藤井四段 歴代最多に並ぶ28連勝かけ対局 | NHKニュース

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藤井四段 歴代最多に並ぶ28連勝かけ対局

史上最年少で将棋のプロ棋士となったあと公式戦で一度も負けずに連勝を続けている中学3年生の藤井聡太四段が21日、大阪で歴代最多に並ぶ28連勝をかけた対局に臨んでいます。

藤井聡太四段は去年10月に史上最年少の14歳2か月でプロ棋士となったあと公式戦で一度も負けることなく勝ち続け、今月17日の対局で連勝記録を「27」まで伸ばしています。

藤井四段は21日、大阪の関西将棋会館で王将戦の予選に臨み、午前10時から澤田真吾六段と対局しています。藤井四段は大勢の報道陣が見守る中、対局が始まる20分ほど前にスーツ姿にリュックサックを背負って対局室に入り、扇子を手元に置くと、将棋盤をじっと見つめて対局開始を待ちました。順番を決める「振り駒」では藤井四段が先手と決まり、対局が始まると集中した様子で臨んでいました。

藤井四段は21日の対局に勝てば28連勝となり、30年前の昭和62年に神谷広志八段が達成した最多連勝記録に並びます。藤井四段と澤田六段の対局は今月2日に続いて2回目で、藤井四段は17日の対局のあと「前回苦戦した相手なので、記録は意識せずに気負わず臨み、思いっきりぶつかっていきたい」と話していました。

対局は21日夕方から夜にかけて続く見通しです。

将棋歴と連勝の軌跡

藤井四段は愛知県瀬戸市で生まれ、5歳のとき祖母から将棋盤を買ってもらったのをきっかけに、祖父に教わりながら将棋を覚えました。

その後、将棋教室に通うようになり、小学4年生のとき杉本昌隆七段に弟子入りしました。杉本七段によりますと、藤井四段は最初の対局でいきなり杉本七段に勝ち、杉本七段はプロの常識や従来の概念にとらわれずに才能を伸ばすよう心がけたということです。

こうして力をつけた藤井四段はプロ棋士を養成する「新進棋士奨励会」で頭角を現し、史上最年少の13歳2か月で三段に昇段しました。そして、プロ棋士になるための最後の関門、三段リーグを1位で勝ち抜いて四段への昇段を決め、加藤一二三九段が持っていた14歳7か月の最年少記録を62年ぶりに塗り替えて去年10月、14歳2か月でプロ棋士となりました。

その後、12月のデビュー戦では現役最年長の加藤九段と戦い、14歳と当時76歳による年齢差が62歳の対局が話題になりました。この対局で加藤九段を破るとその後も勝利を重ね、中学3年生になったばかりのことし4月、連勝を「11」に伸ばしてデビュー戦からの連勝の新記録を達成しました。

タイトル戦の挑戦者を決める対局でも順調に勝ち進み、先月25日には竜王戦の挑戦者を決める「決勝トーナメント」への進出を決め、今月2日には同じ局面が4回繰り返される「千日手」のあと指し直しとなった対局を激戦の末に制して、棋王戦の挑戦者を決めるトーナメントへの進出を決めています。

持ち時間の異なる対局にも柔軟に対応し、今月7日には持ち時間が20分と短い「早指し」の対局に3回臨んで全勝した一方で、15日には持ち時間が6時間あり深夜に及んだ対局を制しました。

連勝を伸ばすたびに注目が高まり、公式グッズの扇子やクリアファイルがすぐに売り切れたり、対局の休憩中に食べる食事のメニューが話題になったりしています。

情報源: 藤井四段 歴代最多に並ぶ28連勝かけ対局 | NHKニュース

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