高3の英語力「話す」「書く」 目標の20%以下 文科省調査

高3の英語力「話す」「書く」 目標の20%以下 文科省調査 | NHKニュース

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高校生の英語力を調べた結果、苦手とされる話す力と書く力は、目標とする英検準2級程度に到達している割合が20%以下にとどまることが文部科学省の調べでわかりました。専門家は「英語教育の再検証が必要だ」と指摘しています。

この調査は、高校生の英語の「聞く・読む・書く・話す」の4つの力を測るため行われ、全国の国公立の高校3年生およそ6万人が対象となりました。

その結果、目標とされる英検準2級程度の力がある生徒の割合は、「聞く」が33.6%、「読む」が33.5%、「書く」が19.7%、「話す」が12.9%でした。

文部科学省はこの水準に達する生徒の割合を50%にする目標を立てていますが、いずれも届きませんでした。中でも、日本人が苦手とする話す力は最も低く、0点だった生徒の割合も前回の調査より3.9ポイント高い18.8%でした。

英語教育に詳しい立教大学の鳥飼玖美子名誉教授は「英語力の土台となるのが読む力だ。それによって語彙・表現を覚え、聞いたり書いたり話したりすることができるようになる。今は読むという地道な努力がおろそかになってきている。30年近く『話せる英語』を目標にしながら成果が出ていないのなら、もう一度、再検証すべき時期に来ているのではないか」と指摘しています。

ネットで外国人講師とやり取りも

課題が浮き彫りになった話す力と書く力。3年後に始まる大学入試では、この2つの力が新たに問われることになります。

大手予備校の「YーSAPIX」では、今年度から新たな授業として、インターネット上で生徒が外国人講師と英会話の練習をしたり、書いた文章を添削したりしてもらう取り組みを始めました。

男子生徒は「たまに言葉に詰まってしまい、緊張しました。単語の量も少なく、文法もわからないことが多いので、英語を話すことはいちばん苦手です」と話していました。

また、女子生徒は「もっと基本の英語から固めていかないといけないと思いました。ちょうど自分たちの世代が新しい大学入試の1回目になるので、不安しかないです」と話していました。

情報源:高3の英語力「話す」「書く」 目標の20%以下 文科省調査 | NHKニュース


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