(大志 藤井聡太のいる時代)修業編:12 リーグ1期抜けでプロ入り、他の三段に刺激:朝日新聞デジタル

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四段昇段を決めた本田奎三段(左)と山本博志三段。藤井聡太七段から2年遅れてのプロ入りとなる=2日、東京都渋谷区
四段昇段を決めた本田奎三段(左)と山本博志三段。藤井聡太七段から2年遅れてのプロ入りとなる=2日、東京都渋谷区

2016年6月5日。関西将棋会館(大阪市)の和室で、プロの座をかけた勝負が繰り広げられていた。棋士養成機関「奨励会(しょうれいかい)」の第59回三段リーグ戦。関東所属の山本博志三段(22)は、関西所属で当時三段の藤井聡太(そうた)七段(16)と戦っていた。

左から3筋目に飛車を振る「三間(さんけん)飛車戦法」を採用した。愛着がある戦法だ。研究通りの進行になり、リードを奪った。

「これは負けられない」

だが、聡太は粘り強かった。嫌な手を何度も指されたが、何とか逃げ切った。「対局前はあまり勝てる気がしなかったので、うれしかった」。終局後、聡太は肩を落とし、落胆を隠そうとしなかった。

聡太は、同年4月から三段リーグ戦に初参加した。類いまれな速さでここまで来たが、初日に黒星を喫するなど、先輩三段のレベルの高さに直面した。

特に、山本戦のような「振り飛車戦法」に苦しんだ。関東所属の相手にぶつけられることが多く、このリーグで喫した5敗のうち、3敗が関東勢との振り飛車の戦いだった。聡太は「苦手意識はなかったが、振り飛車の序盤の感覚はあまり身についていなかったかもしれない」。

ただ、苦戦を盛り返して勝った将棋もあり、白星は増えていった。最終成績は13勝5敗で1位。「史上8人目となるリーグ初参加での突破」「史上最年少棋士」という二重の快挙だったが、他の三段たちにとっては屈辱的な出来事だった。「1期で抜けられたのは、すごく悔しかった」。山本はそう振り返る。

今年9月2日。第63回三段リーグ戦は最終日を迎え、本田奎(けい)三段(21)と山本が四段昇段を決めた。本田も三段リーグ戦で聡太に勝っている。記者から聡太について問われ、本田はこう語った。「あの時は同じ三段だったのに、今は差ができてしまった。公式戦で教わりたい」

年上の後輩たちは10月1日付で四段となり、プロとしてのスタートを切る。=敬称略

(村瀬信也)

◆毎週日曜に掲載します。

情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)修業編:12 リーグ1期抜けでプロ入り、他の三段に刺激:朝日新聞デジタル



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