へぇ・・・
もちもち生地とチーズたっぷりの「マルゲリータ」沖縄ファミリーマート(那覇市、野﨑真人社長)がコンビニ店内で焼きたてのピザを販売し、人気を集めている。250℃で予熱した専用オーブンで、注文を受けてから約1分半で焼き上げるピザは、外はサクッと中はもっちりだ。昨年10月スタート、2月末までに10店舗で提供。今後はリニューアルを含めた新店舗での導入を進め、18年度で30~40店舗まで広げる見通しだ。
同社商品部デリカ・食品課課長代理の稲福直哉さんは「フライドチキンとファミカフェにつぐ、沖縄から全国に発展するサービスにしたい」と意気込む。
◆フライドチキンもファミカフェも!
沖縄ファミリーマートは、フライドチキンと挽きたてコーヒーのファミカフェを県内でヒットさせて、全国展開へと成長させた「実績」がある。専門店でしか味わえなかった本格的な商品を、低料金で気軽に1本・1杯から購入できる仕組みが購買者の心をつかんだ。稲福さんは「新しい商品、新しい販売方法に挑戦を続ける沖縄ファミマの精神がヒットを生んだ」と振り返る。
実は焼きたてピザは昨年、東京の一部店舗でお試し販売したが、反応はいまいちだった。プロジェクトの継続は困難にみえたがファミリーマート本部は、チキンやコロッケなどファストフード(FF)の売り上げが高く、フライドチキンで実績のある沖縄ファミリーマートに期待を寄せて相談した。
焼きたてピザのブームを生み出せるか―。沖縄ファミリーマートは、好調なFF売り上げやアメリカの影響でピザが身近にある沖縄の食文化を検討し、商品化への挑戦を決めた。ただ、稲福さんはそれだけじゃないと笑う。「何よりも、いつでも焼きたてのピザが食べられるコンビニっておもしろいでしょう。コンビニには驚きが必要なんです」
◆ヒットするための秘策は2つ!
沖縄ファミリーマートが工夫したのは、発光ダイオード(LED)パネルと商品開発の2点だ。
メニュー表がないコンビニでは、来店者は弁当やフライドチキンなど実際の商品を手に取って見ることで、食欲をそそられる。実物を手に取れない焼きたてピザは、誰もが目に入る大型のLEDパネルをカウンターの背後に設置し、シズル感のある写真で視覚に訴えた。3月9日にリニューアルオープンするレグザリウボウ店はさらに一歩進め、デジタルサイネージで訴求する。
また、ツナチーズなど沖縄県民の好みに合わせた商品開発も努めた。ピザを製造する大手製粉会社の担当者は当初、ツナチーズの発想に驚いたが、「お中元やお歳暮でツナ缶を贈る沖縄ならでは」と納得。他のピザも味付けなど工夫しているという。
◆家族一緒に食べています
販売中のピザはマルゲリータ(ホール、ハンド)、ミート、チーズベーコン(ホールのみ)、ツナチーズ、たっぷりミート(ハンドのみ)の6アイテム。一番人気はシンプルなマルゲリータで、直径22センチのホールが好評だという。交通量の多い道路に面したロードサイド店よりも住宅地の店舗が売り上げ好調で、「家族一緒で食べている傾向がみえる。全国を見据えつつ、県内展開もこれからが本番」と稲福さんは手応えを感じている。
焼きたてピザが買えるのは港川小学校前、与儀二丁目、那覇久茂地二丁目、城間二丁目、読谷大湾東、沖縄北インター前、美里大通り、うるま喜屋武、糸満ロータリー、コンフォート泊の10店舗。
情報源:コンビニで熱々、焼きたてピザ? 沖縄ファミマ、全国展開目指して挑戦中 | ウェブマガジンWコラム記事 | 沖縄タイムス+プラス
ほぉ・・・