ふむ・・・
産経新聞社主催の将棋タイトル戦「第90期ヒューリック杯棋(き)聖(せい)戦」の1次予選で、最年少プロ、藤井聡太七段(16)と、6つある女流タイトルのうち4つを保持する里見香奈女流四冠(26)が24日、大阪市福島区の関西将棋会館で対戦する。両者は2年前、棋士養成機関「奨励会」在籍時に三段リーグで1度対戦し、藤井七段が勝っているが、公式戦では初めて。快進撃を続ける高校生棋士と、女流の第一人者との「黄金カード」に注目が集まっている。(中島高幸)
■三段リーグの厳しさ
平成28年7月、プロへの登竜門となる三段リーグで注目の対戦が行われた。奨励会入会当初から注目を集めていた藤井七段と里見女流四冠が激突したのだ。
三段リーグを勝ち抜いて四段に昇段しプロになれば、藤井七段は史上最年少棋士、里見女流四冠は女性初の棋士となる。結局、このときは藤井七段が勝利。里見女流四冠は「当時は自分のことで精いっぱいだった」と振り返った。
三段リーグは半年ごとに行われ、30人前後の三段がそれぞれ18局指す。上位2人だけが四段に上がりプロ棋士になる仕組みだが、原則26歳までに四段に上がらなければ退会しなければならない規定がある。
藤井七段は24年9月、小学4年生で奨励会に入り、27年10月に三段に。初参加の三段リーグでトップの成績となり28年10月、14歳2カ月で四段となった。「三段リーグの厳しさや怖さを知る前に上がることができた。(足踏みすると)気持ちに余裕がなくなったかもしれない」と振り返る。
■「出雲のイナズマ」
里見女流四冠は16年、中学1年で棋士とは別制度の女流棋士となった。出身の島根県出雲市にちなみ、終盤の強さから「出雲のイナズマ」とも呼ばれる。女流王座、女流名人、女流王将、倉敷藤(とう)花(か)の女流タイトル4冠を保持し、通算タイトル獲得数は女流棋士で歴代2位の31期だ。
一方で男女の区別がない棋士を目指し23年5月、奨励会編入試験に合格、三段リーグに計5期挑戦したが上位2人に入ることができず、今年3月、年齢制限の26歳を迎え退会した。
三段リーグへの参加経験のある大阪商業大アミューズメント産業研究所の主任研究員、古(こ)作(さく)登さん(55)は「実力だけでなく運もある。退会した人たちの中には、プロになってもおかしくない人も多い」。
「しかたがない」と里見女流四冠。棋士になるには、プロ編入試験を受ける道も残されているが「今は考えていない」とし、「これからは将棋を楽しく指せたらいい」と前を向く。
■男性棋士に連勝
藤井七段は昨年、棋聖戦1次予選決勝で敗退。「里見さんとは三段リーグ以来。こちらも当時より成長したと思う」と話した。
里見女流四冠は22年の棋聖戦で1次予選2回戦まで進んだ。今期は1回戦で村田智弘六段(37)に勝ち、8日には朝日杯将棋オープン戦1次予選で男性棋士に連勝。女流棋士が公式戦で男性棋士に3連勝する歴代タイ記録を達成し、男性棋士相手の公式戦は通算7勝18敗となった。
「藤井七段とは公式戦ではなかなか当たることがない。しっかり準備して力を出し切れるよう頑張りたい」と意気込みを語った。
情報源:藤井七段と「出雲のイナズマ」里見女流四冠が24日対戦 棋聖戦1次予選で夢の対決、奨励会で接点(産経新聞) – Yahoo!ニュース
情報源:【将棋】藤井七段と「出雲のイナズマ」里見女流四冠が24日対戦 棋聖戦1次予選で夢の対決、奨励会で接点(1/3ページ) – 産経WEST
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