国会中継「パチンコ」グレーゾーンで大盛況? 「三店方式」「くぎ問題」攻撃の手緩めない”野党議員”に数で勝る”与党議員” | ギャンブルジャーナル | ビジネスジャーナル

野党はパチンコ叩いていいのかい?


最近では、安倍晋三内閣総理大臣がからむ「森友学園問題」が大きな注目を集める国会中継。政治家のスキャンダルや不祥事を追求する舞台として大きな盛り上がりを見せている。

そんな国会中継では「パチンコ」に関わる問題点も多く取り上げられているようだ。今年2月、希望の党・大西健介衆議院議員は「パチンコと賭博の違い」について見解を求め、業界のグレーゾーン「三店方式」に関しても質疑を行った。

また同月、民進党・真山勇一参議院議員は「パチンコとギャンブルの定義」に関する質問主意書に対し答弁が行われ、真山議員は「パチンコをギャンブルとみなしているかどうか」と質問。それに対し政府は「ギャンブル等依存症対策の対象となるのは、公営競技、ぱちんこ等の射幸行為」と説明したのであった。

さまざまな議員からの鋭い質問に政府はタジタジのようだが、その中でも深く切り込む議員といえば、立憲民主党所属の高井崇志衆議院議員だ。深刻化している「業界の問題」を徹底的に追及する議員として知られている。

「過去に高井議員は『遊技くぎ問題』や『三店方式』など鋭い質問を行っていましたね。話題を呼んだ『くぎ問題』の争点は、『検定機(国から認可された機械)』と『ホール設置後の機械』に性能の差があることです。本来であれば、検定機の性能を変えずにホールは稼働させなければなりません。

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そのことに関し、高井議員は『調査の結果において検定機と同じ性能の遊技機が1台も発見されなかった』と政府に報告。それに対し『極めて問題』と答弁しました。
結果的にパチンコを管轄する警察庁が、ホール団体に『検定機と異なる性能の遊技機』を回収するよう協力要請するまでに至ったのです。高井議員の発言だけでないと思いますが、少なからず影響はあったでしょうね」(記者)

数々の問題点を取り上げる野党を「パフォーマンス」と捉える人は多いが、業界のクリーン化を目指す意味ではこのような指摘は重要になってくるだろう。

かたや与党では、パチンコ擁護派の議員が目立つ状況。パチンコの合法化を目指す業界団体「パチンコチェーンストア協会」には野党議員が若干名いるものの、半数以上を自民党議員が占めている。

また、換金の法制化、換金税の導入提案を行う「時代に適した風営法を求める議員連盟」は自民党のみの議員で構成されるなど、擁護する与党議員の多さは明らかである。

果たして数で勝る与党はパチンコ業界を守ることができるか。野党の「猛追」はこれからも続くだろう。
(文=編集部)

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