「スマホ禁止」で意外な最新事情 将棋界の電子機器「NO」決断に波紋も

どうすればいいのかね・・・

日本将棋連盟が12月14日から対局室にスマートフォン(スマホ)など電子機器の持ち込みを禁止する措置に波紋が広がっている。日本ではコンサート会場や機密情報を扱う企業で持ち込みを制限することが多いが、最近では持ち込み解禁に舵を切るケースも相次いでいる。「スマ禁」をめぐる最新事情を探った。

将棋連盟が禁止措置を決めた背景には、コンピューターソフトの急速な性能向上がある。一部棋士からは「対局相手が離席し、ソフトの力を借りて(将棋を)指していることも考えられる」などと規制を求める声が上がっていた。

電子機器の使用が発覚すれば「除名を含む処分の対象となる」といい、連盟の危機感は強い。

競馬界では、禁止された通信を行い、ペナルティーを科されたケースも出ている。丸山元気騎手(26)が騎乗終了後、中山競馬場の調整ルームで携帯電話を使用。他レース優勝馬の関係者に祝福メールを送信したとして、10月8日~11日6日(30日間)まで騎乗停止となった。

日本中央競馬会(JRA)は騎手が調整ルームで外部と通信することを公正確保の観点から禁じている。JRAによると、この規定は八百長行為などを未然に防ぐためでもあり、「騎手が故意に負けるような行為を外部から指示されるといった圧力を排除する意味がある」という。

日本のライブ会場でもスマホの使用は制限されることがほとんどで、主催者側はスマホでの撮影、録音行為に神経をとがらせている。

アーティストの肖像権やCD売り上げへの影響を考えての措置とみられるが、海外のアーティストでは撮影を認める例も増えている。

日本国内では今年5月、人気歌手の浜崎あゆみ(38)が全国ツアーで、観客の写真撮影を一部楽曲で解禁して話題を呼んだ。

ファンが撮った写真は次々とネットへ。「感動を共有できた」との反応は多く、主催者サイドにとっては宣伝効果は大きかったようだ。こうした動きは今後さらに広がっていく可能性もある。

一昔前は情報漏洩(ろうえい)などの恐れから、スマホ持ち込みに神経をとがらせていた企業各社も対応を変えつつあるという。

ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「これまでは私物のスマホからデータが持ち込まれ、会社のパソコンがウイルス感染するケースも多かった。今は個人所有のスマホなどの端末を業務に利用する『BYOD(Bring Your Own Device=私的デバイスの活用)』という考え方が広まったことを背景に、会社側が(管理機能を施した上で)端末を社員に貸与する動きも加速している」と説明する。

ただ、ウイルス感染による情報流出の脅威は消えたわけではなく、利便性とセキュリティー対策との攻防は続いていると井上氏はいう。

実際、BYODを禁止する企業は少なくないようだ。総務省の『情報通信白書』(2013年版)によると、BYODを認めている企業はわずか17%。ただ、3割以上の企業は一部従業員が私物端末を業務に利用していると回答しており、企業がBYODを公式に認めることを躊躇している傾向もみてとれる。

さまざまな機能を有し機能性の向上がめざましいスマホ。その利用をめぐって日本社会の模索が続いている。

どうしたもんか・・・