある弥生時代の集落跡で、平成12年に国内で初めて当時の人の脳が出土したほか、大量の人骨も見つかり、全国的に注目されました。

国立科学博物館や山梨大学などの研究グループがおよそ40点の人骨の「ミトコンドリアDNA」を分析したところ、ほとんどの人骨のDNAの特徴が中国や朝鮮半島の人のものと共通していることがわかりました。

人骨は1世紀から2世紀の弥生時代後期のものとされ、それより前から日本列島で暮らしてきた縄文系の人々との交わりもある程度、進んでいたと考えられる時期ですが、DNAにそうした特徴は見られず、研究グループは、新たに渡来した人の集団だった可能性があるとみています。

まとまった数の弥生人のDNAから渡来人の集団の実態に迫る研究は初めてで、国立科学博物館の篠田謙一副館長は「さらに詳細な分析が可能な核DNAの調査などを通して当時の状況を明らかにしたい」と話しています。

この調査については、19日から開かれる日本人類学会で報告されます。

情報源:鳥取の遺跡の人骨 弥生時代後期に渡来か DNAで判明 | NHKニュース


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