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愛知県蒲郡市の西浦温泉の老舗旅館「旬景浪漫(しゅんけいろまん) 銀波荘(ぎんぱそう)」は「将棋の宿」で有名だ。8大タイトル戦のうち、これまでに竜王戦と叡王戦を除く6タイトル戦が開催された。日本将棋連盟によると、県内では1978年以降、名人戦が28局指され、そのうち25局は銀波荘だ。ファンからは「将棋の聖地」と呼ばれる。
1955年に4室でオープンし、増築を重ねた。59年の伊勢湾台風で壊滅的な打撃を受けたが、当時社長だった大浦武夫会長(86)はいち早く部屋にバス、トイレを取り付け、高級旅館へと歩み出した。
将棋の宿への一歩は、大山康晴王将(当時)に山田道美八段(同)が挑戦した66年2月の王将戦。これがきっかけで、大浦会長は大山十五世名人と公私にわたって親しくなった。
大山氏が名古屋に来る時には連絡があり、大浦会長が車で迎えに行った。長野県伊那市から三重県鳥羽市まで車で連れて行ったこともあった。「大山十五世名人は講演で、いつも銀波荘の話をしてくれた」
大浦会長が営業などで東京へ出向いた時、大山氏の自宅に泊めてもらい、勧められて覚えたマージャンを楽しんだ。
ゴルフや海外旅行も企画した。71年に大浦会長が幹事になり、大山氏や将棋関係者ら12人で、タイ、インドネシア、香港、台湾などを観光する初の海外旅行に出かけた。その後は、ほぼ毎年の恒例行事になった。大浦会長によると、中原誠十六世名人をはじめ、棋士らが新婚旅行で宿泊してくれたという。
82年、離れに貴賓室「観月」が完成。タイトル戦の対局室として使われるようになった。今年6月には宿泊者が「観月」でプロ棋士と対局できる宿泊プランが初めてあり、人気を集めた。10、11月には第2弾が予定されており、藤井聡太七段の師匠、杉本昌隆七段のほか女流棋士と、タイトル戦さながらの雰囲気で対局できる。
「愛知県出身の藤井七段のおかげで将棋ブームが起きている。子どもたちが憧れる存在で素晴らしい」と喜ぶ大浦会長。銀波荘でも今月から加藤一二三九段らの色紙を客室に飾り始めた。
館内の廊下には大山十五世名人、羽生善治竜王、谷川浩司九段らの色紙が並んだ将棋ロードがあり、年内には、色紙、棋譜、対局写真などを展示するギャラリーを開設する計画もある。
大浦会長は「将棋の宿として認知されるようになったのは、公私にわたって支援してくれた大山十五世名人のおかげです」と感謝している。(連勝一郎)
情報源:愛知)将棋の聖地「銀波荘」 大山十五世名人のおかげで:朝日新聞デジタル
村)愛知版の記事です→「県内では1978年以降、名人戦が28局指され、そのうち25局は銀波荘だ。ファンからは『将棋の聖地』と呼ばれる」
愛知)将棋の聖地「銀波荘」 大山十五世名人のおかげで:朝日新聞デジタル https://t.co/LZN8Z3t4J0— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) September 29, 2018
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