衣笠さんCM出演のアートネイチャー「会社のターニングポイントに大きな力与えてくれた」 : スポーツ報知

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プロ野球・広島で活躍した衣笠祥雄さんが23日に上行結腸がんのため71歳で亡くなったのを受け、衣笠さんがCM出演していたかつらメーカー「アートネイチャー」(東京都渋谷区)は「会社のターニングポイントにおいて、大きな力を与えてくれました」と死を悼んだ。

現役時代の1984年から「アートネイチャー」のCMに出演していた衣笠さん。同社広報部は「まさに衣笠さんのキャラクターが、うちの商品にピッタリでした」と振り返った。

衣笠さんが宣伝していたのはCM出演の前年、83年に同社が発表した人工毛「アートロン」。ユニホーム姿で雨に打たれながら素振りをしても髪形は自然なままなことをアピールするなど、複数のバージョンが作られた。当時は、かつらといえば人毛を使用したものがほとんどだっただけに、画期的な商品だった。同時に、同社にとっては勝負を賭けた商品でもあったという。90年には、同社の創立25周年を記念して制作されたCMに、ボクシングの具志堅用高氏らとともに出演した。

CMキャラクターとして白羽の矢が立ったのは、衣笠さんの「鉄人」ぶりが理由だった。当時、衣笠さんは71~82年のシーズンで12年連続全試合出場を果たし、それまでの王貞治氏(当時巨人)の11年連続を更新。その後も連続出場記録を続けていた。

「CMの中には衣笠さんの『丈夫で長持ち、僕はアートロンです』というセリフがあったのですが、これで商品の特長が実に分かりやすく、しかもリアルに視聴者に伝わったのだと考えています」(広報部)。当時、男性のかつらというのはそれほど一般的ではなかったそうだが、CM効果でポピュラーな存在に。しかも、現役のスポーツ選手が着用しているという点も「さわやかさ」を強調するのにつながったという。

同社では「アートロン」を機に人工毛へ一斉に切り替わり、それに重なるようにして売り上げも上昇カーブを描いたという。広報部では「かつらをポピュラーにすると同時に、会社のターニングポイントをCMという形で支えてくれたのが衣笠さんでした。感謝を伝えたいのと同時に、本当に残念です」と話していた。

衣笠さんがCM出演していた「アートロン」のパンフレット用広告(アートネイチャー提供)
衣笠さんがCM出演していた「アートロン」のパンフレット用広告(アートネイチャー提供)
84年、日本一を達成しファンの声援に応える衣笠祥雄さん
84年、日本一を達成しファンの声援に応える衣笠祥雄さん

情報源:衣笠さんCM出演のアートネイチャー「会社のターニングポイントに大きな力与えてくれた」(スポーツ報知) – Yahoo!ニュース

情報源:衣笠さんCM出演のアートネイチャー「会社のターニングポイントに大きな力与えてくれた」 : スポーツ報知


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