決まったか・・・
政府は、将棋で前人未到の「永世七冠」達成を果たした羽生善治氏と囲碁で2度の七冠独占を達成した井山裕太氏に国民栄誉賞を授与することを決定し、5日開かれた閣議で報告しました。
将棋の羽生善治氏は、先月、通算7期目となる竜王のタイトルを獲得して永世竜王の資格を得て、現在7つある将棋の永世称号の資格をすべて獲得し、前人未到の「永世七冠」達成を果たしました。
また囲碁の井山裕太氏は、去年10月に、名人のタイトルを奪い、自身、2度目となる七冠独占を果たし、囲碁、将棋を通じて、初めて、七大タイトルを2度にわたって独占する快挙を達成しました。
これを受けて、安倍総理大臣は、羽生氏と井山氏の両氏に国民栄誉賞を授与することを決定し、5日開かれた閣議で報告しました。両氏に対し国民栄誉賞を授与する表彰式は、来月13日に行うとしています。
菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、「両氏は将棋界・囲碁界をけん引する棋士の第一人者で、歴史に刻まれる偉業を達成した。多くの国民に夢と感動を、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった」と述べました。
国民栄誉賞の個人としての受賞は、24人目と25人目で、将棋と囲碁の棋士としては初めてです。
羽生氏と井山氏の2人は、将棋界と囲碁界で史上初めて、七大タイトルを独占する「七冠」を達成したことを受けて、羽生氏が平成8年に、井山氏が去年、それぞれ総理大臣顕彰を贈られており、国民栄誉賞と総理大臣顕彰の両方を受賞する初めてのケースになります。
情報源:羽生氏と井山氏に国民栄誉賞の授与決定 | NHKニュース
本日、羽生善治竜王の国民栄誉賞の受賞が決定いたしました。
また、受賞決定について羽生竜王本人のコメント、佐藤康光日本将棋連盟会長、森内俊之専務理事、谷川浩司九段、藤井聡太四段のお祝いコメントは以下の通りです。本人のコメント
■羽生善治竜王
大変に名誉ある賞を頂き、驚きと共に身が引き締まる思いです。将棋界の先人の方々が長年に渡って築いて来られた歴史の継承が有ったからこその選考と受け止めています。また、現在進行形で囲碁の進化と記録を作り続けている井山さんと同時の発表に縁を感じました。私も井山さんの独創性溢れる棋風にあやかりたいです。今後も協力をして伝統文化の世界を発展させ、時代を担う世代にも伝えて行ければと思っています。棋士の道は途方もなく長いので今回の受賞は今後の道のりへの激励も含まれていると考えています。いつも温かく応援し、見守って頂いているフアンの皆様に厚く御礼申し上げます。お祝いコメント
■佐藤康光 日本将棋連盟会長・九段
この度の羽生さんの国民栄誉賞の受賞、心よりお祝いを申し上げます。前人未到の「永世七冠」達成をはじめ群を抜いた数々の実績、将棋界の枠を超えた積極的な活動が受賞につながったと思います。将棋界にとりましても大変名誉なことです。また、囲碁の井山さんも同じく受賞との事、誠におめでとうございます。世代は違えど、偉大なるお二人の更なるご活躍をお祈りいたします。■森内俊之 日本将棋連盟専務理事・九段
国民栄誉賞受賞まことにおめでとうございます。これまでの実績と貢献が社会的にも評価され、棋士の一人として嬉しく思います。今後も、将棋界の代表として、伝統文化の担い手として、益々ご活躍されることをお祈りしています。
■谷川浩司 九段
羽生竜王の将棋での実績のみならず、将棋への真摯な姿勢、飾らない人柄、そして将棋界の枠を超えた活躍が認められたと思います。国民栄誉賞は将棋界にとっても大きな名誉です。心より御祝い申し上げます。
■藤井聡太 四段
国民栄誉賞の受賞、誠におめでとうございます。羽生先生の探究心やチャレンジ精神溢れる姿にいつも感動をいただいています。永世七冠の獲得という偉業に続き、この度の受賞に心よりお祝い申し上げます。
おめでとうございます。