カラス「追い払い」より「捕獲」…専用おり増設 : 環境 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

へぇ・・・


富山市は、市街地のカラス対策について、追い払い重視から捕獲重視に切り替える。

今年度は前年度当初比で3倍にあたる2700万円の予算を計上し、捕獲専用のおりを増設。市民や観光客らが多く訪れる市中心部の富山城址公園などで鳴き声やふんの被害が続く中、捕獲の強化により数の減少を目指す。

「役所は何か対策をしているのか。もう長い間、カラスの基地のようになっている」。4月上旬、県庁前公園での散歩を日課にしている富山市安田町の男性(80)は苦り切った表情で話した。

ねぐらとなっている同公園を囲む木々や周辺の建物には日没頃、カラスが群れをなし、大きな鳴き声が響き渡る。「カラスの大群がいること以外はいい公園なんだけど……。小さな子供を連れた人は怖いだろうね」

市はこれまで、大きな破裂音を出したりハンドライトの光などを当てたりしてカラスの接近を防ぐ「追い払い」に重点を置いてきた。しかし、観光客や住民の通行量が多い富山城址公園と富山県庁前公園周辺がカラスのねぐらとなっている現状に変化はなく、歩道のあちこちにふんが落ち、悪臭を放つこともある。

一方で、効果を上げ始めたのが2006年度から始めていた捕獲作戦だった。市の調査によると、市内のカラス生息数は08年度の約9200羽から16年度には約3300羽に減少。市は追い払いより捕獲の方が効果が高いと判断し、捕獲作戦を強化することにした。

作戦の核になるのは専用の「おり」だ。木材と金網を組み合わせた高さ約3メートル、幅約4メートルのおりに、水や鶏肉などのエサと、おとりのカラス数羽を入れておく。上部の狭い入り口から入ると、羽ばたきを妨害する針金が垂れ下がっており、出られなくなる仕組みで、3月中に7基から10基に増設し、今年度中には12基まで増やす予定だ。すでに設置していた富山城址公園のほかに、中心部のビル屋上や県庁前公園にも増設した。

富山県も足並みをそろえ、今年度中に策定するカラス対策の新指針では従来の追い払い重視から捕獲重視へ転換する方針。県自然保護課は「カラスは小動物の死骸を食べて街をきれいに保つ役割も持っている。バランスを取りながら、対策を進めたい」としている。

情報源:カラス「追い払い」より「捕獲」…専用おり増設 : 環境 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)


ほぉ・・・