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62年10カ月の現役生活から引退 将棋会館で記者会見
先月の対局に敗れ、62年10カ月の現役生活を引退した将棋の加藤一二三(ひふみ)九段(77)が30日、東京都渋谷区の将棋会館で記者会見に臨み、「今はすっきりした気持ち」と晴れやかな表情で語った。
加藤九段は1954年に14歳でプロ棋士(四段)になり、18歳の時に順位戦で最上位のクラスに当たるA級に昇級。名人、王将各1期などタイトルを通算8期獲得した。先月20日、竜王戦6組昇級者決定戦で高野智史四段(23)に敗れ、規定により引退が決まった。77歳5カ月まで現役だったのは最年長記録で、最年長勝利記録も更新した。通算1324勝は歴代3位。
思い出の対局として、82年の名人戦七番勝負で指し直しが3回あり、異例の”十番勝負”となった最終局を挙げた。中原誠十六世名人から名人位を奪取し、「95%負けている将棋を逆転で勝った。(キリスト教の)洗礼を受けたこともあって、神様のお恵みだと思っている。終局直前に『あっ、そうか』と叫んだことを覚えている」。
藤井聡太四段(14)については「秀才型の天才。今のところ彼には欠点がない。私の引退を『寂しい』と言ってくれたので、ほろっときた」と話した。
「ひふみん」の愛称でテレビでも人気を得ていることには「感謝の気持ちを示したい」と心境を語った。また、6月23日付で仙台白百合女子大(仙台市)の客員教授に就任したことも明らかにした。【山村英樹】
情報源: 加藤一二三九段:思い出対局「名人位奪取の82年最終局」
ふむ・・・