昔に比べて教科書も重くなってるらしいしな。
「教科書はすべて持って帰りなさい、家で予習してくること!」中学校や高校でこんなセリフ、先生に言われた経験ってありませんか。私は、あります。でも教科書を全部お持ち帰りするなんて超重いから、学校の机の中に「置き勉」してたのは私だけじゃないと思います。。。
しかし学校によっては、すべての教科書を入れたトンデモない重さのカバンの持ち帰りを強要しているようで、ある中学校の生徒たちが持ち帰っているカバンが「あまりにも重すぎる!」とツイッター上で話題になっています。
投稿したのは、「岩下の新生姜」「岩下のたまりらっきょう」でおなじみ岩下食品の社長にして、ツイッター有名人の岩下和了さん(@shinshoga)。なんでも4月から中学生になったばかりという岩下さんの娘さんのカバンが、あまりにも重すぎることをツイッター上で暴露し、学校に対して怒りの声を挙げています。
一体どれほどヒドい重さなのか、まずは当該ツイートを早速ご覧ください。
4月から公立中1年の娘の鞄、12kg。こんなものを毎日背負って徒歩で登下校1.5km弱。腰が痛いと。全員「置き勉禁止」なんだそうだ。
本気で呆れた。例えば工場で重筋作業を少なくするのは経営者の当然の務めだ。学校はわざわざ何をやらせてるんだ?!選んで持ち帰るとか当然出来る。
学校と話しますわ。
— 岩下 和了 🆕🫚 (@shinshoga) June 19, 2018
なんと12kg。。。お米だって10kg単位で売っているというのに、それ以上の重さのカバンを背負っているなんて!
岩下さんはツイートを以下のように続けています。
家で勉強がどうのとか、小理屈はあるんだろうが、結局は、学校側で管理が面倒なので、それを生徒の負担に押し付けている形。
「置き勉」なんて言葉は私の学生時代には聞いたことなかった。その頃と比べたって、より画一的でない教育が求められている時代に、全員持ち帰りなんて、時代錯誤も甚だしい。
— 岩下 和了 🆕🫚 (@shinshoga) June 19, 2018
「置き勉」とは、教科書や副読本等の勉強道具を下校時、学校に置いていくこと。「置き勉禁止」とは、その日の6時間の授業の勉強道具全て家から学校まで携帯して往復せよとの達し。
日本中でこんな馬鹿なルールに学生達は悩まされているんだね。気の毒に。
なんでこんなことがまかり通っているのさ?
— 岩下 和了 🆕🫚 (@shinshoga) June 19, 2018
映画「ショーシャンクの空に」で、看守が囚人に命じた究極の嫌がらせで、重い荷物を延々遠くに運ばせ、それが済んだら「戻せ」とまた元の位置に運ばせるという刑罰があった。「置き勉禁止」には、似たような雰囲気が漂う。意味のない懲罰含みで、無理やり勉強のポーズを取らせるのが教育なわけがない。
— 岩下 和了 🆕🫚 (@shinshoga) June 19, 2018
モンスターペアレントなんて言われるのかもしれないけど、でもこんなの知って放っておけないのは、同じこと(毎日12kgの鞄背負って1.5km徒歩通勤せよ)を例えば、うちの会社の管理職が部下にやらせてたと知って、私が放置してたら、経営者としての責任にかかわるし、ブラック企業そのものだ。公立中よ!
— 岩下 和了 🆕🫚 (@shinshoga) June 19, 2018
理由とか事情とかはあるのかもしれないから、話をまずは聞くつもり。
少しでも改善させないとね。ふつうに、改善の可能性は沢山ありそうな案件だから。
ブチ切れても、なにも先へ進まなきゃ意味ないから。怒りはここまで。
— 岩下 和了 🆕🫚 (@shinshoga) June 19, 2018
まさに正論。そして、これから学校との話し合いが始まるようです。
こんな思いをして毎日長距離を往復している中学生が全国にたくさんいるはず。もしかすると、この一連のツイートが日本の教育の一端を変えることになるのかもしれません。
少しでも良い方向に進みますように、岩下社長、頑張ってください!
情報源:「岩下の新生姜」社長が「置き勉禁止」に激怒。娘の鞄は12kg! – まぐまぐニュース!
さらに続き
詳しく聞くと、娘の学校は主要5科目が置き勉禁止だそうで、他の科目(技術とか)は学校に置いていっていいらしい。6時限の日に測って12kgだったのですが、今日は5時限。うち持ち帰りは3科目。でも10.4kg。飲み残しありの水筒や図書館で借りた本等が含まれてました。ルールの範囲でも軽く出来る。まずは! pic.twitter.com/MT0kzPEPWM
— 岩下 和了 🆕🫚 (@shinshoga) June 20, 2018
娘に、なにより成長期の健康を考え、通学時、過剰な重さにならないよう、必要以上の荷物を減らすことを指導した。まずは、家庭の中での指導が基本。
あとは、自宅学習のために持ち帰る教材を生徒自身の責任で選べる状況が普通に作れることが大事かと思う。そこには落ち着いて、関わるつもり。
— 岩下 和了 🆕🫚 (@shinshoga) June 20, 2018
娘によれば、主要5科目の教材のうち、持ち帰る意味のないものは1/3くらいのイメージ。他は、家での勉強で使うのだそう。選んで持ち帰れたらいいのにとのこと。国語の教科書が厚く、重い。使うところだけ運べればいいのに。
色々知恵を絞って鞄を軽くして健康を守ること、ゲーム感覚で出来ないものか?
— 岩下 和了 🆕🫚 (@shinshoga) June 20, 2018
その後市長に掛け合った模様
本日遅く、小中学生の通学鞄の重量の件で、大川秀子栃木市長に急遽お時間を取って頂き、面会しました。牛久中の動画も全編お見せしました。市長も「孫の通学鞄が大変重い」と共通の問題意識で、迅速に、市内の小中学生の通学時持ち物の重量及び健康について調査し、必要な対策を講じたいとのことです。
— 岩下 和了 🆕🫚 (@shinshoga) June 21, 2018
ツイッターでの皆さんの声も、私どもの街の市長に届けました。共感して頂きました。生徒の健康は、学校で親御さんから大切なお子さんを預かる以上、学校は最優先で考えるべきとのことです。期待しています!
— 岩下 和了 🆕🫚 (@shinshoga) June 21, 2018
栃木市長にお見せしたのは、こちらの動画です。広島・牛田中学校の取組。(元ツイートの”牛久中”は誤りです。お詫びして訂正します)
取組そのものも立派ですが、それのみならず、大きな影響力を持ち得る、見応えのある動画を仕上げられた牛田中の皆さんに敬意を表します。https://t.co/u8a4btOTwP
— 岩下 和了 🆕🫚 (@shinshoga) June 21, 2018
牛田中学の動画を取り上げた記事
[Jステーション-広島ホームテレビ]2018年3月21日放送の広島HOMEテレビ「Jステーション」で、重すぎる中学生のカバン問題が紹介されました。
多くの中学校で、すべての教材をカバンに入れて登下校しているため、カバンが重すぎるという声があがっています。
放送部が作った動画に反響
広島市の中学校では、生徒の作った動画が、重たいカバン対策のきっかけになっていました。
中学生の重たいカバンの実態を、リアルに描いた動画を制作したのは、牛田中学校のPC放送部の生徒たち。
最近では、文科省が掲げる脱ゆとり教育などの影響で、教科書も大きくなりました。ある生徒のカバンの重さは、なんと18キログラムを超えました。これでは、登校するだけで一苦労です。
動画では、先生がカバンを背負い、学校までの坂道を登るシーンもあります。校内で動画を公開すると、大きな反響を呼び、学校も対策をとるきっかけになったといいます。
牛田中学校の熊谷貞夫先生は、「学校としてもこの問題に取り組もうとしていた時期でもあったので、議論の後押しの役目ができたと思います」といわれていました。
家庭での学習への影響を心配していた学校側も、カバンを軽くするためある判断をしました。
「学校に置いて帰っていい物が増えたので、結構軽くなってだいぶ楽になりました」と生徒たち。特定の教材は「置き勉」可能というルールができたことで、以前よりカバンは軽くなったといいます。
学校と生徒のお互いへの信頼がルールを動かしたのです。動画はネットでも公開され、全国からも反響を呼んでいます。
「(問題は)探せばまだいっぱいあると思うので、またこういう番組を作ってみたいです」とPC放送部の部員たちは意気込みを語っていました。
広島市教育委員会も、「重たいカバン」問題を把握していて、今後それぞれの学校と協議していくとしています。
生徒のリアルな声と姿を表現する新しい形。楽しい学校生活のためにも、ぜひ今後も頑張ってほしいですね。(ライター・石田こよみ)
情報源:中学生のカバンが重すぎる! 学校を動かすきっかけになった話題の動画(全文表示) – ニュース – Jタウンネット 東京都
ニュース動画
https://www.youtube.com/watch?v=AoNiMLeriZk
カバンを軽くして、教科書のページを薄くするのも、いい加減限界なんだっけ。