あわせて41歳は最年少タイ記録
2023/08/14 23:21
将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)への挑戦者決定三番勝負第2局が8月14日に行われ、伊藤匠六段(20)が永瀬拓矢王座(30)に146手で勝利した。この結果、三番勝負を2連勝した伊藤六段が自身初となるタイトル挑戦が決定。今期の竜王戦七番勝負は藤井竜王と伊藤六段による“同学年対決”で争われる。
20歳の伊藤六段が、21歳同学年の藤井竜王への挑戦を決めた。伊藤六段は、今期5組優勝から本戦トーナメントに参戦。前期挑戦者の広瀬章人八段(36)ら強豪棋士を次々に破り、永瀬王座との挑戦者決定三番勝負に挑んだ。第1局で勝利した勢いそのままに第2局を迎えると、角換わりの出だしから後手番で右玉を志向。繊細な駆け引きを経て難解な中盤戦へと展開した。
堅い囲いと方針の立てやすさから、わずかに永瀬王座がペースを握っていると見られていたが、白熱の終盤戦では千日手の順が現れる場面もあった。しかし、両者は攻めを模索。伊藤六段がそこから巻き返しを図り、寄せ合いとなった。一進一退の大熱戦で最後に抜け出したのは伊藤六段。白熱の最終盤を制し、大きな白星を手にした。
この結果、伊藤六段にとって自身初となるタイトル挑戦が決定。終局後には「今日の将棋がかなり際どく、まだ実感は湧かないというところが正直なところです」と語った。2020年10月のプロ入りから2年10カ月で手にしたビッグタイトルへの挑戦権。5組優勝者が挑戦者となるのは史上初の快挙で、伊藤六段はこの勝利で七段への昇段も決めた。向かうは同学年ながら、現在の将棋界をけん引するスーパースター・藤井竜王だ。伊藤六段は、「大変強い方なのでなんとか番勝負を盛り上げられるように頑張りたい」とコメントしていた。
藤井竜王にとっても初となる“同学年対決”を制するのはどちらか。第36期竜王戦七番勝負は10月6日に東京都渋谷区の「セルリアンタワー能楽堂」で開幕する。
<第36期竜王戦七番勝負スケジュール>
第1局 10月6・7日(金・土)東京都渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」
第2局 10月17・18日(火・水)京都市「仁和寺」
第3局 10月25・26日(水・木)福岡県北九州市「旧安川邸」
第4局 11月10・11日(金・土)北海道小樽市「銀鱗荘」
第5局 11月27・28日(月・火)香川県琴平町「ことひら温泉 琴参閣」
第6局 12月6・7日(水・木)秋田県大仙市「旧本郷家住宅」
第7局 12月13・14日(水・木)山梨県甲府市「常磐ホテル」◆伊藤 匠(いとう・たくみ) 2002年10月10日、東京都世田谷区出身。2020年10月に17歳で四段昇段。2021年に新人王戦で優勝を飾り、将棋大賞の新人賞、勝率一位賞を獲得した。得意戦法は相掛かり。通算成績は107勝30敗、勝率は0.781。プロ野球・中日ドラゴンズのファン。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
2023年8月14日23時0分
藤井聡太竜王(名人・王位・叡王・棋王・王将・棋聖=21)への挑戦者を決める、将棋の第36期竜王戦挑戦者決定3番勝負第2局、永瀬拓矢王座(30)対伊藤匠六段(20)戦が14日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた。対局は後手の伊藤が劣勢をはね返して、連勝。タイトル戦初出場を決めた。同時に竜王挑戦の条件を満たして、七段に昇段した。7番勝負第1局は10月6、7日、東京都渋谷区で開催される。
同学年の藤井が待ち構えるタイトル戦という大舞台へ、伊藤がやっと上がってきた。2016年(平28)10月、14歳2カ月の史上最年少プロデビューから遅れること4年、当時すでに棋聖・王位の2冠となっていたライバルを追いかける「棋士人生」が始まった。21年には新人王を獲得。昨年は、棋王戦挑戦者決定トーナメント準決勝でともに敗退して回った敗者復活戦で、両者が激突した。後発の伊藤が、ようやくタイトル争いに絡んできた。
トップの1組から最下級の6組まであるランキング戦のうち、今期5組で優勝。決勝トーナメントでは出口若武六段、大石直嗣七段、広瀬章人八段、丸山忠久九段、稲葉陽八段と撃破、挑決で現役タイトル保持者を倒し、「竜王戦ドリーム」を実現させた。過去4組優勝から挑戦権を獲得した例は1997年(平9=第10期)の真田圭一、98年(第11期)藤井猛、04年(第17期)渡辺明といるが、5組からは初の快挙だ。
小3時の将棋大会、両者は準決勝で当たった。伊藤が接戦を制し、敗れた藤井を泣かせた。そんな逸話から、「藤井を泣かせた男」と呼ばれるようになった。次は頂上対決で泣かせる番。タイトル戦16戦全勝、7冠が相手なら不足はない。【赤塚辰浩】
情報源:【竜王戦】「藤井を泣かせた男」伊藤匠六段が連勝でタイトル戦初出場決めた 藤井聡太竜王に挑戦 – 社会 : 日刊スポーツ
2023年8月15日0時49分
藤井聡太竜王(名人・王位・叡王・棋王・王将・棋聖=21)への挑戦者を決める、将棋の第36期竜王戦挑戦者決定3番勝負第2局、永瀬拓矢王座(30)対伊藤匠六段(20)戦が14日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた。午前10時から始まった対局は後手の伊藤がきわどい終盤の寄せ合いから146手で抜け出し、連勝。タイトル戦初出場を決めた。同時に竜王挑戦の条件を満たし、七段に昇段した。7番勝負第1局は10月6、7日、東京都渋谷区で開催される。
敗れた永瀬の「三度目の正直」はならなかった。「難しい将棋だったと思います。どれが悪かったのか、すぐ分からないです」と話した。二転三転する激戦で、勝てるチャンスがあったかもしれない。
叡王2回、王座4回、棋王2回、王将1回、棋聖2回の計11回もタイトル戦に登場と、すっかり常連となっているが、竜王戦は不思議と縁がない。2015年(平27)の第28期は渡辺明棋王(当時)に1勝2敗で敗れた。一昨年は藤井に連敗した。その藤井が豊島将之竜王(当時)に4連勝し、10代で史上初の4冠を達成している。
さらに、今月末からの王座戦の挑戦者として名乗りを上げてきた。藤井にとっては8冠全制覇がかかる。迎え撃つ側として、「精いっぱい頑張りたいと思います」と語った。
情報源:【竜王戦】永瀬拓矢王座“三度目の正直”ならず敗戦「どれが悪かったのか、すぐ分からないです」 – 社会 : 日刊スポーツ
第36期竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局 永瀬拓矢王座VS伊藤匠六段の対局が8月14日(月)に行われ、伊藤六段が146手で永瀬王座に勝ち、竜王挑戦を決めました。
伊藤六段は初の竜王挑戦です。
また、規定により七段昇段となります。藤井聡太竜王との七番勝負第1局は、10月6・7日(金・土)に東京都渋谷区の「セルリアンタワー能楽堂」で行われます。
情報源:永瀬拓矢王座VS伊藤匠六段 第36期竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局 伊藤匠六段が勝利し藤井聡太竜王へ挑戦|棋戦トピックス|日本将棋連盟
決勝トーナメント表
七番勝負の日程
#伊藤匠 六段の勝利
【第36期 #竜王戦 挑戦者決定三番勝負第2局】
●永瀬拓矢王座 VS ○伊藤匠六段
第36期竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局が8月14日(月)に行われ、伊藤六段が146手で永瀬王座に勝ち、竜王挑戦を決めました。 https://t.co/tcfbgzORpn
— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) August 14, 2023
▲永瀬拓矢王座-△伊藤匠六段(棋譜速報)
この局面で永瀬が投了した。後手玉に詰みはなく、先手玉は受けがない。終局時刻は22時58分。消費時間は☗永瀬4時間59分、☖伊藤4時間58分。挑戦者決定三番勝負は、伊藤が2勝0敗で制した。伊藤は藤井聡太竜王への挑戦権を獲得すると同時に、七段への昇段が決定。伊藤はこれがタイトル初挑戦になる。
22時58分 終局
146手 7四同玉まで、△伊藤匠六段 の勝ち
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俄然楽しみになってきた。
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