引き分けか・・・
サッカーワールドカップ ロシア大会、1次リーグのグループH、日本は第2戦でセネガルと対戦し、相手に2度リードされましたが、乾貴士選手と本田圭佑選手のゴールで2対2で引き分けました。日本は、2大会ぶりの決勝トーナメント進出をかけて、28日の第3戦でポーランドと対戦します。
初戦でコロンビアに勝った日本は24日、エカテリンブルクで行われた第2戦で、同じく白星スタートを切ったセネガルと対戦しました。
日本は前半11分、セネガルに攻め込まれ、ゴール前のこぼれ球をマネ選手に押し込まれて先制を許しました。
それでも日本は、徐々にペースをつかみ、前半34分、相手陣の深くでロングパスを受けた長友佑都選手が乾貴士選手にパスを送り、その乾選手がゴールの右隅に蹴り込んで1対1の同点としました。
後半、日本はたびたびチャンスをつくりますが、得点をあげられず、逆に26分、セネガルに攻め込まれ、ワゲ選手にシュートを決められて勝ち越しを許しました。
日本は失点の直後に本田圭佑選手と岡崎慎司選手を投入し、33分には、その本田選手がゴールを決めて同点としました。
日本は2対2で引き分け、勝ち点を4に伸ばしました。
日本は2大会ぶりの決勝トーナメント進出をかけて、28日の第3戦でポーランドと対戦します。
西野監督「勝ちきりたかったが死力尽くした」
日本代表の西野朗監督は「勝ちきりたかったが、死力を尽くした。2度追いついたのはよかった。乾選手はコロンビア戦でゴールを外していたので、修正できたと思う。ポジションも代えないと変化も生まれないと思ったので本田選手を交代で入れた」と試合を振り返りました。そのうえで、次のポーランド戦に向けては「ただ勝ちきりたいだけです」と話しました。
セネガル シセ監督「日本がピッチ上では上回った」
セネガルのシセ監督は、試合後の記者会見で、「日本は予想通り、技術とパスの質が優れたチームだった。さらに、ボールの競り合いやスピードについてもセネガルと差はなかった。私たちのプレーがよくなかったこともあるが、日本がピッチ上では上回っていた」と話しました。
そのうえで、決勝トーナメント進出がかかる第3戦のコロンビア戦に向けては「われわれはコロンビアに勝つ能力があると考えている。まずは選手たちの体力を回復させて、次の試合に集中したい」と話していました。
セネガル マネ「勝てたはずの試合」
先制点を決めたセネガルのエース、マネ選手は、試合後、「サイドからのクロスボールに合わせようとしていたが、日本のゴールキーパーがボールを押し出そうとしたところで私の足に当たって入った」と振り返りました。
そのうえで、2度のリードを奪いながら引き分けに終わったことについては「勝てたはずの試合だったので、全員ががっかりしている。日本がチャンスを多く作って2得点をあげたことを認めなければならない」と話しました。
さらに、決勝トーナメント進出がかかる第3戦のコロンビア戦に向けては「1次リーグを突破するためによい準備をしなくてはならない」と気持ちを引き締めていました。
本田は3大会連続ゴール
本田圭佑選手は後半33分に日本が2対2の同点に追いつくゴールを決めました。
3大会連続出場の本田選手は今大会、これが自身初めてのゴールで、ワールドカップ通算4得点目となりました。また本田選手はワールドカップ3大会連続のゴールとなりました。
本田選手が日本代表の試合でゴールを決めたのはおととし9月のワールドカップアジア最終予選のUAE=アラブ首長国連邦戦以来、1年9か月ぶりで、通算37得点目です。
最優秀選手はセネガルのマネ
日本代表対セネガルの試合の最優秀選手、マン・オブ・ザ・マッチには先制ゴールをあげたセネガルのエース、マネ選手が選ばれました。
現地を訪れたサポーターは
エカテリンブルクを訪れた日本人のサポーターからは、一様に日本の健闘をたたえる声が聞かれました。
このうち福井県から現地を訪れた63歳の会社員の男性は「乾選手がいいところで得点してくれてよかった。次は先制点と、堅い守備に期待したい」と話していました。
またコロンビア戦も観戦したという東京の51歳の会社員の男性は、「先制されても追いついたことに意味がある」と、満足した様子で話していました。
この男性の、小学1年生の娘は「次は同点ではなく、たくさん点を入れてほしい」と早くも次のポーランド戦での勝利に期待を寄せていました。さらに、別の2人組の男性は「ポーランド戦への期待は2億%です。間違いなく決勝トーナメントにいきますよ」と興奮した様子で話していました。
一方、エカテリンブルクに留学中のセネガル人の27歳の男性は「もちろんセネガルに勝ってほしかったが、日本も『勝ちたい』という強い思いが感じられる、いいプレーをしていた。ぜひ決勝戦でもう一度、対戦したい」と話していました。
サッカー解説 山本昌邦氏「攻守で第1戦より成長」
セネガルとの第2戦について、NHKサッカー解説の山本昌邦さんは「素早い攻守の切り替えと規律を守った連係プレーなど日本の強みを生かして粘り強く戦った。特に組織的な守りで相手の攻撃の芽を摘み、縦への速い推進力を抑えていた。攻守にわたって第1戦よりも成長を感じさせる内容だった」と振り返りました。
また、西野監督の采配についても「残り15分で本田選手、岡崎選手の2人を投入して、変化をつけた。流れを引き戻した見事なタイミングの交代だった。ワールドカップは最後の15分が非常に重要で、その15分を落ち着いて運んだことはすばらしかった」と高く評価していました。
そして、決勝トーナメント進出をかけたポーランドとの第3戦については「日本が優位な立場にいることは間違いないが、まだ何も手にしていない。ポーランドは、プライドもあるし質の高い選手も多い。簡単な試合ではないが、チームの結束力、一体感、それに最後まで諦めない気持ちがあれば、目標は達成できると思うので、自分たちの最高のものを出してほしい」と期待していました。
情報源:サッカーW杯 日本 対 セネガルは引き分け | NHKニュース
サッカーワールドカップ ロシア大会の1次リーグ、グループH、日本は第2戦でセネガルと対戦し、2対2で引き分けました。選手たちの談話です。
日本の1点目の乾「思い切って打った結果」
日本の1点目を決めた乾貴士選手は、試合後、「最近の試合でも決めていた得意の形でゴールを決めることができた。思い切って打った結果だ」と振り返りました。
そのうえで、次のポーランド戦については、「難しい相手だが、1次リーグ突破を果たしたい。日本はそれができるチームなので、死に物狂いで向かいたい」と次の試合を見据えました。
2点目の本田「決めることができてよかった」
途中出場の本田圭佑選手は、3大会連続の得点となる同点ゴールを決めました。
試合後、「すごくよいボールが来て、決められていなければ負けるかもしれない場面だったので、決めることができてよかった。チームとしても前のコロンビア戦よりもよい戦いができた。本音を言えば、きょうの試合で、決勝トーナメント進出を決めたかったが、これがワールドカップの厳しさだとおもう。次の試合は負ければ敗退が決まるかもしれない大事な試合になるので、しっかり準備していきたい」と話しました。香川「勝ち点1 今後につながる」
試合後、香川真司選手は「よく最後追いついた。勝ち点1を取れたことは今後につながると思う。きょうの試合に向けて前の試合から改善できることはできた。試合を支配することはできたが勝ち切るということができなかった。次の試合、最後で得点を取り切るということをしていきたい。次の試合に向けて時間はないが修正したい」と話していました。
柴崎「勝てるゲームだった」
柴崎岳選手は「勝てるゲームだったので、引き分けたのは悔しいが、最低限、勝ち点1を獲得したのは評価できる。1試合1試合、チームのコンビネーションはよくなっているので、ゴール前に迫る回数は増えている」と試合を振り返りました。
川島「先制されたのは自分のミス」
ゴールキーパーの川島永嗣選手は「先制されたのは、自分のミスで目の前が気になり失点を許してしまった。厳しい中でもコロンビア戦の時のようにチーム一丸となって厳しい中でもこの結果を出すことができた。次の試合は、結果が大事。自分としてもしっかり修正して臨みたい」と話しました。
吉田「よく2回追いついた」
ディフェンダーの吉田麻也選手は、引き分けたことについて「無失点を目指していたが、2失点してしまい、この試合は得点をとってくれたフォワードに感謝したい。本当は、勝ち点3を取って決勝トーナメント進出を決めたかったが、個の能力が優れた相手に対してよく2回も追いついたとポジティブにとらえたい」と話していました。
長友「同点にできたのはよかった」
ディフェンダーの長友佑都選手は「セネガルのスピードはトップクラスで、これからビッグクラブに行くようなすばらしい選手たちだったが、日本が最後まで諦めず、最後に同点にできたのはよかったと思う。ボールを回しながらたくさんチャンスを作って、すごくいいサッカーをしたので そこは自信にしていいと思う」と振り返りました。
そして、日本の1点目につながるみずからの突破については、「常にいちばん嫌なところを狙おうと、強い気持ちで相手の裏をずっと狙っていた。乾選手がいい位置にいてくれたので、彼のシュートをほめたい」と話しました。
そして、ポーランドとの第3戦については「しっかり勝っていい形で決勝トーナメントに行けるようにチーム一丸となって頑張る。カギは、強い気持ちと、戦う気持ち、そしてチームが1つになること。それに尽きると思う。いまチームの雰囲気もいいので、しっかりと最後まで戦いたい」と気持ちを引き締めていました。
長谷部「相手にやられた印象ない」
キャプテンの長谷部誠選手は、試合後、「勝てたゲームだった。それでも、先制されても非常に落ち着いて自分たちのやるべきことを理解していたし、常に先行される展開の中、2回、追いつけたというのは悪くない結果だったと思う。試合を通して自分たちのほうがチャンスが多かったし、相手にやられたという印象はない」と淡々と振り返りました。
大迫「チャンス決められなかったのは反省点」
フォワードの大迫勇也選手は、試合後、「得点するチャンスがあった中で決めることができなかったことは反省点だ。それでも、監督からも守りも全員でやろうと常々、言われているので、重たく大きいセネガルの選手を相手によい守備ができたことはチームのためになれたと思う。次の試合で必ず1次リーグ突破を勝ち取りたい」と話しました。
酒井宏樹「引かずに勇敢にプレーした」
ディフェンダーの酒井宏樹選手は、試合後、「引かずに勇敢にプレーした。みんなでもぎ取った勝ち点1だが、勝ち点3を取りたかった」と試合を振り返りました。
次のポーランド戦については、「引いて勝てるような相手ではないので、チーム全員で立ち向かっていきたい」と話していました。
原口「最後までしんどい試合だった」
ミッドフィルダーの原口元気選手は、試合後、「最後までしんどい試合だったが、チームとして粘って同点に追いつくことができた。個人的には、攻撃面で仕事をしたかったが、きょうは悔しい試合になった。次のポーランド戦は、しっかり走ってチームに貢献したい」と話していました。
昌子「少し残念な結果」
ディフェンダーの昌子源選手は、2対2で引き分けたセネガル戦について「相手は手足が長く、序盤は苦戦することが多かったが、徐々に慣れていい対応ができた。勝ち点を取れたことは大きいが、試合前のプランは、勝ち点3を取ることだったので、少し残念な結果だ」と振り返りました。
そのうえで1次リーグ最終戦となる次の第3戦について、「本当に負けられない試合なので決勝トーナメントのことは考えずに頑張りたい。初戦は先制することができたし、2戦目は追いつくことができた。第3戦は逆転できる力も見せたい」と意気込んでいました。
岡崎「チームとしていい戦いできた」
途中出場したフォワードの岡崎慎司選手は「西野監督からは同点弾を取ってきてくれと言われた。大迫選手をフォローするツートップの形で入ったが、ふだんやっているプレーなので、試合に難なく入ることができた。大迫選手が1人でやっていたことを2人でやって、相手の守備の驚異になろうと考えていた」と話しました。
そして試合を振り返り、「チームとしていい戦いができた。チームが1つになってきているし、一人一人が責任を持って意見を言い合い、それが全員のプレーに表れている。いい雰囲気が同点につながったと思うし、途中から出場した選手がゴールを決めたというのが今のチーム状況を表していると思う」と手応えを口にしました。
さらに「ワールドカップは厳しい戦いが続く。勝ち上がるためには、ただ勝つだけじゃなく、成長していくことが勝ち上がっていくのに必要で、そのために話し合えるのが今のチームの強みだと思う」と話しました。そのうえでポーランドとの第3戦に向けて「引き締めなければいけないが、ここで負けなかったことはチームが力をつけてきていることだと思うし、勢いになる。ポーランドに勝って1次リーグを突破できるように頑張りたい。自分はフォワードなので、チームの重要なゴールを決められるよう頑張りたい」と意欲を示しました。
情報源:サッカーW杯 セネガル戦後の日本代表選手たちの談話 | NHKニュース
「ロシアW杯・H組、日本2-2セネガル」(24日、エカテリンブルク)
勝てば8強入りした02年日韓大会以来となる1次リーグ突破が決まっていただけに、セネガルからは落胆の声が聞こえてきた。
シセ監督は「もちろん残念です。(勝利した)ポーランド戦ほどのプレーができなかった」と振り返った。日本については「予想通り、非常に技術力が高いチームだった。パスの質も高かった」と評した。「スピード、シュートに関しては日本選手はよくやった」と分析し、セネガルに分があると見られていたフィジカル面についても「差はなかった。コミットメントは五分五分だった」とたたえていた。
先制ゴールを挙げ、マンオブザマッチにも選ばれたマネは「正直言って、みんなとてもがっかりしている」と落胆した。「日本を甘く見ることはなかった。勝ち点1を分けたというのを認めざるをえない」と振り返った。
情報源:セネガル落胆…マネ「みんなとてもがっかり」、シセ監督は日本たたえる(デイリースポーツ) – Yahoo!ニュース
情報源:セネガル落胆…マネ「みんなとてもがっかり」、シセ監督は日本たたえる/サッカーW杯ニュース/サッカーW杯/デイリースポーツ online
「ロシアW杯・H組、ポーランド0-3コロンビア」(24日、カザン)
日本の1次リーグ突破の条件が固まった。28日のポーランド戦は引き分け以上なら無条件で決勝トーナメントに進出が決定。負けても、コロンビアがセネガルに負ければセネガルと日本の組み合わせで1次リーグ突破となる。
ただし、コロンビアがポーランド戦で3-0で勝利したため、得失点差の関係で日本が負けた場合はコロンビアがセネガルと引き分けると日本の敗退、コロンビアの決勝トーナメント進出が決まる。コロンビアが勝った場合は、セネガルと日本の得失点差の争いになるため、スコア次第となる。
情報源:日本、次戦ポーランドに引き分け以上で決勝T 負けた場合はセネガル勝利か得失点差に望み(デイリースポーツ) – Yahoo!ニュース
情報源:日本、次戦ポーランドに引き分け以上で決勝T 負けた場合はセネガル勝利か得失点差に望み/サッカーW杯ニュース/サッカーW杯/デイリースポーツ online
https://www.youtube.com/watch?v=M9NjrA_N-sk
https://www.youtube.com/watch?v=yjlFG5Vcc9w
次を勝とう。