絵本作家 かこさとしさん死去 92歳 「だるまちゃんとてんぐちゃん」「からすのパンやさん」「かわ」など

92歳、大往生だな。


加古里子さん
加古里子さん

「だるまちゃんとてんぐちゃん」などで知られる絵本作家で児童文化研究家、加古里子(かこ・さとし、本名・中島哲=なかじま・さとし)さんが2日、亡くなった。92歳。

福井県越前市生まれ。昭和電工の研究所に勤め、工学博士、技術士を取得した。子ども会活動に参加し、紙芝居を作って見せていた。59年に「だむのおじさんたち」で絵本作家デビュー。67年の「だるまちゃんとてんぐちゃん」は180万部のミリオンセラーとなり、シリーズ総計で約350万部以上発行されている。73年に同社を退社。絵本や紙芝居など著作は550を超える。

2008年に菊池寛賞、17年に巌谷小波文芸賞を受賞。また、09年に「かがく絵本」などを執筆したことで、日本化学会特別功労賞の第1号に選ばれた。科学者の視点を生かし、科学的なテーマを子どもたちにわかりやすく解説する一方、絵かき遊びや石けり遊び、鬼遊びなど古くから伝わる伝承遊びの研究でも知られ、「伝承遊び考」(全4巻)にまとめた。

情報源:<訃報>加古里子さん92歳=絵本作家「だるまちゃん」(毎日新聞) – Yahoo!ニュース

情報源:訃報:加古里子さん92歳=絵本作家「だるまちゃん」 – 毎日新聞


小学校卒業時の絵日記の原本(右)と、出版された本を手にする加古里子さん=2月28日、神奈川県藤沢市
小学校卒業時の絵日記の原本(右)と、出版された本を手にする加古里子さん=2月28日、神奈川県藤沢市

1926年、現在の福井県越前市に生まれ、東大学工学部を卒業。昭和電工に勤める傍ら、終戦後は、休日を使って医療や教育などに困難を抱えた人々を支援する「セツルメント活動」に力を注いだ。軍国少年だった自らへの悔いが背景にあったという。戦災にあった地域の子どもに見せていた自作の紙芝居が、福音館書店の松居直さんの目にとまり、59年に絵本「だむのおじさんたち」でデビューした。

「かわ」「海」「地球」など、子どもの好奇心を引き出す科学絵本も数多く手がけた。専門家に取材して最新の知見を盛り込みつつ、語りかけるような文章に加え、挿絵や図版を多くして理解を助けるよう心を配った。ラオスやベトナム、オマーン、中国などで識字活動や障害児教育にも取り組んだ。紙芝居や一般書を含めた作品は700点を超える。

約29万点の資料をもとにまとめた「伝承遊び考」全4巻の完成などが評価され、08年に菊池寛賞を受賞。13年に「からすのパンやさん」の続編4冊、「どろぼうがっこう」の続編2冊、14年は「だるまちゃん」シリーズの新作や半生を語った「未来のだるまちゃんへ」を出版するなど、最近まで盛んな創作意欲を見せていた。

情報源:絵本作家の加古里子さん死去 「からすのパンやさん」(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

情報源:絵本作家の加古里子さん死去 「からすのパンやさん」:朝日新聞デジタル


「だるまちゃんとてんぐちゃん」「からすのパンやさん」など加古里子さんの絵本
「だるまちゃんとてんぐちゃん」「からすのパンやさん」など加古里子さんの絵本

「だるまちゃん」シリーズなどで知られる絵本作家で児童文化研究家の加古里子(かこ・さとし、本名・中島哲=なかじま・さとし)氏が2日、亡くなった。92歳だった。葬儀・告別式は近親者で行った。後日、しのぶ会を開催する予定。

大正15年、福井県生まれ。東大工学部卒。学生時代から子供向けの演劇脚本を書き始める。昭和電工に就職し研究者として働くかたわら、川崎市内の工場労働者住宅街で子供会の世話にかかわり、自作の紙芝居を上演するなどの活動を始めた。33歳のとき、絵本「だむのおじさんたち」でデビュー。その後、「かわ」で産経児童出版文化賞を受賞。同社で中央研究所の企画調整部長まで務めたが、47歳で早期退職し専業作家に。

著書に「だるまちゃんとてんぐちゃん」など。代表作の一つ「からすのパンやさん」は発行部数が200万部を超えた。著作は600点以上で、90歳を過ぎても旺盛な創作活動を続けた。児童文化研究家として日本の子供の遊びをまとめた「伝承遊び考」全4巻を刊行し、平成20年に菊池寛賞を受賞した。ほかに昭和50年にエッセイストクラブ賞。

情報源:絵本作家、かこさとしさん死去 92歳 「だるまちゃんとてんぐちゃん」「からすのパンやさん」「かわ」など(産経新聞) – Yahoo!ニュース

情報源:絵本作家 かこさとしさん死去 92歳 「だるまちゃんとてんぐちゃん」「からすのパンやさん」「かわ」など – 産経ニュース


神奈川県の自宅でインタビューに答える加古里子さん=2017年10月
神奈川県の自宅でインタビューに答える加古里子さん=2017年10月

戦後の児童文学に大きな功績を残し、「だるまちゃん」シリーズや科学絵本などで知られる絵本作家で、児童文化研究家の加古里子(かこ・さとし、本名中島哲=なかじま・さとし)さんが2日に死去していたことが7日、分かった。福井県越前市出身。92歳。死因や葬儀・告別式の日取りなどは不明。

1948年東大工学部卒。昭和電工の研究所に勤める傍ら、川崎市の貧しい地域で社会事業(セツルメント)に加わり、子どもたちに手作りの紙芝居を演じた。それが「どろぼうがっこう」などの優れた絵本を生み、絵本作家の道へと歩んだ。

「だるまちゃんとてんぐちゃん」に始まる「だるまちゃん」シリーズなど、おおらかでユーモラスな作風で幅広い層に愛された。自然科学の専門知識を基に、楽しみながら科学に親しめる子ども向け科学絵本も先駆的に手掛け、「かわ」「宇宙」など数多く刊行した。

73年に退社。児童文化の研究を一層深め、消えゆく子どもの遊びや民話などを各地で調査、採集して「伝承遊び考」などの書籍にまとめた。他の代表作に「からすのパンやさん」「だむのおじさんたち」「はははのはなし」など。

「遊びの四季」で日本エッセイスト・クラブ賞。2008年菊池寛賞。他にサンケイ児童出版文化賞大賞など受賞多数。

14年に福井新聞文化賞を受賞。13年に故郷福井県越前市に「かこさとし ふるさと絵本館」が開館した。

情報源:絵本作家の加古里子さん死去(福井新聞ONLINE) – Yahoo!ニュース

情報源:絵本作家の加古里子さん死去 越前市出身92歳、「だるまちゃん」 | 社会 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE


 

お知らせ | かこさとし 公式webサイト
お知らせ | かこさとし 公式webサイト

加古里子(かこさとし・本名 中島哲)儀は、2018年5月2日92歳で永眠いたしました。
ここに生前の御厚誼に感謝し謹んでご報告申し上げます。
故人の意向により親族のみで自宅にて葬儀を執り行いました。
お香典、お花等は固く辞退申し上げます。

偲ぶ会等につきましては、偕成社様・小峰書店様・福音館書店様の3社合同主催で開催予定です。詳細が決まりましたら、あらためてご案内致します。

この9年あまり持病の加療をしながらも、皆様のお陰で92歳まで生涯現役で創作活動を続けられましたことを感謝しております。

多くのお手紙、応援をいただき、『からすのパンやさん』の続編や『だるまちゃんシリーズ』新作、また92歳を記念しての『遊びの四季』『過去六年間を顧みて』を出版できましたことを加古は大変喜んでおりました。

いただいたお手紙にお返事が滞ってしまいましたことを気にかけ、亡くなる前日までファンレターの読み上げを聞き、仕事のことを口にしておりました。

引き続き当ホームページでは、加古関連のご紹介を続けてまいります。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

加古総合研究所

情報源:お知らせ | かこさとし 公式webサイト


お悔やみ申し上げます。