韓国のセウォル号惨事、救助は「できなかったのではなく、しなかった」の結論に、韓国ネットが憤慨|レコードチャイナ

分かっていた事だろ?


  • 9日、韓国・MBCはセウォル号沈没事件について、交信記録の分析結果を伝えた
  • 脱出案内もないことから「救助できなかったのではなく、しなかった」と指摘
  • 「国民は憤慨し、今も許せずにいる」など、批判や真相究明への声が相次いだ

9日、韓国・MBCは約4年前に起きたセウォル号沈没惨事について、当時の海洋警察の交信記録を分析し、「救助できなかったのではなく、しなかった」と伝えた。写真はセウォル号沈没に関する韓国メディアの報道。
9日、韓国・MBCは約4年前に起きたセウォル号沈没惨事について、当時の海洋警察の交信記録を分析し、「救助できなかったのではなく、しなかった」と伝えた。写真はセウォル号沈没に関する韓国メディアの報道。

2018年4月9日、韓国・MBCは約4年前に起きたセウォル号沈没惨事について、当時の海洋警察の交信記録を分析し、「救助できなかったのではなく、しなかった」と伝えた。

MBCの分析結果によると、14年4月16日午前8時48分にセウォル号は沈み始めた。空中には海洋警察の哨戒機とヘリコプター、海上には123警備艇が駆けつけたものの、セウォル号との交信を試みた人はいなかったという。ところがキム・ギョンイル123艇長は海洋警察状況室の「(セウォル号と)交信しているか」との問い掛けに、「現在、交信できずにいる」と述べ、まるで「交信を試みたもののつながらなかった」かのように報告したという。

またMBCは「脱出案内放送や船内に侵入しての救助活動も全く行われなかった」としている。すでに船外に脱出していた乗客をヘリコプターや艦艇に移すのみだったという。しばらくして管轄の海洋警察署長が出した最初の指示は詳しい救助計画ではなく「頑張れ」だった。海洋警察指揮部の指示も「脱出させよ」ではなく「動揺しないよう落ち着かせて」だったとのこと。

これについて、チン・ギョジュン海軍SSU予備役大佐は「救助された人たちを救助したようなもの。100人を救える作戦を行うべきで、1人を救える作戦を行ってはいけない」と指摘した。パク・ヨンデセウォル号国民調査委員会常任研究員も「海洋警察が船内の把握も船内への侵入も脱出命令もしないというのは、構造が存在しないということ。無能だったのではなく、やらなかったということ」と述べたとのこと。

さらに海洋警察は約10日後に記者会見を自ら開き、「脱出命令をした」と主張したという。

最後に記事は「なぜ船内への侵入や脱出案内放送をしなかったのか、なぜうその会見を開いたのか」との疑問を確かめるため、疑惑の出発点であり救助の責任者の中で唯一刑事処罰を受けたキム・ギョンイル123艇長の元を訪ねたというが、返ってきた答えは「誰が(会見で)うそをついた?いつ?全く分からない」だったと伝えている。

この報道は韓国のネットユーザーの間で大きな注目を集めており、コメントには「悔し過ぎる死だ。徹底的に捜査してほしい」「4年が過ぎたけど、今からでも確実に明らかにしなければならない。そうすれば犠牲になった子どもたちを少しでも癒せるだろう」「沈没原因は?救助しなかった理由は?」など真相究明を求める声が相次いだ。

また「海洋警察は歴史上で最も恥ずかしい集団。いつか必ずあの日を後悔する日がくる」「国民の90%が『救助しなかった』と考えている」「セウォル号は虐殺事件だった」「救助できなかったのではなく、しなかったから国民は憤慨し、今も許せずにいる」などと海洋警察に対する厳しい批判の声や、「救助しなかったのではなく、接近できないよう何者かに妨害されていたんだ」と主張する声も見られた。(翻訳・編集/堂本)

情報源:韓国のセウォル号惨事、救助は「できなかったのではなく、しなかった」の結論に、韓国ネットが憤慨|レコードチャイナ


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