誰が盗んでるんだろうな・・・
和歌山県内の無人の寺や神社で、3年半ほどの間に、少なくとも100点近くの仏像や木像などが盗まれる被害に遭っていることが警察などへの取材でわかりました。警察は、仏像を狙った窃盗グループによる犯行の疑いがあると見て捜査しています。
警察によりますと、和歌山県内では平成27年から先月31日までの3年半ほどの間に、寺の仏像や神社の木像、少なくとも98点が盗まれているのが確認されたということです。多くが無人の寺や神社だったということです。
特に集中しているのが県北部の岩出市や紀の川市で、全体の8割に当たる79点が被害に遭っていました。このうち紀の川市では、いずれも平安時代の作とされ市の文化財に指定されている知足院の「木造天部形立像」がおととし3月から4月までの間に、西山観音堂の「木造十一面観音立像」がことし3月に盗まれていました。
警察は、仏像を狙った窃盗グループによる犯行の疑いがあるとみて捜査するとともに、自治体などと協力して地域の人たちに防犯カメラの設置なども呼びかけています。
高齢化や人口減少で管理難しく
盗まれた「木造十一面観音立像」は、高さが1メートル80センチ、重さが数十キロあります。
この仏像が安置されていた「西山観音堂」はふだんは無人ですが、寺の行事に合わせて、毎年3月に地域の人たちが掃除をしています。
ことしも18日に檀家の高田光造さん(69)がお堂に入ったところ、仏像などがなくなっているのに気付いたということです。
檀家の総代を務める西川泰弘さん(71)によりますと、近年は高齢化や人口減少でお堂の維持管理が難しくなってきているということです。
西川さんは「市や県がある程度、支援に力を入れてもらわないと、地域だけで文化財を守り切るのは難しくなっている。盗まれた仏像は早く見つけてもらいたい」と話しています。
和歌山で被害急増
警察によりますと、和歌山県内の寺や神社から仏像などが盗まれる被害は平成27年から増えています。平成26年は被害の届け出はありませんでしたが、平成27年には5つの市と町で合わせて19点が、おととしには2つの市で15点が盗まれていました。
特に去年は届け出の数が急増し、4つの市と町で52点と、前の年のおよそ3.5倍となりました。ことしも先月31日までの段階で4つの市と町で12点が盗まれています。
情報源:仏像など盗難 3年半で約100点 無人の寺や神社で 和歌山 | NHKニュース
はぁ・・・