「… — … 」でいいじゃん、「SOS」のモールス信号。
事件や事故、災害に巻き込まれた際に助けを求める「SOS」の音を統一しようと、消費者団体が動き始めた。
多くの学校で子どもに防犯ブザーを配布しているが、その音色や音量はバラバラだ。関係者は「誰もが迷わず通報や救助ができるような音にしたい」とJISへの登録を目指す。
文部科学省によると、全国の小学校の約8割で防犯ブザーを配布している。子ども用携帯電話やスマートフォンのアプリにも同様の機能が搭載され、身近な防犯グッズとして定着してきた。
全国防犯協会連合会は2006年に「優良防犯ブザー推奨制度」を開始。「高音と低音を繰り返す音色」「音量は85デシベル以上」などの基準を示している。ただ、統一はされておらず、玩具やアラームの電子音と混同しやすいのが現状だ。
公益社団法人「日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会」(東京都渋谷区)の田近秀子さんは「周囲の人が何の音か分からず、救助や通報をためらってしまうのではないか」と危惧する。同協会のある会員も「小学生の娘が通学路で誤って作動させた時、誰も様子を見に来なかった」と話す。
協会は音の統一に向け活動を始め、関係団体への聞き取り調査では「雑踏に紛れる音や高齢者が聞き取りにくい高音は避けるべきだ」「助けを求める音声を入れた方がいい」といった意見が出た。聴覚障害者からは、光や振動でも知らせるなど障害の有無に関係なく利用しやすいユニバーサルデザイン化が必要との声もあった。今後、JIS登録に向け具体的な案を詰める。
田近さんたちが理想とするのは、テレビやラジオで流れる緊急地震速報のチャイム音。東日本大震災を経験し、多くの人が揺れに身構え次の行動を考えるようになった。「SOS音もそろえることで、誰も取り残さない社会づくりにつながるはず」と期待する。
情報源:SOSの音、統一を=防犯ブザーもバラバラ―「迷わず行動できるよう」・消費者団体(時事通信) – Yahoo!ニュース
情報源:SOSの音、統一を=防犯ブザーもバラバラ-「迷わず行動できるよう」・消費者団体:時事ドットコム
https://www.youtube.com/watch?v=UE9dVoB5gH0
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