はやぶさ2 探査用の小型ロボットの分離成功

はやぶさ2 探査用の小型ロボットの分離成功

ほぉ・・・


小惑星「リュウグウ」への着陸に向けて小惑星上空で準備を進めている探査機「はやぶさ2」についてJAXA=宇宙航空研究開発機構は、21日小惑星の地表面を探査する小型ロボットの分離に成功したと発表しました。初代「はやぶさ」は13年前、同様のロボットを小惑星に着陸させることに失敗していて、今回、実際に着陸できたかどうかは22日にも判明する見通しです。

探査機「はやぶさ2」には小惑星「リュウグウ」の地表面を詳しく調べる4台の小型探査ロボットが搭載されていて、21日はこのうち「MINERVA-※ツー1」と呼ばれる2台の探査ロボットを小惑星に投下する作業が行われました。

JAXAによりますと、「はやぶさ2」は高度2万メートルの上空から降下を開始し、21日午後1時すぎ高度55メートル付近に近づいたところで探査ロボットを小惑星に向けて予定通り分離したということです。

探査ロボットが実際にリュウグウに着陸できたかどうかは22日にも送られてくる画像で判明する見通しです。

初代「はやぶさ」は2005年に小惑星「イトカワ」の上空から同様のロボットを分離しましたが着陸に失敗していて、今回が13年ぶりの再挑戦です。

「はやぶさ2」の津田雄一プロジェクトマネージャは「はやぶさ1号機と同じことは起きないよう十分な計画をもって臨んだ。計画通りにやれて、最終的にきちんと分離できた。この成功は、来月に予定しているはやぶさ2の着陸に向け非常に大きな一歩となった」と話していました。

※ツーはローマ数字の2

小型探査ロボット

分離に成功したのは「MINERVA-ツー1」と呼ばれる2台の小型探査ロボットで会津大学や中小企業などの協力を得てJAXAが開発しました。

2台は収納されていたカプセルのような容器からバネで押し出される形で「はやぶさ2」から分離され、小惑星の地表面につくと別々に移動して観測を行います。

ロボットはそれぞれ幅18センチ、高さ7センチの正16角形の柱の形状をしていて、重さは1キログラムあまりあります。小惑星「リュウグウ」は直径およそ900メートルで重力が弱く、地表面を車輪で走ろうとすると反動で車輪が浮いてしまいうまく移動ができません。

そのため、内部のモーターを回してコイントスのように地表をジャンプして移動するように設計されています。

今回、ロボットは小惑星での移動方法を検証するほか、複数あるカメラでリュウグウの地表の写真撮影を行います。また温度の計測も行う予定です。重力が弱い小惑星の地表面で移動に成功すれば世界で初めてとなります。

また地表面の写真画像は来月下旬に予定されている「はやぶさ2」本体の着陸にも役立てられます。

ロボットは、太陽光パネルで発電して動くため自転している「リュウグウ」におよそ4時間ごとに訪れる昼間しか活動できず夜の間は停止するということです。

小惑星への小型探査ロボットの投下は、2005年、初代「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」でも挑戦しましたが、このときは予定より早く「はやぶさ」が反転し、上昇しながらロボットを分離したため着陸に失敗しました。

そのため今回、「はやぶさ2」は降下した状況でロボットを分離するよう自動制御したということです。実際に着陸できたかどうかは、今後、ロボットが送ってくる画像で確認するということです。

「はやぶさ2」はこのほか2台の小型探査ロボットを搭載していて来月以降、順次投下する予定です。

情報源:はやぶさ2 探査用の小型ロボットの分離成功 | NHKニュース


宇宙航空研究開発機構(JAXA)は21日、探査機「はやぶさ2」が搭載する2台の小型探査ロボット「ミネルバ2―1」を小惑星「りゅうぐう」に向けて投下したと発表した。着地後に内蔵モーターの力でジャンプしてりゅうぐうの表面を移動し、複数の場所での写真撮影などを試みる。

JAXAは2005年、初代「はやぶさ」でも、小型探査ロボット「ミネルバ」を小惑星「イトカワ」に向けて投下したが、放出タイミングがずれて着地に失敗した。今回は地球から約3億キロ離れたりゅうぐうで、約13年ぶりの再挑戦となる。

はやぶさ2は20日、りゅうぐうの上空20キロから降下を開始。上空約50~60メートルに到達した21日午後1時すぎに2台を赤道の北側に向けて投下した。約18分後に信号が届き、責任者の津田雄一・JAXA准教授が同35分に投下成功を宣言した。

はやぶさ2は分離後も正常に動作。ミネルバ2―1は15~30分かけて落下する見込みで、JAXAは信号を受信するなどして、着地の成否を判断する。

はやぶさ2は、3台のミネルバ2を搭載しており、21日に投下したのはJAXAと会津大(福島県会津若松市)などが開発した2台。いずれも直径18センチ、高さ7センチの円筒形で重さは約1キロある。

重力が地球の約8万分の1しかないりゅうぐうでは、空回りするため車輪を使った移動はできない。このためミネルバ2―1はモーターの回転による反動を利用し、飛び跳ねる方式を採用した。着地先で地表を撮影してはやぶさ2に送信し、自分の判断で別の場所にジャンプして観測することを繰り返す。

小惑星などへの投下後、天体表面を移動して観測したケースはなく、成功すれば世界初となる。

はやぶさ2は10月3日にドイツ、フランスが製作した観測用小型着陸機「マスコット」を投下する。東北大などが開発した「ミネルバ2―2」は来年投下の予定で、はやぶさ2本体も10月下旬にりゅうぐうに着地し、試料の採取に挑む。

情報源:はやぶさ2、探査ロボ投下成功=世界初、小惑星上の移動目指す―JAXA(時事通信) – Yahoo!ニュース

情報源:はやぶさ2、探査ロボ投下成功=世界初、小惑星上の移動目指す-JAXA:時事ドットコム



へぇ・・・