永瀬拓矢七段を下して準々決勝で藤井聡太四段との対戦が決まった佐藤天彦名人

佐藤天彦名人「結果を求めて」準々決勝は藤井四段と

藤井四段と対局中。


第11回朝日杯将棋オープン戦の本戦1回戦、佐藤天彦(あまひこ)名人(29)と永瀬拓矢七段(25)の対局が14日、名古屋市東区の東桜(ひがしさくら)会館で指され、佐藤名人が156手で勝って8強入りを果たした。準々決勝で、藤井四段と対戦することが決まった。

2手目を指す佐藤天彦名人。対戦相手は永瀬拓矢七段=名古屋市
2手目を指す佐藤天彦名人。対戦相手は永瀬拓矢七段=名古屋市

午前9時半、対局に先立ち、先後を決める「振り駒」が行われた。担当は、記録係を務める石川優太三段(23)。石川三段は三重県川越町出身、森信雄七段門下。「と金」が3枚出て、先手番は永瀬七段に決まった。

午前10時、対局開始。将棋ファンが見守る公開対局だが、シーンと静まりかえった空気は、将棋会館の対局室で感じているのと同質のもの。今回の舞台となった東桜会館は1階で対局を行い、2階のホールで大盤解説会を開いた。日本将棋連盟常務理事として現地入りした鈴木大介九段(43)は「広くて、新しくて素晴らしい会場」と感謝していた。

初手を指す永瀬拓矢七段。対戦相手は佐藤天彦七段=名古屋市
初手を指す永瀬拓矢七段。対戦相手は佐藤天彦七段=名古屋市

戦型は、相居飛車の力戦型に。序盤戦について、大盤解説会に登場した木村一基九段(44)は「後手番の佐藤名人の指し手に工夫を感じます」と感嘆。続いて登壇した鈴木九段も「後手が主導権を握っているかな」と評した。

三番目に登場した杉本昌隆七段(49)は「佐藤名人は超一流ですし、永瀬さんは勝率が高い関東の若手の代表格で、棋王戦の挑戦も間近に控えている。プロが見たいカードです」と説明。

ログイン前の続き中盤で、木村九段が「永瀬七段が快調に攻めているように見えます」と述べた局面もあった。ただし、終局後に、両対局者に尋ねると、二人とも「難しいと思っていました」。

途中図(80手目△3五銀まで)
途中図(80手目△3五銀まで)

途中図(80手目△3五銀)は、感想戦で両対局者が検討した局面の一つ。以下、本譜は▲2二と△同玉▲3三歩△同桂▲同桂成△同銀▲5五角。角を入手して、3三の地点で精算して▲5五角と据える攻め筋を、永瀬七段が選択した。感想戦で検討されたのは、▲3二と△同金▲5三桂成の変化。以下、△1三角▲8八玉△5二歩が示された。以下、▲同成桂△5一歩▲4二銀△2二玉▲3三歩の変化は、「嫌ですね」と佐藤名人。

そこから30手ほど進んだ局面について、永瀬七段に質問すると、「あそこは、もう、いかに延命するか、と思っていました」。ただし、永瀬七段は勝負を投げ出さず、粘り強く指す。「根性、執念を感じますね。あきらめないことが大切。『この人には簡単には勝てない』と思わせることが大事なんです」と木村九段。

終了図(156手目△8八銀まで)
終了図(156手目△8八銀まで)

頑張り抜いた永瀬七段だが、午後0時半、156手で投了。終了図では、先手は攻防ともに見込みが無い。

終局直後、大盤解説会に登場した佐藤名人は「自信は無かった。(136手目の△2四銀引で)馬に銀を当てたところで優勢かな?と思った」と述べた。次の対局の藤井聡太四段戦についての意気込みを問われると、「藤井四段は(ここ名古屋が)地元ですし、応援も集まると思います。僕は僕なりに力を出して、結果を求めていけたら、と思います」と応じた。

敗れた永瀬七段は「途中から内容が悪くなって、指しているだけになってしまった。力不足を痛感した」と謙虚に話した。

永瀬七段の粘り強さと、それを受け止めてみせる佐藤名人の力強さ、懐の深さを感じた一局だった。(佐藤圭司)

情報源:永瀬七段の粘り・佐藤名人の力強さ…懐の深さ感じた一局:朝日新聞デジタル


藤井聡太四段(15)の準々決勝の相手が佐藤天彦名人(29)と決まった。

14日午前10時から名古屋市東区「東桜会館」で行われた第11期朝日杯オープン戦1回戦で佐藤名人が156手の熱戦の末、永瀬拓矢七段を下した。

同じ10時から同所で行われていた1回戦で藤井四段は、澤田真吾六段に快勝。午後2時開始予定の準々決勝では、時の名人と、愛知県瀬戸市出身で地元期待の将来の名人候補が激突する。

佐藤名人は、「藤井さんの地元で応援も多く大変だと思うが、僕は僕なりに力を出して結果を求めていきたい」と、第一人者らしく抱負を口にしていた。

永瀬拓矢七段を下して準々決勝で藤井聡太四段との対戦が決まった佐藤天彦名人
永瀬拓矢七段を下して準々決勝で藤井聡太四段との対戦が決まった佐藤天彦名人

情報源:佐藤天彦名人「結果を求めて」準々決勝は藤井四段と (日刊スポーツ) – Yahoo!ニュース

情報源:佐藤天彦名人「結果を求めて」準々決勝は藤井四段と – 社会 : 日刊スポーツ



藤井四段は勝てるかな・・・?

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