ゲームの「ルートボックス(ガチャ)」はベルギーでは違法 – GIGAZINE

日本でも違法にしようや。


日本のスマートフォン向けゲームなどでは当たり前のように実装されている「ガチャ」は、実際に購入するまで何がゲットできるかわからないというゲーム内アイテム。中にはこの「ガチャ」に700万円以上を費やしている人もいるのですが、海外のPCゲームやコンソール向けゲームでも「ルートボックス」という名で同様のシステムが実装されており、Appleがルートボックス対策で「ガチャの確率開示」を義務化するなど大きな問題となっています。そんな中、ベルギーでは一部のゲームに実装されているルートボックスは違法であると認定されたことが報じられています。

Video game loot boxes are now considered criminal gambling in Belgium | Ars Technica
https://arstechnica.com/gaming/2018/04/video-game-loot-boxes-are-now-considered-criminal-gambling-in-belgium/

Belgium defines video game loot boxes as illegal gambling – The Verge
https://www.theverge.com/2018/4/25/17280440/belgium-video-game-loot-boxes-illegal-gambling

ベルギーのクーン・ヘーンス法務大臣およびベルギー賭博委員会が、ランダムにゲーム内アイテムをゲットできるルートボックスを提供する「Overwatch」「FIFA 18」「Counter Strike:Global Offensive」の3つのゲームは「偶然のゲーム」であるとみなし、今後パブリッシャーには賭博関連法のもと罰金および刑罰が科せられる可能性があることを発表しました。「偶然のゲーム」の定義は「ゲーム内に『賭けが損益につながる可能性のある要素』があり、偶然(可能性)がゲーム内で役割を果たしているもの」としています。ルートボックスがはじめに問題だと指摘された「Star Wars バトルフロント II」は、既にルートボックス周りに修正が加えられているため、「偶然のゲーム」には属さないと判断されたようです。

「偶然のゲーム」についての単純な定義以外にも、ヘーンス法務相は「プレイヤーが実際にどのような利益があるかを知らないまま、『ゲーム内でのアドバンテージになるから』とリアルマネーでゲーム内のルートボックスなどを購入してしまっている状況」に対して懸念を示しています。そして、ルートボックスを提供するゲームでは、ほとんどの場合どの程度の確率でゲーム内アイテムが入手できるのかが示されていない点も問題である、としています。

海外メディアのArs Technicaによると、「偶然のゲーム」とみなされた「Overwatch」「FIFA 18」「Counter Strike:Global Offensive」の3つはルートボックスを取り除かなければならず、ベルギーの賭博法に違反しているとして最大80万ユーロ(約1億円)の罰金および懲役5年の刑罰が科せられる可能性があります。さらに、未成年者が関与している場合は罰を2倍にすることもできるとのことなので、より重い罰金および刑罰となることもあり得ます。

Star Wars バトルフロント IIのルートボックス問題が表面化したのち、ルートボックスについて真剣に議論を始めた国のひとつがベルギーでした。同じヨーロッパのオランダでもルートボックスが賭博法違反行為であると認定されており、一部の国ではさっそく対策が講じられるようになっています。

情報源:ゲームの「ルートボックス(ガチャ)」はベルギーでは違法 – GIGAZINE


まぁ、リアルのカプセルトイも違法になるかもしれないが。